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UtaMochi/詩餅
2024年8月30日 19:25
20240829テンガロンハット くり抜いた穴窓から見える星は幾千宇宙船 コックピットの中身体を捻って整える居心地レーザーのピストル 転がる足元こぼし過ぎてなくなったコーヒー素晴らしい音楽 火をつけた葉巻海賊なんかになったつもりの昼寝テンガロンハット 鉄で出来た船外には砕けた星の残骸宇宙人 コックピットの中宇宙に居れば誰だってそうなる事実残り少ない燃料 はみ出した
2024年8月30日 13:39
20240830身長や体重など どれをとってもおそらく平均値だ それが前からちょっとだけ嫌な気もする 身長は高い方が良いと思うし 体重は少し痩せてるくらいが良い 平均値は何の面白みもない 俺の性格も割と平均値だ 良さも悪さも大したことがない 自分のことを悪いと感じても もっと悪い奴は居る 逆もそう 一層のこと頭がおかしくなれれば注目を集められるだろうが まぁそれはあまりよろしくないとも感じる
2024年8月29日 03:08
20240829幸せになってはいけないとは思わないが 幸せの種類を選べないことは知っている 恋愛 結婚 友情 家族 そして仕事 そこには俺の幸せが転がっていない それが誰かから見れば憐れに見え 誰かから見れば羨ましく見えるだろう 自業自得の末路だ 羨ましいなんてことはないが 俺は良く「羨ましい」と言われる気がする おそらく怖いものが少ないからだろう 失うものが少ないからだろう そんな自分を お
2024年8月24日 19:10
20240821病院と間違えて美容院に行った髪は整えるくらいでシャンプーはなかった電車と間違えて戦車に乗った特にすることもないので読んでない本をめくった学校と間違えて雑踏に向かったクラスメイトは見て見ぬ振りをして歩いた飛行機と間違えて貴公子を奪ったあとは幸せなロマンスが出来上がるだけだった鉄砲と間違えて説教を並べた金は受け取れずに鉛の玉で支払われた麻薬と間違えて座
2024年8月21日 20:21
20240821地下駐車場に暮らす彼のことを住人たちは毛嫌いしている少年は毎日のように彼に会いに行きモデルガンを見せてもらう本当に撃てたら アイツら懲らしめて彼を嫌う全ても 撃ちまくれたのに彼の話は何処を取っても面白い少年は夢中で 体育座りをして聞いているある日 いつものようにスルメイカを持って駐車場に向かうと 彼が倒れているのが見えた少年は無事を確認するためにつついた
2024年8月17日 13:27
20240817他者との関係に過敏になり過ぎる夜彼は雨音の一つ一つに耳を傾けてみる鳴き声にも聞こえるそれらは彼に追い打ちをかけたがっているようださらに集中して降り注ぐ音と地面や屋根に当たって跳ね返った後の幾重にも重なった糸のような音と風に吹かれて方向が変わる音に分ける「ちゃんと前を向いているか?」「後ろも?」「端から数えていくのか?」「いつも?」「待っているのか?」「待
2024年8月16日 13:16
20240816「」 彼は何も言わなかった合鍵を忘れて家に入れなくなったどうしたものかと考えていると隣に老婆が立っていた「」 彼は頷いて着いて行った家の近くにある中華料理店に行ったキクラゲばかりがテーブルに並んだコリコリと食べ終えて店を出た「」 彼は駅前の喫煙所に向かった煙草に火を付けて吸い込むと咳が出たケロンと一つのキクラゲが飛んだスーツの男の背中にくっ付いた「
2024年8月15日 22:36
20240815何をしたって無駄だってことを考え始めると損をするのは一部の人間だ彼はそんな人間に餌を与えないために何もしなかった 気怠い腕を垂らすだけ固まった思考がさらに強度を増して反発していた心がついに離れ離れになる頃(やっぱり無駄だったんじゃないか)と大切なもののリストにチェックを付けたそんな彼が死んでから数ヶ月経ったアパートの一室で溶けていたんだとさそれから毎晩の
2024年8月15日 12:32
20240815誰かを思って何かをしてみてもいつの間にやら一人相撲になるそんなことばかり 何かをする気が起きなくなってもおかしくない疲れた身体を引きずりながら地上絵を描くように部屋を徘徊し半目を開いて家具を避ければ上から見たら万華鏡の中身の死骸心を殺すことに慣れたなら奴らみたいにクールになれるだろうか羨ましくて何もしたくない何も思いたくない 何も感じたくない抱いた
2024年8月15日 12:19
20240815突然変異で巨大化した甲虫の粉末で出来た砂漠に打ち捨てられた男が居た喉が渇いて仕方がないのは分かっていたが咳き込みながら食べる粉末は悪くなかった陽の光は黒い粉末を熱した溶けてマグマのようにはならなかったしかしその手前までは熱がどうにかしたネバネバまとわりついてくるようになった彼のスーツにはネバネバが纏わりついた元から黒かったがもっと黒くなった夜になると固ま
2024年8月14日 13:14
20240814ハナビシが炸裂させたユーモアが西の空を彩る時 エシは死にたくなる腐った両手で描いた人物画がテジナシで消えたサギシを探している紫炎 烽火連天 灰 廃墟 幽愁暗恨油彩 画竜点睛 夜 炸裂 魑魅魍魎花札 百花繚乱 指 奇術 傲岸不遜盗品 泡沫夢幻 盗 下賤 因果応報タカシくんはいいました「AからDまであるくよ」ヒロシくんはなきました「AもDもわからないよ」
2024年8月14日 01:52
20240814クリンチしたままスリンキー状のペニスでのたうち回るスワイプがとうとう此処まで辿り着いてしまった「もう何も教えることはない そうだ 旅に出よ」「師匠! 僕はまだ何も! ……いえ 何でもありません」千人斬りという言葉があった気がするがスワイプはもうそんなものじゃなかった彼に抱かれた女たちがだらしなく横たわる道場を出て希望に満ち溢れた目とペニスで 都会に向かった新
2024年8月14日 00:53
20240814ねえ スワイプ ホントに あっ ホントに ああっもう 喋らせてよ ホントに 2ミリだったの?スゴい 何これ 見たことない 人間なの?あっ ダメ スワイプ! スワイプ! ああ!「おい 聞いてるのか?」「ん? ああ うん いや え?」「ダメだこりゃ スワイプの夢遊病生活だ」「何だよそれ なんか格好良いな」ダメ! それ以上は無理! 壊れる!2ミリだった頃のあなた
2024年8月14日 00:26
20240814ペニスが大きければどうにでもなるような気がした深くにまで潜り込めるし大きくて損はないだろう2ミリ程の後悔と反省とペニスをぶら下げた男は今日もトイレ清掃のおばさんをチラチラ見ている自己嫌悪の塊 負け犬どもの遠吠え スワイプすれば良いスワイプする手が腱鞘炎になっても吐き散らかした白い魂の存在証明が部屋を満たして溺れるまで彼はスワイプをやめないまたスワイプしようと