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#羅臼昆布

昆布の本の予約が始まりました

昆布の本の予約が始まりました

暑いですねぇ。そんな日には冷たーい昆布水が効きますよ~。
しみいります。鍋の残りの昆布でやってみてほしいです。

さて、3年の制作時間を経て、ついに!とうとう!
たくさんのふしぎ9月号「おいしさつながる昆布の本」の予約が始まりました。なかなか好評とのことで、ドキドキと嬉しさが心の中で交差しています。

この本では、羅臼昆布の製法を紹介しています。わたしがとりわけ羅臼昆布に興味を持ったのは、富山県黒

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「昆布のほん」出版のお知らせ

「昆布のほん」出版のお知らせ

「たくさんのふしぎ」にデビューします。

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を知っていますか。
自分のテーマに取り組んできた大人がガチで読者のこどもたちに、それを紐解いていく本です。おとなが読んでも面白い。時間をかけて生まれる毎月の本たちです。

わたしの最初の著書は、この、「たくさんのふしぎ」の9月号、「昆布のほん」です。文章を担当しました。
羅臼昆布と出会い、自然や歴史を知り、ひとびととの

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「手間ヒマかけてます。」羅臼昆布のポスターを作ってしまった人のこと。

「手間ヒマかけてます。」羅臼昆布のポスターを作ってしまった人のこと。

11月12日は昆布の日です。
日本の食を底から支えてきて、じわじわと世界にはばたいている昆布ですが、その中の、羅臼昆布のポスターを作っちゃったのが、
キッチンミノル@kitchenminoru さん。
「たいせつなぎゅうにゅう」で羅臼の隣町、別海町のたんぽぽ牧場で取材し、「釣って食べて調べる深海魚」では東京湾から沖縄の海へ。「あさがおとはるくん」では、シーズン毎日ガチであさがおを取材した、しゃしん

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わたしの出汁はこんなんで絶品です

わたしの出汁はこんなんで絶品です

昆布の出汁を取るとき、沸騰させてはいけないといいますが、ホントにそうでしょうか。
日本料理の花形としての椀物の出汁ならホントにそうです。
家庭での出汁ならばどうでしょうか?
きっちりいえば、組み合わせるものにもよりますし、昆布にもよります。
ざっくりいえば、ちょっとくらい沸かしたって大丈夫です。

それもふまえて、いろいろやってみて、たどり着いた、わたしのおいしい出汁はこれです!

使っているのは

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なんですって?8月初めの「雪景色」。それは北海道の新タマネギの名前です。

なんですって?8月初めの「雪景色」。それは北海道の新タマネギの名前です。

タマネギ生産が盛んな町、栗山町の西田農場さんから、わたくしの大好物が届きました。

まるで真珠のような美しさのタマネギです。

北海道のタマネギの収穫は秋です。
なので、本州の新タマネギの季節には、我らどーみんは、基本的には前年の秋に採れた保存してあるタマネギを食べます。
まぁ、今は本州から新タマネギが運ばれてきますから、楽しむんですけどね。
あの新タマネギのおいしさを道産で、と開発されたのが、雪

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昆布はどこからどこへ行く⑤羅臼昆布・後編

昆布はどこからどこへ行く⑤羅臼昆布・後編

こんばんは!

きょうは羅臼昆布のダイナミックな旅のお話です。

羅臼昆布を日本で一番使っているのは富山県なんです。

そして、昆布の消費量が日本一。たまに2番目。昆布を使い切る知恵が詰まっているのも富山県。

昭和のころのこどもが昆布をガムのようにかじっていたというのも富山県。(令和になったらどうなのかな。。たまにいるかな。)

羅臼昆布は買うときには割高なのに、どうして県民の日常に根付いたので

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富山から世界に広がる羅臼昆布ロードのこと。

富山から世界に広がる羅臼昆布ロードのこと。



 富山県黒部市生地(いくじ)。「黒部の太陽」の黒四ダムから山を越えると海に向かって広がる扇状地にある町だ。渓谷に降った雪や雨は地深く染みこみ、80キロほど離れた町で湧き水にとなってこんこんと湧き出す。硬度38。体にすうと染みていく柔らかな水は、昆布から出汁をとるのに最適だ。

 1800年代、不漁がこの生地を襲った。漁師たちが食べていけなくなり、厳しい自然なれど漁業資源の豊かな根室、歯舞、羅臼

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枝豆を羅臼昆布と蒸し煮焼きすると🎵やめられないとまらない🎵

枝豆を羅臼昆布と蒸し煮焼きすると🎵やめられないとまらない🎵

こんばんは。

枝豆がおいしい8月がやってきました!

生の枝豆は、先っぽをはさみで切って、
油を敷いたフライパンに塩2~3つまみほどと羅臼昆布切れ端2つ3つと水と入れて中強火で蒸し煮します。
水が少なくなってきたら蓋をとって、味見します。硬ければ水を足します。そして焦げ目がつくまで焼きます。

わたしは水は枝豆の高さと同じくらいまで入れて、水が少なくなったところで一個味見して、もっと柔らかくする

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昆布はどこからどこへ行く④羅臼昆布・前編

昆布はどこからどこへ行く④羅臼昆布・前編

こんばんは。

羅臼昆布はわたしにとって、遠いものでした。

原因は、そのお値段です。高いです。

でも、わたしたちが買うようになるまでの工程を知り、使い勝手を覚えたら、今は推しの昆布になりました(⋈◍>◡<◍)。✧♡

❓工程を知ると値段の高さを感じないの❓

いえ、高いものは高いです。それでも、味が濃いので少しで効果がある、とか、やわらかくなりやすいので具として食べられる、とか、おつまみ昆布で

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羅臼昆布のヒミツ。合言葉は「あんじょう」だ!!

羅臼昆布のヒミツ。合言葉は「あんじょう」だ!!

こんにちは。

昆布漁が始まって、夏、夏、夏!!の北海道です。

きょうは、羅臼昆布のヒミツのお話です。

海ではこんな昆布が、

こんなになるのは乾かしたから、だけではないのです。

途中なんかこうですよ。乾いているけど緑色だし、ぴろぴろしてるし。

海の中で茶色かった昆布が、乾いてこげ茶色なのはわかるけど、
途中で緑になるってかい!(北海道弁:途中で緑になるっていうんですか!)

漁で水揚げさ

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昆布の季節がやってきた。羅臼からの便り。

昆布の季節がやってきた。羅臼からの便り。

北海道の夏といえば、やっぱりウニを思い出しますか?

そのウニは、昆布が大好物。昆布あるところにウニ有りなんです。

だから昆布の産地と、ウニの名産地は一致するんですよ😉

羅臼のウニが甘くて味が濃いのは、羅臼昆布の味を反映するからなんです。

なるほど〜!でしょう?

さて、今日のお話はウニではなくて昆布ですよ。

羅臼の昆布漁師・大友さんが、春の海明け後4月19日から今年の養殖昆布の様子をF

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「エシカルはおいしい!!」の羅臼昆布のテロワールのこと。

「エシカルはおいしい!!」の羅臼昆布のテロワールのこと。

エシカル。最近よく目にするけど、

でもホントのところよくわからない。

その、エシカル、をわかりやすく、具体的に、さまざまな視点から表現しているサイト、「エシカルはおいしい‼︎」。

その中で、「昆布のテロワールを訪ねて」が連載されました。わたしはガイドを務めさせていただきました。嬉しいです!

迫真の4回連載。

①②は、羅臼昆布です。

羅臼昆布はどんな環境でどう育つのでしょうか。

養殖と

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歯舞の長昆布の世界へ。クリックして出かけましょう。

歯舞の長昆布の世界へ。クリックして出かけましょう。

こんにちは。札幌の気温は春。空は黄砂で曇っています。

エシカルはおいしい!!「昆布のテロワールを訪ねる旅」は、羅臼に続いて、歯舞へ。
歯舞は、はぼまい、と読みます。アイヌ語で「流氷が退くと現れる小島」の意味で、納沙布岬沖に点在する島々の様子です。

おでんや煮しめや佃煮。沖縄料理に入っている柔らかい昆布の産地を訪ねました。
羅臼を出発して、根室へ向かいます。

途中で道の駅おだいとう(尾岱沼)に

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