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詩📓「オシツブサレソウナヨル」

20240829

幸せになってはいけないとは思わないが 幸せの種類を選べないことは知っている 恋愛 結婚 友情 家族 そして仕事 そこには俺の幸せが転がっていない それが誰かから見れば憐れに見え 誰かから見れば羨ましく見えるだろう 自業自得の末路だ 羨ましいなんてことはないが 俺は良く「羨ましい」と言われる気がする おそらく怖いものが少ないからだろう 失うものが少ないからだろう そんな自分を おそらく誰よりも憐れんでいるのは俺だろう 罪を犯し 罰を下している 一人きりで それは死ぬまで終わらない ある日 俺は死んで そこからはゾンビか 幽霊にでもなったつもりで生きている それにしては 他人の人生に関わり その道を変えてしまったのかも知れない そんな大したことはしてないが 俺のせいで未来が変わった人も確実にいる そして 今でも恨んでいるだろう人もいる それは誰にでも当てはまることだ 誰かの人生に関わり 変えて 自分もそうなる それが鬱陶しくて仕方がない時もあれば 過去に戻ってやり直したい時もある そう どれだけ時間が経っても 俺は死んだ日のことを忘れていない 自分の犯した罪で 周りの人全てに見放された日のこと そして 自分からそう望んだ日のこと 今何をしているか それが一番重要なのだから 気にしなくて良いことも 過去には多くあるだろう ただ その日だけは忘れられない だからこそ 今ある全てのものを大切にしたいと思う せめて友人たちに もう一度会えば笑い合えるとか そんなことはしょっちゅう考えてしまうが 叶わない夢で そこには俺の幸せがない 俺の幸せは 詩人としてか 画家としてだ そう決めてしまった それは もう高校の頃にはそうした それを選んでしまった時点で それから 罪を犯した時点で 変わらなくなってしまった 人の人生に関わり 傷付け 恨みを買い 呪われ だからこそ いつも身体が重くて 痛むのかも知れない それは気のせいでも 俺は背負ってしまった 大層なものではない 十字架なんて大仰なものではなく 大量の糞だったり 蠢く巨大な毛虫かも知れない そんなものを背負って これからもズルズルと生きながらえ 呼吸するたびに 死が近付くのを感じるだけだ だから 俺は大切なものを増やすことに怯えている 俺が幸せに出来る人はいない 自分の幸せしか望んでいないから 自分が幸せになることで 誰かが間接的に幸せになれるのなら それはわからない 最近は 何をしていても無駄なんじゃないかと感じてしまう 生きている心地がしない時間が多くなっている だからと言って 死にたくはない シャワーを浴びるたびに それが引き金になっているのか 過去離れて行った人たちが恋しくなる 何故だろう だから風呂はあまり好きじゃない ただ 出れば少しはスッキリするのも事実だ 過去の人々と今会っても 変わってしまっていることの方が多い いつまでも引きずったまま 格好悪く生きていくしかない それでも 自分がこうあるべきであると言えることが 詩人と画家としてあるならば まだ幸せなことなのだろう もはや未練と呼ぶにも 粗末すぎるこの心が 俺の一番の個性となり やがて作品となるのだろう それは悲しいことなのだろうか 嬉しいことなのだろうか 汚いのだろうか 美しいのだろうか 人にどう見られているのか わかったことがない どう見られているのか知りたい それを知ったところで 何も変えるつもりはない 要は人は人 俺は俺なだけだ 楽しかった思い出も 辛かった思い出も 過去だ 未来はまだ少しはあるだろう どれだけあるかはわからない どうなるにせよ 生きなければならないだけだ 被害者として 加害者として 誰かと関わった責任を取る そして 自分が誰かわかった時 生きていると思えるのかも知れない その他の全てのくだらないことなど 俺にはどうでも良い どうでも良いからこそ なんとなくやり過ごせば良い 大切なものは ただ 大切に思い 大切に出来れば

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