ラジスラフ・フクス「火葬人」
───785年。初代神聖ローマ皇帝であるカール大帝(初代はオットー大帝説もあり)は、「異教的である」として火葬を禁じた。土葬を義務化し、火葬を行った場合は死刑と定めた。
キリスト教が広まる前のヨーロッパでは、古代ローマ、ケルト、ゲルマンなどの間で火葬は広く普及していた。
そしてそれから千年以上が過ぎた。
第二次世界大戦中、ドイツの強制収容所では、焼却炉で大量の遺体が燃やされ、煙突から出る煙が空を覆っていた……。
「火葬人」を読んで、ドイツとチェコの関係の歴史や、ヨーロッパでの火葬の普及の経緯について調べてみたくなったので、そのあたりのことと本の感想を交えて書いていきたい。
チェコ人カレル・コップフルキングル氏
1938年の春、チェコ・プラハ。
「ここは良い家だ!」
コップフルキングル氏は自宅のリビングを見回しながら言った。
開け放たれた窓からはさわやかな風が吹く。
壁にはささやかな絵が飾られている。
ラジオからはクラシックが流れている。
美しい妻と子供たちを見て、コップフルキングル氏は微笑む。
彼はいつも微笑している。
複製品の絵を見て微笑む。ラジオから流れる音楽を聴いて微笑む。
散歩をして微笑む。街を歩く美女を見て微笑む。
棺に横たわっている美女の死体を見て微笑む。
コップフルキングル氏はプラハの火葬場に勤めている。
第一次世界大戦後、ヨーロッパには火葬場が増えた。
特に顕著なのはドイツだった。
敗戦後の経済的困窮の中、安価な火葬を選択する人が増えたことも一因だろう。
しかし貧窮に喘いでいたドイツは1933年以降、勢いを取り戻していた。
火葬はゲルマン的伝統への回帰であるとして、土葬と同等に扱われるようになった。
そして、「より安全な、安価な、迅速な」火葬が求められるようになっていく……。
ドイツ人ヴィルヘルム(ヴィリ)・ラーンケ
「カール、ズデーテン・ドイツ党に入らないか?」
ある晩、コップフルキングル氏の古くからの友人、ヴィリが訪ねてきてそう訊いた。
ドイツ系チェコ人であるヴィリはコップフルキングル氏のことを「カレル」ではなくドイツ風に「カール」と呼ぶ。
ヴィリは力強さと優美さを兼ね備えている。
「チェコスロバキアでは、我が民族への対応は不公平極まりない!それを解決するには“彼ら”の力が必要だ。オーストリアが羨ましい。貧窮や搾取や飢餓から我々を救えるのは“彼ら”しかいないんだ……」
「────カール、君にも少しドイツ人の血が流れているんだから、我が民族の歴史にもっと興味を持ったらどうだい?
それとも君はチベットの方が気になるのかな?
カール、一緒に歴史を振り返ってみよう。
1230年に、チェコの前身であるボヘミア王国の王になったヴァーツラフ1世が、ボヘミアとモラヴィアにドイツ人を呼び寄せて移り住ませた。
ボヘミア王国はドイツに臣従することでなんとか命脈を保つことができたんだ。
ボヘミアとドイツの国境地帯に移り住んだ勤勉なドイツ人は、荒れた山野を切り拓いて美しい町を築き上げた。
それがズデーテン地方だ。
ちなみにヴァーツラフ1世は実の弟に殺された。
ドイツ寄りの政策を執ったことが原因のひとつだ。
ドイツとチェコとの軋轢は、国の成り立ちの時点でもう始まっていたんだ。
我々の先祖は勤勉だった……実に働き者で真面目で……。
カール、君は確か禁酒主義者だったね?煙草も吸わないよな?総統と同じじゃないか!
その勤勉さだよカール、今の我々に必要とされているのは!
ボヘミア王国はチェコ人が多い地域と、ドイツ人が多い地域に分かれていった。
ボヘミア王国は神聖ローマ帝国の一部でもあり(神聖ローマ帝国というのはカトリックの下で結ばれる連合体のようなものだ)、力をつけてきたハプスブルク家がローマ皇帝の座を独占するようになり、ボヘミア王位もハプスブルク家が世襲するようになる。
ボヘミア王国は実質上、何百年もチェコ人ではなくドイツ人の支配下にあったわけだ。
我々の支配下にだよ、カール。
そして月日は流れ、フランスで革命が起こり、ナポレオンがヨーロッパの支配者になる。
神聖ローマ皇帝なんていう大仰なものが目障りになったナポレオンは、神聖ローマ帝国を解体する。
1806年、ナポレオンを恐れたハプスブルクのフランツ2世は自発的にローマ皇帝の帝位を下り、ただの「オーストリア皇帝」になる。
このあたりからオーストリア・ハプスブルクの弱体化は勢いを増していくんだ。
そうなると、オーストリア・ハプスブルクの支配に不満を持っていた諸民族が声を上げやすくなる。
民族意識が一気に高まったのさ。
そこから、ボヘミア王国のチェコ系住民とドイツ系住民の対立も目立ってくる。
ドイツ人の支配から抜け出したいというチェコ人の思いが激しくなったんだ。
1867年になると、ハンガリーの独立が半ば認められ、オーストリア=ハンガリー二重帝国が誕生する。
ハンガリー人は、対外政策などを除けば独自の政治を行うことが許された。
それに不満を持ったのはボヘミア王国のチェコ系住民さ。
“なぜハンガリー人には独立が認められ、自分たちには認められないのか?“
プラハでは労働者階級はチェコ系であり、支配者層はドイツ系だった。
民族間の溝はさらに深くなる。
ボヘミア王国はチェコ語とドイツ語のふたつの言語が話されていた国だった。
行政用語はずっとドイツ語のみだったんだが、官吏はチェコ語も話せなければならないという「言語令」が発せられる。
もちろんドイツ系住民は反発する。
なぜ被支配層の言葉を覚えなければならないのか?
だんだんチェコ語がドイツ語を凌駕していく。
チェコ語だけで、またはドイツ語だけでオペラを上演する劇場が建てられる。
学校や図書館はドイツ語系とチェコ語系に分かれていく。
“何百年も、ドイツ人とチェコ人はうまくやっていた。ここはふたつの言葉の国だった。しかし急速に状況が変わってしまった……“
国民は嘆く。
不和。対立。矛盾。ひずみ。
民族主義が国民を分断した。
この頃からカトリック勢力の力も衰え、既存の秩序からの解放を叫ぶ社会主義運動が活発になり、産業革命も進み、強力な火力を備えた焼却炉の製造が可能になった。火葬が現実的に考えられるようになってきたんだ。
カール、君はこのあたりの歴史に興味があるだろ?
そして民族のにらみ合い状態が続く中、大戦が起きる。
僕らが大戦に従軍したのがまるで昨日のことのようだ。
プラハの駅の前で「皇帝陛下万歳」を歌ったね!
まさかあの時は戦争があんなに長引くとは思わなかったが…。
破壊と血。
あの戦争でオーストリア帝国もドイツ帝国も崩壊してしまった。
チェコスロバキア共和国として独立したはいいが、今の僕たちは虐げられている。
雇用も、ドイツ系住民よりチェコ系住民が優先される。
長らく支配者だった僕らが!
一体血は何のために流されたんだ?
僕は仲間たちの死を無駄にはしたくない。
カール、ズデーテン・ドイツ党に入党するんだ。
ズデーテン地方はドイツに併合されるべきだ。
僕たちの手で統治するべきなんだ!
僕たちが生き残ったのには理由がある。
それを見ないふりをすることはいけないよ。
貧窮や搾取や飢餓に苦しんでいる同胞のことを考えるんだ。
君のような人間が必要なんだよ、カール!
自分に流れている血を思い出せ。
そして神聖ローマ帝国、ドイツ帝国に続く新たな帝国を築こう!」
………ヴィリはこんな感じに演説しそうだ。
ズデーテン地方併合
ヴィリが訪ねてくると、コップフルキングル氏の妻・ラクメーはなぜか不安そうな顔をする。
ヴィリはあんなに立派な人物なのに……。
コップフルキングル氏が火葬場で働き、自宅に複製品の絵を飾り、家族を愛し、街角の美女や絵の中の美女や棺の中の美女を見て微笑みながら暮らしていると、ついに事件が起きた。
1938年9月のミュンヘン会談で、ドイツによるズデーテン地方併合が成立したのだ。
10月にはドイツ軍がズデーテン地方に進駐し、併合は実行された。
コップフルキングル氏の暮らしは何も変わらず、自宅は素朴だった。
コップフルキングル氏の上の階に住んでいるユダヤ人のベッテルハイム医師は、車も本物の絵画も持っている。
ヴィリも車を持っている。
自分にはラジオの音楽と複製品の絵しかないが、愛する家族がいる。
妻のラクメーと娘のジナ。息子のミリヴォイ。猫のロサナ。
それで十分だ。
何の不満があるというのだ?
そんなある日、ヴィリがコップフルキングル氏とミリヴォイをボクシング観戦に誘う。
「ミリは少し臆病なところがあるからね。男のスポーツを観たら何かが変わるかもしれないよ」
3人はリングのすぐ近くの席に座った。
選手の闘いは激しく、たくましい肉体が躍動していた。飛び散る汗、流れる血……。
ミリはじっと見つめていた。
ミリは選手の中の一人に惹かれた。
淡い恋心を抱いたのだ……。
クリスマスがやってきた。
子供たちが、ごちそう用の鯉を2匹買ってきた。
まだ生きている。
子供たちは浴槽に水を張り、鯉を放す。
コップフルキングル氏は浴槽に覆いかぶさり、鯉をじっと見つめる。
てらてらした鉛色の鱗……。
浴室はコップフルキングル氏のお気に入りの場所だった。
ヴィリが訪ねてきた。
「きれいなツリーだな。鯉もあるのかい?」
「あぁ、2匹ほど。まもなく我が家の焼却炉行きになるよ。そういえばお義母さんは、鯉をフライにしないで異国風に甘いゼリーで固めていたな」
「鯉のゼリー寄せ……?そうか……ところで今日はちょっと挨拶に寄っただけさ。今晩はドイツ・カジノで過ごすんだ。議員や大学教授や工場のオーナーたちが集まるんだ。勿論みんなドイツ人さ。絨毯、絵画、シャンデリア、美女たち……全て本物だ。ドイツ・カジノのような豪華な場所はプラハには他にはないよ」
ヴィリが帰ったあと、コップフルキングル氏は自宅を見回した。
古いラジオからクリスマスソングが聴こえてくる。
ツリーもあるし、鯉もある。愛しい家族もいる。
浴室だって清潔だ。
人々がペストに苦しんでいた不潔な時代に比べたらなんて幸せなんだろう。
これ以上欲しいものなどあるだろうか?
ベーメン・メーレン保護領
1939年3月15日、ドイツがチェコを占領する。
チェコはベーメン・メーレン保護領となり、総督コンスタンティン・フォン・ノイラートの保護下に置かれた。
スロバキアも独立し、ドイツの従属国となっていた。
ドイツ軍がプラハを行進する。
帝国の鉤十字旗がいたるところにはためく。
プラハ城に、市民会館に、家々に、そして火葬場にも……。
店の看板なども、チェコ語とドイツ語が併記されるようになった。
交通法規が改められ、ドイツに合わせた右側通行になった。
カール・コップフルキングル氏は、2月に国民社会主義ドイツ労働者党の党員になっていた。
ズデーテン・ドイツ党は、1938年に併合が成立された後に解散され、党員は国民社会主義ドイツ労働者党に吸収されていた。
豪華な絵画やシャンデリアや美女で満たされたドイツ・カジノ。
そこのホールの椅子に座っているヴィリは、「在プラハ諜報部高官」になっていた。
「我々は」ヴィリは言った。
「邪魔者を排除しなければいけない。奴らはあらゆる社会階層に潜んでいる。芸術家、作家、機械工、清掃婦……誰が敵でもおかしくはない。彼らの破壊工作を見過ごすわけにはいかない。どうだ?君の職場には怪しい人間はいないか、カール?」
コップフルキングル氏もホールの椅子に座っていた。
隣には女優のような美女が座っている。
「私の職場の状況は悲劇的だ。好ましくない人物がたくさんいる…帝国に対して激しい敵意を持っている。所長など、“ドイツ人など焼却炉で焼いてしまえばよい”と言っていた……」
コップフルキングル氏は悲しげに微笑みながら言った。
それから、ゲシュタポが火葬場の所長やその他の「好ましくない」従業員を逮捕した。
新しい所長はコップフルキングル氏に決まった。
「カール」ヴィリが言った。
「君の奥さんのお母さんは、鯉を甘いゼリーで固めていたんだね?それはユダヤ人の料理だ。君の妻はユダヤ人なのだよ、カール。君のような立場の人間が我々の敵と婚姻関係にあるなどと知れ渡ったら……」
コップフルキングル氏の隣で、美女が微笑む。
絵の中の美女でもなく、棺の中に横たわっている美女でもない、本物の美女が……。
ドイツ人カール・コップフルキングル氏
これからの時代、自分の妻と子供たちのような立場の人間は、辛いだけだろう。
この世を天国にすることは出来ないが、苦しみを少なくすることは出来る。
死は救いだ。
全てのものは燃焼によって輪廻転生する。
チベットの本にそう書いてある。
肉体は灰になっても魂は不滅なのだ。
邪魔な肉体など脱げばよいだけだ。
灰になれば民族の違いなどなく、みな同じなのだから。
コップフルキングル氏は、自殺に見せかけて妻を殺害する。
妻の次は、女の子よのうなミリ……ボクシング選手に恋をするミリ……
彼の魂を解放する番だ。
コップフルキングル氏は、ドイツ人の店で買った羽のついた緑色のチロル風の帽子を被り、新しい黒いブーツを履いた。
土曜の午後は火葬場は休みなので、ミリを火葬場見学に誘った。
火葬場に着くと、準備室に向かった。
あたりにはクレゾールの匂いが漂っていた。
準備室で、コップフルキングル氏はとある棺に打たれていた釘をペンチで外した。
棺の蓋を開けると、野戦灰色の制服を着た親衛隊の死体が入っていた。
ミリの頭を鉄の棒で殴って殺害し、親衛隊の棺の中に入れ、蓋をしめて再び釘を打ち付けた。
棺の中で寄り添うふたりは、まるで兄弟のようだった。
あとは燃やされるのを待つだけだ。
彼らの灰は、骨壺の中で永遠にひとつに溶け合うのだ……。
男性に恋心を抱くミリにとっては、甘い結末なのかもしれない。
火葬人
1939年秋。
コップフルキングル氏は、奇麗なカーテン、厚手の絨毯、総統の大きな肖像画のある広い部屋に呼ばれた。部屋には白檀の香りが漂っていた。
そこで告げられたのは、「未来のための焼却炉の実験」の責任者のなって欲しいという要望であった。
より「安全に、安価に、迅速に」大量の死体を灰にするにはどうしたらよいのか?の実験だ。
その頃、コップフルキングル氏は全てを手に入れていた。
地位、名誉、たくさんの美女。
相手の美女は20人ぐらいいた。
誰が誰だかわからなくなった。
自宅には総統の肖像画が飾られていた。
実験に加わる前に、残っている最後の家族、娘のジナの魂も解放してあげなくてはならない……。
「私は苦しみから魂を解放する。私は仏陀だ………」
コップフルキングル氏は微笑んでいた。
…………「火葬人」の内容を私の好きなようにまとめてみるとこんな感じだ。
芸術が好きなのに自分の周りにあるのはいつも複製品であり、本物の輝きを知らないコップフルキングル氏。
自分では満足しているつもりだったが、全てを手に入れてのし上がっていく友人ヴィリや医師のベッテルハイム氏などを目の当たりにすると、羨ましさで心の中がドス黒くなる。
微笑で隠してはいるが……。
コップフルキングル氏は、自分では自分のことを愛情深く、素朴で、禁欲的な人間だと思っている。
現状に何も不満は無いと。
しかし、実際は貪欲で、美女を貪りたいと思っている。
美人の妻も、かわいい子供たちもいるのに。
知らなかった自分の一面が、権力に触れることでむき出しになる。
だけどそれに気づかずに、自分はまだ神聖な人間だと思っている。
自分は仏陀のように慈悲深い人間だと……。
チェコの支配者が変わるごとに、看板の文字がドイツ語表記になったりチェコ語表記になったりするように、コップフルキングル氏のアイデンティティも情勢に合わせて変わっていく。
「カレル」が「カール」になる。
「火葬人」の舞台は1938~1939年なので、ラインハルト・ハイドリヒが保護領副総督になる頃(1941年)の様子は描かれていない。
コップフルキングル氏はその時、焼却炉の実験の件で、どこか違う場所……アウシュヴィッツあたり……にいるんだろうか?
機械的に、合理的に神話を完成させるために。
ヴィリはどこにいて何をしているのか?
個人的にヴィリのその後が気になる。
全ての元凶であるヴィリ。
ハイドリヒが暗殺された後のチェコでは、多くの広場や通りがハイドリヒの名を冠するようになった。
支配者が変わると、看板の言語も変わるが、駅や広場や通りの名も変わる。
目まぐるしく変わる……。
ドイツが戦争に負けた後、1948年には「チェコスロバキア社会主義共和国」が誕生する。
ハイドリヒの名を冠していた通りや広場は、今度はモスクワだのレーニンだの、社会主義の象徴の名が付けられるようになる。
巨大なスターリン像が建てられる。
そしてその像もすぐに爆破される。
全ては目まぐるしく変わっていく。
1945年5月5日にプラハで蜂起が起き、チェコ系市民はドイツ兵と戦い、看板のドイツ語をペンキで塗りつぶす。
5月11日にプラハはソ連赤軍によって解放される。
戦後のドイツ系住民には過酷な運命が待ち受けていた。
全ドイツ系住民の市民権は剥奪され、私有財産も没収された。
ドイツ系住民の追放には暴力も辞さないとされた。
プラハのチェコ系住民はドイツ系住民に襲い掛かり、集団で暴行した。
死体はプラハの街角に吊るされた。
老人も子供も区別なく殺された。
ズデーテン地方からもドイツ系住民は消えた。
ヴィリもこの時殺されたのかもしれない。
殴られて変形した顔面。
街灯に吊るされた死体。
地面にこびりついた血痕。
彼の物語はここで終わったかもしれない。
多くの他のドイツ人と同じように。
ちなみに、東ドイツは社会主義政策国であったため、火葬はさらに広く普及していったらしい。
コップフルキングル氏は、果たして裁かれたのだろうか。
彼は戦後、どこにいて何をしていたのだろう。
ちゃっかり東ドイツの火葬場で働いていたりしたら怖い。
「……魂はもう天空の中だ。そこには“壁”など存在しない………」