なぜ発達障害やアスペルガーは他責思考になるのか?
発達障害やアスペルガーの方の「他責思考」に悩まされている現代人も多いことでしょう。
SNSではときおり、発達障害やアスペルガーの他責思考に対して、批難の声が上がることが多いです。
ハッキリと申し上げますが、発達障害の方が他責思考をやっているうちは、発達障害が社会に受け入れられることは無いでしょう。
それどころか、SNSで先鋭化する発達障害のせいで、一般大衆の発達障害へのイメージと心象はより悪化しているといっても過言ではありません。
人の社会では他責思考が許されない理由はいくつかあります。
まず、他責思考は責任転嫁の一種であり、自分の行動や結果に責任を負うべきであるという倫理的な観点から問題視されます。他人や状況のせいにすることで自分自身の成長や改善を怠ることにつながり、社会全体の進歩や発展を阻害する可能性があります。
また、他責思考が蔓延すると、個人間や集団間の信頼関係が崩れる恐れがあります。自分の過ちや失敗を他人のせいにすることで、信頼関係が壊れたり、対立が生じたりすることがあります。結果として、協力や連帯を築くことが困難になる可能性があります。
さらに、他責思考が許されない理由として、公正な社会や法治国家を築くための基本的な原則が挙げられます。法律や規範は個人の責任を認め、それに基づいて罰則や補償が与えられる仕組みが整備されています。他責思考が許されると、法の下での平等や公正が損なわれる可能性があります。
以上のような理由から、他責思考は社会全体にとって望ましくないとされ、個人としても自己成長や人間関係の構築においてマイナスの影響を及ぼす可能性があるため、許されないのです。
発達障害やアスペルガーが他責思考になる理由
発達障害やアスペルガーが他責思考になる原因は、もちろんその障害による症状である可能性があります。
しかし、僕はそれだけではないと思っています。発達障害の人が他責思考になる理由はいくつか考えられます。
まず第一に、発達障害の人は、他の人と比べて社会的な相互作用やコミュニケーションが難しい場合があります。そのため、自分の行動や言動が周囲に与える影響をうまく把握できず、他者への影響や責任を正確に理解しにくいことがあります。
さらに、発達障害の人は自己調整能力や社会的な適応能力が低いことがあり、自分の行動や言動が周囲に与える影響をコントロールするのが難しい場合があります。そのため、他責思考になりやすく、自分の行動や言動を他人や環境のせいにしてしまうことがあります。
また、発達障害の人は、周囲の期待や要求に対応するのが難しい場合があり、そのために自分自身を責めることが多くなることがあります。このような状況下で、他者への責任転嫁が起こりやすくなると考えられます。
総じて、発達障害の人が他責思考になる理由は、社会的な相互作用やコミュニケーションの困難さ、自己調整能力や適応能力の低さ、周囲の期待や要求に対応するのが難しいことなどが挙げられます。
つまり・・・。
①発達障害の症状により社会になじめない
②社会になじめないため心が荒み腐る
③心が荒んだ結果、他責思考になる
④他責思考になった結果、人々から嫌われる
⑤嫌われ者のため、余計に社会になじめなくなる
という負のループを繰り返しているということです。
発達障害とは、脳の発達に関する障害であり、人々の行動や学習、社会的な関わり方に影響を及ぼします。発達障害には様々なタイプがあり、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、学習障害などが挙げられます。これらの障害を持つ人々は、認知的なプロセスや社会的な相互作用で普通の人々よりも困難を抱えることが多く、その結果として自己評価が低い傾向にあります。このような障害を抱える人々が他責思考に陥りやすい背景には、様々な要因が関わっています。
まず一つは、周囲の理解や支援の不足です。発達障害に対する理解が不十分であったり、適切な支援が得られない状況下では、本人が自己責任を感じることが難しくなります。また、発達障害によって生じるコミュニケーション上の問題や社会的な適応困難も、他者への責任転嫁を引き起こす要因となり得ます。
さらに、過去の経験やトラウマも他責思考を助長する要因となります。発達障害を持つ人々は、過去に何度も失敗や困難に遭遇してきたかもしれません。そのような過去の経験が、自己を責めるのではなく、周囲の環境や他者を責める考え方へとつながってしまうことがあります。
発達障害者の方々は、他者とのコミュニケーションや社会生活において、認知の遅れや社会的な規範からの乖離など、さまざまな困難に直面しています。そのため、自己評価が低くなりがちであり、自分を責めるよりも他人や環境を責めることで、心の安定を取り戻そうとする傾向が強いのです。
例えば、学校や職場での人間関係のトラブルが起きた際、発達障害者の方は自分のコミュニケーション能力の低さや行動の間違いを自己責任で受け入れることが難しく、その代わりに、相手の理解不足や環境の不適応を強調し、自らを擁護することで精神的な安定を取り戻そうとするのです。
まず「他責思考であること」を"他責"する思考をやめる
では、発達障害やアスペルガーの方はどうすればよいのでしょうか?それは、「他責思考であること」を"他責"する思考をやめることです。
具体的には以下のような思考です。
「発達障害なんだから、他責思考になるのは仕方ない!」
「発達障害は遺伝!自分ではどうしようもないじゃないか!」
「社会になじめないのだから、心が荒むのは仕方なくね?」
厳しいことを書きますが、他責思考の原因や責任が本人になかったとしても、社会が他責思考の人を受け入れることはありません。
上述したような屁理屈を垂れても、一般大衆が受け入れてくれることはありません。それどころか「これだから発達障害は!」と余計に嫌われて、さらに生きづらくなることでしょう。
発達障害やアスペの方は他責思考を捨て社会に適応する努力をする必要があります。
「どのような人も受け入れられるべきだ」「多様性を認めるべきだ」「差別はやめよう」などというのは、日本がまだ余裕があった時代にリベラルが唱えていた理想論に過ぎません。
これからの日本は少子化が進み、競争力が失われ、どんどん余裕が無くなっていきます。多様性を受け入れる体力があったこれまでとは異なり、余裕がなくなった日本では、役に立たない者・社会に参加する意思のない者は切り捨てられていくのです。この厳しい現実から目を背けてはいけません。
社会の繁栄や発展には、個々人の貢献が必要であるため、積極的に貢献しない人が増えると社会全体が機能しづらくなる可能性があります。そのため、社会全体の利益を考えると、貢献しない人を受け入れることは難しいとされることがあります。
社会は相互依存の集合体であり、人々がお互いに支え合い、共同で生活しています。そのため、一部の人が貢献しないことによって他のメンバーに負担がかかることも考えられます。これが続くと、社会全体のバランスが崩れ、不公平感や不満が生じる可能性があります。
貢献しない人に対して寛容であると、その行動が一般化してしまう恐れがあります。結果として、社会全体が怠惰や無責任な態度を受け入れることになり、社会自体の健全性が損なわれる可能性があります。
特に他責思考は責任転嫁の一種であり、問題や失敗を他人のせいにすることで自分自身の責任を逃れようとする行動です。このような態度や行動は、他人との信頼関係を損なう可能性があります。信頼関係が崩れると、社会全体の協力や連帯がうまく機能しなくなる恐れがあります。
特に経済的余裕がなくなる今後の日本社会では、「フリーライダーはいらない」「コスパの悪いものはいらない」という一般大衆の声に流されて、迫害や切り捨てが加速していくでしょう。
他責思考になりがちな人は、他人を非難するとき、自らの立場や行動に目を向けることが必要です。なぜなら、他人を非難することで自分自身を正当化しようとする傾向があるからです。
まず、他人を非難する際には、自らの責任を認めることが重要です。人間関係や社会生活において、誰かを非難することは簡単ですが、その前に自分自身がどのような行動や言動をしてきたのかを振り返ることが求められます。
他人を非難する前に、まず自らが適切な行動を取っていたか、問題の原因に関与していなかったかをしっかりと見つめ直すことが大切です。 さらに、自らの責任を認めることは、他人を非難することの偏見や誤解を防ぐ手段ともなります。自らの行動や考え方に目を向けることで、他人に対する理解が深まり、過度な批判や攻撃的な態度を取ることを避けることができます。自らの責任を認めることで、客観的な視点から他人を判断し、公平な評価を行うことが可能になります。
さらに、他人を非難する前に自らの責任を認めることは、自己成長や改善への第一歩となります。他人を非難することで溜まったストレスや不満を解消しようとするのではなく、自らが問題の一部である可能性を認め、改善のために努力することが重要です。自らの責任を認めることで、自己啓発や成長を促すきっかけとなります。
他人や状況のせいにすることで自分自身を責める考え方が、実は人生をより暗く、後ろ向きにしてしまっていることがわかります。では、そのような他責思考を捨て、自己責任を持つことで人生が前向きに変わる理由について考えてみましょう。
まず一つ目の理由は、「他責思考を捨てることで、自己成長に繋がる」と言えるでしょう。他責思考では、自分の成長や改善をする機会を逃してしまいがちですが、自己責任を持つことで、自分自身の課題や問題点に向き合い、成長する機会を得ることができます。
二つ目の理由は、「他責思考を捨てることで、人間関係が良好になる」ことです。他人や状況を責めることで、人間関係が悪化しやすくなりますが、自己責任を持つことで、他者とのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
三つ目の理由は、「他責思考を捨てることで、ストレスが減る」ことです。他人や状況を責めることで無駄なストレスを溜め込んでしまいますが、自己責任を持つことで、自分のコントロールできる範囲のことにフォーカスを当て、ストレスを軽減させることができます。
四つ目の理由は、「他責思考を捨てることで、自信がつく」ことです。他人や状況を恨み続けることで、自分の力量や価値を見失いがちですが、自己責任を持つことで、自分の行動や選択に責任を持つことで、自信を取り戻すことができるでしょう。
五つ目の理由は、「他責思考を捨てることで、目標達成がしやすくなる」ことです。他人や状況を責めることで、目標達成が難しくなりますが、自己責任を持つことで、目標に向かって前向きに取り組む姿勢を保てるようになります。
最後の六つ目の理由は、「他責思考をやめることで、心の軽減と心の穏やかさが得られる」ことです。自分以外の要素に責任をなすりつけることで、心に重たいモヤモヤ感が残りがちですが、自己責任を持つことで、心の負担が軽くなり、穏やかな心地よさを感じることができるでしょう。
他責思考をやめることで人生が前向きに変わる理由は、自己責任を持つことで成長し、人間関係を良好に保ち、ストレスや不安を減らし、自信をつけ、目標達成を追い求めることができるということを理解することが大切です。
他責思考を捨て、自分自身を信じ、前向きな生き方を心がけましょう。