連投すいません。 同じくクロサキナオさんの本の感想文で二つ目もらってました。ナオさんのリンク貼りますね! https://x.com/kurosakina0/status/1816987685258690681?s=46
二歳のある日、私は父に言いました。「わたし、こまっちゃうな~…」真に受けた父が「どうした?」と聞くと、「デートにさそわれて~♪」と歌ったそうです。…オイオイオイ、二歳の私。認めたくないが、目に浮かびます。コケた父の横で、まん丸い顔いっぱいに大口開けてケラケラ笑ってる私の姿が……。
初めてデートに誘われて戸惑い恥じらう女の子から、情熱と欲望の赴くまま恋に身を投じ、男たちを手玉に取る魔性の女へ。思えば、物凄い路線変更!昭和40年代の芸能界の生き残り戦の苛烈さを感じ取ることもできるかも知れないし、山本リンダという一人の歌手の、潔さと覚悟を見ることもできるかも。
母からエピソードを聞いたのは十代のころ。物心ついてから、山本リンダさんと言えば『どうにもとまらない』などのセクシーで激しい楽曲のイメージが強く、デビュー曲の『こまっちゃうナ』はピンときませんでした。でも、聴いてみたら、覚えがあった。二歳児の記憶力も、なかなかに侮れません。
好きなものリスト、次は音楽に戻ります。人生で初めて歌った歌は『バナナとんでった』。時系列で行くと、当分は子供の歌が続きそうなものですが(実際、そうなる予定ですが)、私の二曲目はなぜか、山本リンダさんの『こまっちゃうナ』。これも母の証言で、本人は記憶にないのですが……