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トリミングダイアリー

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日々の雑記を、ざっくりと書くエッセイ。人生の上澄みの綺麗なところをトリミングしたもの。それにしては地味。
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#日記

全部全部、私の人生の一部だから。

一つの事に専念して、なにかに集中できることがいいとされている。 だけれども、どうにも私に…

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壊れた掃除機と経過した日々のこと。

毎週月曜と金曜は掃除機掛けの日になっている。朝ご飯を先日焼いたスコーンとワッフルで済ませ…

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梅雨の晴れ間、祖父の畑。

 ここひと月ほど、祖父の体調が芳しくない。  今年の秋に米寿を控えている祖父は、考えて見…

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誰かが並べた松ぼっくり。

 いつものように、神社にお参りをして参道を歩く。  今日は特に寒くて、耳の先から凍ってい…

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うぐひすのこほれるなみだ/立春におもう

雪のうちに春は来にけりうぐひすの こほれるなみだいまやとくらむ この時期になると、この歌…

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お散歩のすゝめ

 昔から、散歩が好きだった。  時々、思い立って散歩へ行く。  天気が良くて、風がない日が…

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大根葉かくとうの記

 眩しいくらい白くて、立派な大根。その頭には、青々としげる葉っぱ。つい今しがた、土から出てきた生命のみずみずしさが、きらめいている。  〇  祖父は、毎朝早くに畑仕事に向かう。こだわりの畑は、無農薬で有機肥料が自慢らしい。春には苺、夏には茄子に胡瓜、秋はサツマイモとカボチャ。新鮮で、美しい野菜を育てる祖父の手が、昔から好きだった。  この冬の大根は、とても立派に育ったらしい。祖母に呼ばれて、二世帯住宅の一階、祖父母のキッチンに行くと、山のように籠に積まれた大根たちが迎えて

私たちは獣を着て生きている(200105)

 ふつふつと、鍋が鳴き声をあげている。どんな様子かと、大きな蓋を持ち上げる。まっしろで綺…

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お散歩記録(200103)

 正月三が日の、ぼんやりとした空気感が嫌いじゃない。  特に親戚へのあいさつが終わった三…

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●日々雑記/ゆずびより(191226)

 おすそ分けでいただいた、冬至のゆずが、いくつかあまった。籠に盛られた、すこしオレンジが…

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