帆風はつか

文を書きます。すこしゆっくりな日々。 連絡:namakedou@gmail.com 95年/バセドウ(進行形)/癌(元)/古典(中古和歌)/なにもないけど、なんでもある アイコンはアトリエラムレーズンさん(https://note.com/x4a4n

帆風はつか

文を書きます。すこしゆっくりな日々。 連絡:namakedou@gmail.com 95年/バセドウ(進行形)/癌(元)/古典(中古和歌)/なにもないけど、なんでもある アイコンはアトリエラムレーズンさん(https://note.com/x4a4n

マガジン

  • 航海日誌。

    自分の人生や、内省や、汚いところや、ずるいところや、どうしても書かずにはいられないことを、溜めておく場所です。ほとんど、忘れていた感情や、忘れてしまいたい感情の、その文章の墓場のような場所です。 粗削りで、痛々しくて、忘れられない。 そういうものを、それでも自分のために書きます。いつかすべてが分解されて、腐葉土のように、新しい芽を育む日まで。 お金を払ってみてもらうほどの価値はないけれど、個人的なことや病気の治療の経験などを含むため、有料とさせていただきます。

  • 感情のドローイング

    感情を詰め込んだ魔法瓶。いつか自分の武器を持つために。

  • 創作したもの

    短編小説や、架空レシピノートなどの創作したもの。これから充実させる予定地です。

  • トリミングダイアリー

    日々の雑記を、ざっくりと書くエッセイ。人生の上澄みの綺麗なところをトリミングしたもの。それにしては地味。

ストア

  • 商品の画像

    草木染め○秋色の小さな耳飾り(グレー)

    秋の草木から採れた秋の色を、さりげなく耳元に咲かせる――そんなアクセサリー 〇 ご覧いただき、ありがとうございます。 アカメガシワの葉から、大人なグレーが採れました。 すべて草木染めで手染めした刺繍糸で制作したアクセサリーとなっております。 身近な植物を採取したり、庭で栽培したりと、自然から色を分けてもらいました。 その糸たちを、一針ずつ丁寧に刺繍した、秋色の耳飾りになります。 私達の身近には、こんなに鮮やかな色が溢れている。そのことを少しでも感じていただければ幸いです。 ○ アクセサリーパーツはイヤリング・ノンホールピアス・ピアスからお選びいただけます。 生地:麻布 素材:25番刺繍糸、ビーズ用糸、ビーズ 土台:合皮 仕様染料 マリーゴールド 自家栽培の染料となります。
    1,580円
    なまけ堂画廊
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    草木染め○秋色の小さな耳飾り(グレー)

    秋の草木から採れた秋の色を、さりげなく耳元に咲かせる――そんなアクセサリー 〇 ご覧いただき、ありがとうございます。 アカメガシワの葉から、大人なグレーが採れました。 すべて草木染めで手染めした刺繍糸で制作したアクセサリーとなっております。 身近な植物を採取したり、庭で栽培したりと、自然から色を分けてもらいました。 その糸たちを、一針ずつ丁寧に刺繍した、秋色の耳飾りになります。 私達の身近には、こんなに鮮やかな色が溢れている。そのことを少しでも感じていただければ幸いです。 ○ アクセサリーパーツはイヤリング・ノンホールピアス・ピアスからお選びいただけます。 生地:麻布 素材:25番刺繍糸、ビーズ用糸、ビーズ 土台:合皮 仕様染料 マリーゴールド 自家栽培の染料となります。
    1,580円
    なまけ堂画廊

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辞書を買った話。

全然noteを書いていなくて、それはなんというか、note用に取り繕うような自分がいないからである。取り繕えているのかと言えば、取り繕えてなかったりもするので、今更取り繕う必要もないような気もするし、取り繕うって何回言えばいいんだろう。 年末に買った辞書が届いた。オンデマンドで、一冊三万円だった。思いきった買い物だった。 『歌ことば歌枕大辞典』といって、和歌文学を調べるなら一番最初に捲る一冊だ。和歌を学ぶ時にお世話になる本はいくつかあって、例えば「国歌大観」だったり「私家

    • スープのこと。あるいは粉ミルクの秘密。

      家から車で30分行ったところに、小さな民家を改築したカフェがある。 平日しか開いていないそのカフェに初めて行ったのは2年ほど前で、その時の私はペーパードライバーだったから、恋人の車に乗せてもらってお店に来たことを覚えている。 畑が広がる田舎道を左折して、さらに細い生活道路を通った先。駐車場の案内でいつも麦わら帽子をかぶった店主さんが、お店の前に立って忙しそうにしている。 「こんにちは。今日は結構ゆっくりしてますよ」 案内された場所に駐車して、車から降りると店主さんがそう言った

      • 「女」の成長とは「母」になることなのか。(『竜とそばかすの姫』感想)

        男の子の成長が父の姿を追い求め、それを超えるものとして描かれることは非常に多い。父を背中を眺め、尊敬し、そしてそれを超えることが、男の子に与えられた試練であり、成長だという認識が、そこには存在する。 では、一方で女の子の成長というのは、どういうものなのだろうか。 『母親になる事』が女の子の成長なのだろうか。 それは、ある種美しい親子の絆や、無償の愛を描いているようで、その実非常にグロテスクかつ押しつけがましい「ケア要因」としての役割を、世の女性たちに与えているのではないだろう

        • ミルクフランスのこと。

          「何か」がその人にとってそれ以上の意味をもつ象徴になることがある。私の場合、富士山を見ると病気を思い出すように。夏の富士山は雲がかかってその稜線をみわたすことはできないけれど、早朝なら堂々とした佇まいを見上げることができることとか、それを病室の並ぶ廊下の突き当りで、ソファに座って眺めている母の背中とか。 さて、病気について思い出そうとすると、記憶が混濁して、散り散りになっていることに気が付く。母が病室の前で先生と話していたのはいつの事だったか。いとこがお見舞いに来たのはいつ

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        辞書を買った話。

        マガジン

        • 航海日誌。
          3本
          ¥100
        • 感情のドローイング
          16本
        • 創作したもの
          17本
        • トリミングダイアリー
          22本
        • 月刊はつかのnote
          10本
        • マグカップの茶渋
          86本

        記事

          【世界で一番タフな15歳】と家出をする。(『海辺のカフカ』感想文)

          「君はこれから世界で一番タフな15歳になる」 カフカ少年は15歳の誕生日に旅に出る。私は彼の隣についていく、静かに。15歳。私も家出をよくしたけど、彼のように遠くに行くことはなかった。せいぜい近場の漫画喫茶に一時避難するだけで精一杯。東京から四国への道行きには遠く及ばない。 だから、私は彼と一緒にもう一度家出をしてみることにした。世界一タフな15歳がどこまで行くのか、見届けるために。 〇 『海辺のカフカ』を読了した。 上下巻を二日に分けて一気読みした。あとには、「面白か

          【世界で一番タフな15歳】と家出をする。(『海辺のカフカ』感想文)

          呑みながら和歌について管をまくオタク。

          呑むために書くのか、書くために飲むのか。 こんばんは、吞み書きです。 呑み書き、それは飲みながら書くこと、書きながら飲むこと。 サイコーにご機嫌な音楽を聴きながら、近頃の事を、ぼそぼそと愚痴っぽくひとりごとっぽく書こうと思います。誤字脱字を残すのが飲み書き、とはいえ、手癖で消しちゃうこともあるから、その辺は許してね。   〇 何について書こうかした。かしら。 今、発表準備をしている。和歌について、考えている。 和歌は面白い、どうじに、わからん。和歌だけに。わからん。なん

          呑みながら和歌について管をまくオタク。

          なにもなくとも死にたいことも、ある。

          死にたい貯金をためている。たまったら何になるのか知らないし、いまどれくらい溜まっているのかも知らない。 意味もなく死にたくなる、と言ったら、あなたは私を軽蔑するだろうか。 私は、人は死にたい生き物だと思っている。これは私の実体験からで、中学生以降ずっと死にたいと思いながら生きているからだ。日々、楽しいことや嬉しいことがないと言えば嘘で、でも、そういうことがあってもなお、やはり死にたいと思う日の方が多い。数えたことはないから、体感だけど。 「命の大切さを知らないから、死にたい

          なにもなくとも死にたいことも、ある。

          1000文字の叫び

          買い切りマガジン『航海日誌。』を発刊しました。 こんな感じの事を書くよ、という見本みたいなもの。

          ¥100

          1000文字の叫び

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          あの時、もし。(買い切りマガジン『航海日誌。』)

          本記事は全文無料で読めます。 不思議と、文章が「そっちに行ってしまう」ということがある。 べつにそれを書こうとおもってるわけじゃないのに、そうなってしまう時のことだ。 私の中で、それは「人生」だったり「ガン」だったり、「バセドウ」だったりする。これは私自身じゃないけれど、≒で私自身を指していたりして、とても厄介だ。厄介で、しょうがない。 ガンが発覚してからは約十三年、バセドウが発覚してからは約十年経っている。だけどいまだに、そこから抜け出せない。 これは、私がおそらくこれ

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          あの時、もし。(買い切りマガジン『航海日誌。』)

          「優しい」って、言われたくない。

          まず最初に、言い訳をさせてほしい。 別に、「優しい」って言われることが嫌なわけじゃない。できれば優しくありたいし、人を不快にはさせたくないから。 じゃあいいじゃん。解散。 と、なればいいのだが、そうはならない。ならないから、困ってる。 つまり何が言いたいかというと、このnoteの目指すところは誰かを批判したりしたいわけじゃなく、私の中の自我の問題である、ということ。このことを最初にことわっておく。   〇 「優しくて、あたたかい文章」と、言っていただいた。 ありがとう

          「優しい」って、言われたくない。

          【短編小説】クリスマスケーキ

          【前書き】 とある文学賞に出して、箸にも棒にも掛からなかった短編です。 季節外れですけど、金曜の夜のお供にでも。 東京にも大阪にも行きやすい。それが名古屋のいいところで、同時に欠点だと思う。東京ディズニーランドとユニバーサルスタジオ。駅の改札前に並んだ、二つポスターをみながら、そんなことを考える。 「ひさしぶり、なに見てるの?」 気が付けば、湊が隣にいた。 「あ、ひさしぶり。いや、これ」 掲げられたポスターを指さしながら、湊を見上げる。画面越しでは毎晩のようにあっているが、

          【短編小説】クリスマスケーキ

          破片をかき集めて

          パソコンのデスクトップ。 購入してから一度も変更していない、名前も知らない鳥の画像の上に、乱雑にファイルが並んでいる。 『エントリーシート』『履歴書』『〇〇社提出用』 wordだったりPDFだったりメモ帳だったり、ここ四カ月程でそんな名前が並ぶようになった。 そのなかに、『破片』と銘打ったファイルがある。 そこはなんというか、ごみ箱みたいな、墓場みたいな。 体積して、体積して いつかそれが培養土になる日を、私は待っていたりする。 〇 身体は二重構造だと思う。 内と外。内

          破片をかき集めて

          私小説『無題』

          就活をしなければ終活をしてはいけないのだろうか。おなじシュウカツという響きなのに理不尽ではなかろうか。 開いた傘の、そのさきっぽから落ちた雫を目で追いながら、ぼんやりとそう考えていた。 赤信号で横一列にならぶ人の波にまぎれて、足元に視線を落とす。 かわいくもなんともない黒いパンプスが濡れて、ベージュで面白みのないストッキングがじっとりと湿っていた。 そういえば、小さい頃は雨が好きだった。蛇の目がなにかもわからずに、童謡の「あめふり」を歌っていたっけ。 それが十数年たつと、こう

          私小説『無題』

          音もなく舟が出て行く朝に。

          よのなかを なににたとへむ あさびらき こぎいにしふねの あとな きがごと  ―沙弥満誓(『万葉集』354番)  良い歌だな、と思った。世の中への憂いや息苦しさと、朝の穏やかさが同居している。本当にいい歌だなと思う。  別に和歌の話がしたいわけじゃなくて、じゃあ何を書こうと思ったのかと聞かれると困る。年が明けてから暫くなにも書いていなかったし、なんだか書くこと以前に生きること自体に意欲が持てない時期にある。  「生きることに意欲が持てない」と遠回しに表現したけれど、端的

          音もなく舟が出て行く朝に。

          この一年のこと。

          えい、と送信ボタンを押した。 電波と呼ばれる、いまだ見たことないそれに乗って、私の言葉が飛んでいった。 さみしさと、妙なすっきり感だけが残る。次に、悔しさがきた。 なぁんだ、私って全然書けてないんだなぁ。そう思いながら、それでも今年のタスクをすべて終えた気がして、布団へと潜り込む。 眠りに落ちる瞬間、まだ栗きんとんを作っていないことに気づいた。   ○ ということで、栗きんとん用のお芋さんを湯がきながら、こんにちは。年の瀬、いかがお過ごしでしょう。 この三か月ほどなか

          この一年のこと。

          いいジャンプはいい助走からだし、いい発表資料はいい土手煮づくりからだし、そろそろnoteつかい始めて一年なのでまじめにどうでもいい記事とか書いても許されるんとちゃうんかっていうあれ。

          発表資料を作りたくない。作りたくなさ過ぎて吐きそうである。 ちなみに私が最後に吐しゃ物をぶちまけたのは、全身麻酔の手術後、無理に立たされたときである。緑色だった。あれから自分のことを宇宙人かもしれないと思いながら生きている。 だいたい、一回の発表のインターバルが二週間ってなんだ。発表終わったらボコスカに言われた影響でこちとら一週間くらい休みたいんじゃ。「体力ないです」っていう人の「体力のなさ」をなめるな。 そんなことをいいながらもやらなきゃおわらないのでやりますけど、と

          いいジャンプはいい助走からだし、いい発表資料はいい土手煮づくりからだし、そろそろnoteつかい始めて一年なのでまじめにどうでもいい記事とか書いても許されるんとちゃうんかっていうあれ。