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一つの事に専念して、なにかに集中できることがいいとされている。 だけれども、どうにも私に…
毎週月曜と金曜は掃除機掛けの日になっている。朝ご飯を先日焼いたスコーンとワッフルで済ませ…
ここひと月ほど、祖父の体調が芳しくない。 今年の秋に米寿を控えている祖父は、考えて見…
いつものように、神社にお参りをして参道を歩く。 今日は特に寒くて、耳の先から凍ってい…
雪のうちに春は来にけりうぐひすの こほれるなみだいまやとくらむ この時期になると、この歌…
昔から、散歩が好きだった。 時々、思い立って散歩へ行く。 天気が良くて、風がない日が…
眩しいくらい白くて、立派な大根。その頭には、青々としげる葉っぱ。つい今しがた、土から出てきた生命のみずみずしさが、きらめいている。 〇 祖父は、毎朝早くに畑仕事に向かう。こだわりの畑は、無農薬で有機肥料が自慢らしい。春には苺、夏には茄子に胡瓜、秋はサツマイモとカボチャ。新鮮で、美しい野菜を育てる祖父の手が、昔から好きだった。 この冬の大根は、とても立派に育ったらしい。祖母に呼ばれて、二世帯住宅の一階、祖父母のキッチンに行くと、山のように籠に積まれた大根たちが迎えて
ふつふつと、鍋が鳴き声をあげている。どんな様子かと、大きな蓋を持ち上げる。まっしろで綺…
正月三が日の、ぼんやりとした空気感が嫌いじゃない。 特に親戚へのあいさつが終わった三…
おすそ分けでいただいた、冬至のゆずが、いくつかあまった。籠に盛られた、すこしオレンジが…