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壊れた掃除機と経過した日々のこと。

毎週月曜と金曜は掃除機掛けの日になっている。朝ご飯を先日焼いたスコーンとワッフルで済ませ、暑くならないうちにと、掃除機を取り出した。リビングの椅子を廊下へと運び出し、キッチンとリビングに掃除機をかける。

しかし困ったことに、かけ始めてすぐに掃除機がおかしな音を立てだした。まるで、空回りするような弱弱しい音。不思議に思ってブラシ部分を覗いてみると、回転していない。さてはゴミが詰まったかと、あらゆる部品を解体し、巻きついた髪の毛やほこりを掻き出してやる。さあ、うごけ。そう願いながらスイッチを押すも、またしても虚しく空回りする音だけがリビングに響いた。

どうやら、本格的な故障のよう。考えて見れば、かれこれ十年近く使っている掃除機だ。ガタがきてもおかしくはない。それでもあきらめきれずに、何度かトライする。吸引の強弱を変えて見たり、ブラシを外してみたり。 

一時間ほど格闘したのち、あきらめて今日の掃除はクイックルワイパーで行うこととした。  今の掃除機を使い始めて、そう時間が経っていない気がしていた。それでも、よくよく考えれば十年近い。壊れてもおかしくないときが流れているのだと感じて、不思議な気持ちになる。 

十年前から、私の背は少し伸び、腕の肉やおなかの肉は少しどころではないくらい付いた。肩が凝ったり、疲れやすくなったり。友も変わり、食の好みも変わった。

それでもなお、今の掃除機を新しく感じる。人の感覚とはかくも不思議なものだなと、動かない掃除機を見ながら考えていた。

近頃友人と交換日記をしています。良くかけたな、というものを時々こちらにも載せようかと思います。

6月22日の日記でした。


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