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人間の生き方 ー偉人達が残した言葉ー

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人間の生き方とは何か、それには正解がない。百色百通りの生き方がある。生きている間に人生に迷うことがある。人生の岐路に立つこともある。 生きることとは何か、迷った時は偉人達の言葉を…
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ツルゲーネフ(1818―1883)は、ロシア中部の大地主の家に生れて、母の領地であるスパスコエ・ルトビーノボ村で育った。

 モスクワ大学、ペテルブルグ大学に学び、ベルリン大学に留学する。

 1843年に発表した長詩『パラーシャ』が激賞されて、農奴体制下の農民の生活を描いた短編集『猟人日記』(1847-1852)で、不動の名声を得る。

 明治期の日本にも、いち早く紹介されて、近代日本文学に大き

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 バルザック(1799年―1850年)は、19世紀のフランスを代表する小説家である。ド・バルザックの「ド」は、貴族を気取った自称である。

イギリスの作家サマセット・モームは、『世界の十大小説』のなかで、バルザックを「確実に天才とよぶにふさわしい人物」と述べている。

 バルザックは、90篇の長編や短編からなる小説群、『人間喜劇』を執筆した。
 これは19世紀のロシア文学(ドストエフスキー、トルス

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 吉川 英治(よしかわ えいじ・1892年―1962年)は、日本の小説家で、現在の神奈川県横浜市中区出身である。

 様々な職についたのちに、作家活動に入って、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。1935年(昭和10年)から連載が始まった『宮本武蔵』は、多くの読者を獲得して、大衆小説の代表的な作品となった。

戦後は、『新・平家物語』、『私本太平記』などの大作を執筆した。幅広い読者層に親しまれて、「

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 ダンテ(1265―1321は、イタリアの都市国家フィレンツェ出身の詩人、哲学者、政治家である。
『神曲』を、トスカナ語の口語で著作して、ルネサンスのはじまりとなる。

 少年時代に出会ったベアトリーチェという少女に、恋をしたが破れて、その気持ちを唱ったのが、第1作の『新生』である。

 その後は、詩人として歩み、若い詩人グループ「清新体派」をつくった。さらにその後に、詩人として活躍しながら、フィ

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 魯迅(ろじん・1881―1936)は、中国の辛亥革命後に活躍した文学者である。
 日本への医学留学から帰ってから、文学に転じて、1918年から『新青年』誌上で、白話文学を実践した。

 代表作は、『阿Q正伝』である。北京、広州、上海で古典研究、創作を続けながら、南京国民政府の右傾化に反対して、政治活動にも関わる。

 上海事変に遭遇して、日本の侵略が強まるなかで、1936年に死去した。

 魯迅

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 マヤ・アンジェロウ(1928年―2014年)は、アメリカの人権活動家、作家、詩人、歌手、女優である。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアと、公民権運動に参加した。

 彼女は、両親の離婚後に、3歳で祖母に引き取られる。母親の恋人に性的虐待を受けたのは、8歳のときである。
 男はすぐに釈放されたが、それに怒った人たちによって殺害された。「自分が犯人の名前を告げたせいだ」とショックを受けたマヤは、

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 ヴィクトル・ユーゴー(1802年― 1885年)は、フランスのロマン主義詩人で、小説家である。
七月王政時代から、フランス第二共和政時代の政治家である。『レ・ミゼラブル』の著者として著名である。

 少年時代から文学者を志して、『東方詩集』などで、ロマン詩人の中心的存在となった。政治にも関心を持ち、ナポレオン3世のクーデターに反対して、亡命生活を送った。

 この間に、『静観詩集』などと、大作『

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 アルベール・カミュ(1913年―1960年)は、フランスの小説家、劇作家、哲学者、随筆家、記者、評論家である。

フランス領アルジェリア出身で、第二次世界大戦中に刊行された小説『異邦人』、エッセイ『シーシュポスの神話』などで、「不条理」の哲学を打ち出して注目された。

 戦後は、レジスタンスにおける戦闘的なジャーナリストとして活躍した。また『カリギュラ』『誤解』などを上演して、劇作家としても活動

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 フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド(1896年―1940年)は、アメリカの小説家である。

 一般には、筆名のF・スコット・フィッツジェラルドとして知られる。1920年代の、「失われた世代」の作家の一人とみなされて、狂騒の「ジャズ・エイジ」を描いたその作品は、後世の多くの作家に影響を与えた。

 生前に発表した長編小説は、4作品にすぎないものの、今日では、20世紀のアメリカ文学を代表

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 アガサ・クリスティ(1890年―1976年)は、イギリスの推理作家である。66冊の探偵小説と、14冊の短編集で知られる。

 発表された小説の多くは、世界的なベストセラーとなって、「ミステリーの女王」と呼ばれた。
 特に、架空の探偵であるエルキュール・ポアロと 、ミス・マープルを主人公とする小説で有名である。
 メアリ・ウェストマコット名義の小説が6作品ある。

 1971年に、大英勲章第2位(

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 フランツ・カフカ(1883年― 1924年)は、現在のチェコ出身の小説家である。プラハのユダヤ人の家庭に生まれて、法律を学んだのちに、保険局に勤めながら作品を執筆した。

 どこかユーモラスな孤独感と、不安があふれでてくるような、夢の世界を想起させる独特の小説作品を残した。

 その著作は、数編の長編小説と多数の短編、日記および恋人などに宛てた、膨大な量の手紙から成っている。
 純粋な創作は、そ

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 レイモンド・チャンドラー(1888年―1959年)は、アメリカ合衆国シカゴ生まれの、小説家で脚本家でもある。

 1932年の、44歳のときに、大恐慌の影響で、石油会社での職を失って、推理小説を書き始めた。
 最初の短編「脅迫者は撃たない」は、1933年に、「ブラック・マスク」という有名なパルプ・マガジンに掲載された。

 処女長編は、1939年の『大いなる眠り』である。長編小説は7作品だけで(

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 サン=テグジュペリ(1900―1944)は、フランスの作家で、飛行機操縦士である。代表作は、『星の王子さま』や『夜間飛行』などがある。

 彼は、名門貴族の子弟として、フランスのリヨンに生れる。海軍兵学校の受験に失敗後に、兵役で航空隊に入る。

 除隊後に、航空会社の路線パイロットとなって、多くの冒険を経験する。その後に、様々な形で飛びながら、1929年に、処女作の『南方郵便機』を発表する。
 

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 ドストエフスキー(1821-1881)は、19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠である。父は、モスクワの慈善病院の医師であった。

 1846年の処女作『貧しき人びと』が、絶賛を受けるが、1849年に、空想的社会主義に関係して逮捕されて、シベリアに流刑となる。
 この時に、持病の癲癇が悪化した。

 出獄すると、『死の家の記録』等で復帰する。1861年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭

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