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おすすめの本一覧

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「誰かにおすすめしたい!」と思った本をまとめています。新旧・ジャンル不問。
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2024年7月の記事一覧

作…ベルヌ 訳…南本 史『海底二万マイル』

作…ベルヌ 訳…南本 史『海底二万マイル』

 突然、海に「なにかとてつもなく大きいもの」が現れて、人々は騒然とします。

 クジラよりも大きく、信じられないほどのスピードで動くそれは、全くもって正体不明。

 主人公・アロナックス教授は、「海の深いところには未知の生き物がいる。あれは何かのはずみで海面まで出てきた、巨大なクジラの一種ではないか」と考えました。

 しかし、実はその正体は…。

 …という冒険小説。

 これは子ども向けに訳さ

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著…東田直樹『ありがとうは僕の耳にこだまする』

著…東田直樹『ありがとうは僕の耳にこだまする』

 素直な言葉で綴られた詩集。

 心にスッと優しく溶け込むような作品ばかりなので、読むと癒されます。

 中でもわたしのお気に入りは、『だから朝焼けは美しい』と題された詩の、

 という一節。

 まるで、今まさに自分が暁の美しさに見惚れて涙しているかのような、そんなイメージが自然と湧いてくる作品です。

 また、『行こう今日が来る前に』と題された詩の、

 という一節も素敵です。

 なんだかハ

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著…宝島社『大人のおしゃれ手帖特別編集 家事の時間割』

著…宝島社『大人のおしゃれ手帖特別編集 家事の時間割』

 何時に起きて、朝食を作って、洗濯して、出勤して、帰宅して、夕食を作って、家族と団欒して…といった、色んな方々の時間割が読める本。

 ●特に汚れていなくても毎日短時間の掃除をする。

 ●タイマーを5分にセットすれば家事も仕事もはかどる。

 ●5~10分、出ているものをしまうだけの時間を作る。

 などなど、綺麗に暮らすコツが書かれていて勉強になりました。

 「自分の出来る範囲で家事をする」

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著…河島春佳『いつまでも美しい 染色ドライフラワー図鑑』

著…河島春佳『いつまでも美しい 染色ドライフラワー図鑑』

 この本の表紙に一目惚れして手に取りました。

 なんて美しい情景。

 まるで、本の世界から色とりどりの花たちが生まれて、永遠に枯れない花となって、いつまでも心に咲いてくれているかのよう。

 どのお花も可憐で、眺めていると癒されます。

 また、ドライフラワーを作る上で必要な、

 ●ドライフラワーにしやすい花の見極め方
 ●ハンキング法(逆さに吊るして自然乾燥させる)
 ●シリカゲル法(乾燥

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著…鯨統一郎『作家で十年いきのびる方法』

著…鯨統一郎『作家で十年いきのびる方法』

 ※注意
 以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。

 作家デビューしたばかりの主人公に、元上司がこう尋ねます。

 「デビューした作家が何人、生き残れると思う?」

 と。

 元上司曰く、起業した会社が10年後も生き残っている確率は6%。

 10年生き残れば一人前。

 けれど、1年後に生き残っている確率は40%まで下がるそう。

 元上司は更に主人公にこう尋ねます。

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著…トキオ・ナレッジ『「もう心が折れそう! 」というときすぐ効く仕事のコツ大全』

著…トキオ・ナレッジ『「もう心が折れそう! 」というときすぐ効く仕事のコツ大全』

 という文に、わたしは涙が出そうなくらいに共感しました。

 仕事をしてもしても新たな仕事は増えていく一方。

 まるでテトリスですね。

 ブロックを消しても消しても、新しいブロックが落ちてきて整理しきれなくなり、いずれはゲームオーバーへ…。

 …と、ゲームオーバーにならないためにこの本がおすすめです。

 この本には、上司・同僚・取引先との人間関係のコツ、ストレス解消法、タイムマネジメント術

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著…安藤なつ マンガ…まめこ『介護現場歴20年。』

著…安藤なつ マンガ…まめこ『介護現場歴20年。』

 著者は小学校一年生の夏、伯父さんが経営している介護施設に遊びに行ったことがきっかけで、介護現場に関心を持ったそうです。

 これは、それから約20年間も介護現場と関わってきた著者の体験をまとめた本。

 どのエピソードも、読みやすい文章や可愛らしい漫画で紹介されているので、内容が頭にスッと入ってきます。

 カズレーザーさんとの出会いを含む、芸人活動のあれこれも書かれているので、ファンブックとし

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著…ayaaya『帯結ばない帯結び』

著…ayaaya『帯結ばない帯結び』

 着物や浴衣を着る上で、おそらく最もハードルが高いのは、帯を結ぶこと。

 作り帯は楽ちんですが、きちんと帯を結ぼうと思ったら、かなりの練習が必要。

 綺麗に結べたとしても、背もたれにもたれかかったらせっかくの帯が潰れてしまうので、気が抜けません。

 これは、そんな帯を、最初から結ばずに、けれども華やかに着こなそうという本。

 クラシックな装いではなく、カジュアルな装いで着物や浴衣を楽しみた

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監修…坂詰真二&河村玲子『女子の筋トレ&筋肉ごはん』

監修…坂詰真二&河村玲子『女子の筋トレ&筋肉ごはん』

 ●自分の「筋力年齢」や「食生活レベル」をチェックする方法
 ●女性に効果的な筋トレ・ストレッチ方法
 ●献立の例

 を学べる本。

 特に、

 といった記述が参考になりました。

 特にこの「手ばかり法」は分かりやすくて良いですね。

 植物性タンパク質も、動物性タンパク質も、バランス良くとりたいです。

 また、わたしもスクワット、ヒールレイズ、プッシュアップ、クランチ、ロウアー・バックと

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著…せなけいこ『ねないこはわたし』

著…せなけいこ『ねないこはわたし』

 40年以上前に出版されてからずっと愛され続けている『ねないこ だれだ』。

 これは、著者が「おばけ」や、他の絵本のキャラクターたちについて振り返っているエッセイ。

 絵本製作の裏話を知ることが出来て楽しいです。

 可愛らしい挿絵と優しい文体のおかげで、読んでいると心が和みます。

 ちょっぴりこわいけれど、可愛らしい。

 わたしはずっと、著者の描くおばけのこの絶妙な塩梅がとても不思議でし

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著…貴志祐介『我々は、みな孤独である』

著…貴志祐介『我々は、みな孤独である』

 「なぜ人を殺してはいけないのか?」という永遠のテーマ。

 そして、「以前わたしはこのシチュエーションを体験したことがある」という気がする、デジャヴの正体。

 これは、その二つについて、ある答えを出してくれる小説です。

 血生臭い描写もありますし、また、そのグロテスクさ以上に、すっきりしないオチが読み手の心に嫌な感じで纏わりつきます。

 ある意味、どんなホラー小説よりも生理的嫌悪感をもたら

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監修…磯崎哲也『インコのおねだり』

監修…磯崎哲也『インコのおねだり』

 インコの生態や魅力、ペットとして愛されてきた歴史を教えてくれる本。

 どのインコもカラフル。

 ラブリーな仕草や表情の写真がいっぱい。

 写真を眺めるだけでも癒されます。

 一言で「インコ」と言っても、大きく分けると「インコ科」「オウム科」「ヒインコ科」のグループがありますが、この本は便宜上「インコ」とまとめているそう。

 ちなみに、わたしは身近な人がセキセイインコを飼っているため、た

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監修…ALSOK『ALSOKが教えるおひとり女子が自分を守るための本 もしものことが起きる前に! 危険回避のワザ39』

監修…ALSOK『ALSOKが教えるおひとり女子が自分を守るための本 もしものことが起きる前に! 危険回避のワザ39』

 女性向けに書かれた本ですが、性別問わずおすすめの本。

 シンプルなつくりの本で、分かりやすいです。

 ●歩きスマホは危険。注意力が散漫になり、無防備になる。「通話しながら歩けば安心」という考えは間違いで、通話相手がすぐ駆け付けられるわけではない。

 ●家や車の鍵を開けるのは、周囲を確認してから。開けたら素早く入って鍵を閉めること。もたついていると、押し入られることがある。

 ●ゴミは個人

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著…あっこたん『お母さん、その服なんとかしよ! 毒舌ムスメのファッションチェック』

著…あっこたん『お母さん、その服なんとかしよ! 毒舌ムスメのファッションチェック』

 若い頃に流行ったファッションを、その流行が遥か昔に過ぎ去ったにもかかわらず、ずーっと引きずったままの人って多いと思いませんか?

 著者は54歳。

 娘さんは女子高生。

 著者にとっての「おしゃれ」が、娘さんにとっては「おしゃれ」ではありません…。

 この本には、著者が自分のコーディネートを毎日自撮りして、娘にチェックしてもらううちに、「今の時代にも母の年齢にも合うおしゃれなコーディネート

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