魔法少女ミミィの冒険 っていうの。 本の中身は出来ていて 印刷製本も終わってて あたしは見本誌を手に取って どっかのだれかが書いた脚本を 演じさせられるだけの人生 これに意味があるのは あたしではなく読者たち 作中の登場人物に報酬なんてない 最後のページをめくったら消えるだけ
『この世にいるあたしとは別に』 あたしの人生のシナリオを書いてる存在がいる、ってはっきり分かってしまった 物語、という表現形式をあたしが嫌ってても、ストーリー制作はそいつが担当 あたしが一方的に操られてるわけではなく あたしにも拒否権はあるし あたしに実演可能な本しか彼は書けない
シナリオを書いたのは 別のヤツなんだから あたしに求められているのはただ あたしの人生を全うすることだけ 未来を知ろうとする必要はないし 過去を憶えておく必要もない そもそもあたしは誰なのか あたし自身が把握する必要さえなくて ただ日々を全うするだけでよいのだ その日が来るまで
「私はつらいです」と思っているのも、「私はハッピーです」と思っているのも、どちらもただその考えを信じているにしかすぎず、どちらも人生のストーリーを信じているということでは同じです。私たちが悟らなければならないのは、どちらも自分で自分を傷つける悪夢を見ているということです。
あたしはあたしの人生という物語に価値を感じておらず、終わり次第脚本は捨てろって主義なんだけど 超絶身近にストーリーテリングの天才がいて、その人になら身の上話も打ち明け話も全部話しちゃうから え?あたしの波瀾万丈はきっと 愛する彼女が本にしてくれます💖 たぶん映画化もされます💥💥💥
いまは卵巣があたしの全身を統御している状態 いまここから振り返ると 出生時におちんちんが視認されたから男の子、という出来事は予め用意されたシナリオだった気がしてくる 卵巣に『絶対に摘出手術しないで!』と言われればあたしはそのとおりにするよね?その後の展開も予定どおりだったのでは?
あたしはあたしが実在することさえ実感できないから、あたし自身を主人公にした物語を書くことはできない でもいいじゃないか! あたしはあたしを譲る 主人公は卵巣💖 現代女性がいともたやすく摘出手術を選んでしまう卵巣を、あたしは命懸けで守り抜き、この子(卵巣)の運命を全うさせたのだ💥
先日、#喜多嶋隆 さんのファンミーティングに参加。そこでな、なんと。看板が当たりました。この看板にふさわしい場所に。 #潮風キッチン #オープン看板 #恋を29粒 #人生のストーリー #角川文庫