2023年6月の記事一覧
著…ニコラス・スパークス 訳…雨沢泰『きみに読む物語』
世の中には「死が二人を分かつまで」という言葉がありますが…、きっとこの二人の恋にその言葉は当てはまらない、とわたしは思います。
お互いを知れば知るほど、惹かれ合う。
会う度に、何度でも恋をする。
そばにいるのが当たり前。
そういう二人ですから。
きっと、どちらかが死んでしまったとしても、二人の恋が終わることは無いのでしょうね。
と言うくらい、魂と魂がお互いを深く求め合って
著…小野理子、山口智子『恋文 女帝エカテリーナ二世 発見された千百六十二通の手紙』
ポチョムキンが震える手で懸命に書いたとされる手紙が、わたしの心を打ちました。
自筆による最期の手紙。
愛するエカテリーナ二世に宛てて。
死んでしまうから、もう会えない。
もう会えないから、死んでしまう。
わたしはポチョムキンが手紙に込めた想いを感じ取ろうとする度に、百人一首の藤原義孝の歌を思い出します。
それは、
「君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひ