NHK新人落語大賞・プチ情報【一部無料】

本日はNHK新人落語大賞について、あれこれ書いていきます。

キャッチ―な部分としては、

「どういう噺家が本選出場する傾向にあるるのか?」

も書いていきます。
もちろん、「お前は今まで本選出場したことないやないか!」ということなので、私の見解への信ぴょう性は非常に疑わしいと思う方もいるかもしれません。しかし、実は「どんな人が本選に行くのか」については、一部の噺家の中では「1つの共通認識」とも言える情報なのです。
ただ、世間にそれをおおっぴらに言うと、「コンクール運営において問題が出る気がする」ので、NHKへの配慮から今まで誰も言わなかっただけです。
(またイランことを言うて、NHKににらまれて、仕事が減ったり、コンクールの予選が通過しなかったら嫌なので、皆さん黙ってるだけです)

それを今回、私は言うのですが・・・(笑)
誤解のないように先にお伝えしておきますと、この「共通認識」は、コンクール運営に問題が出る”気がするだけ”(そんな気がする人もいるだけ)で、実際はコンクール運営には全く影響は与えません。それにそれを公言したところで、何も「どこかで不正が行われてる」とか、そういう話ではないです。なんかそれを言うと「不粋」になるので、今まで誰も言わなかっただけです(笑) しかし、今や「不粋」とかそういう時代でもないので書くことにしました。
ただ、不粋と思う人や、問題が出る気がする人もいるかもしれないので、残念ながら、その人たちのせいで、その核心部分は有料とさせて頂きます(笑) すいません。

また、私が今、本当に言いたいのは、NHK新人落語大賞について

生放送をやめた方が、今よりも東京の噺家が優勝する回数が増える

ということです。これは「東京の噺家は生放送に弱い」とかそういう話ではないです。(←どちらか言うと、東京の噺家さんの方がメディア慣れしてる感じはするぐらいですし。)単純に現状のシステム(生放送)ですと、東京の噺家で本選出場できなくなる人間が発生しやすいということです。そうなると、大阪勢に物理的に有利になり、フェアでないですし、東京方は実力者が埋もれやすくなります。言い換えれば、視聴者としても公開録画の方がおそらくもっと楽しめる気がするのです。

これは、なぜかと言うと、非常に物理的な理由です。

遠回しに言うと、
「大阪よりも東京の方がマーケットが大きいから」&
「出場する芸歴に対応する噺家の特性」という2つのことから導き出される1つの結論として、統計的というか、確率的に「そうなりやすい」という話です。(そこは有料なのでぼやかしています。すいません)

あと、ちょっとした「オマケ情報」を2つ載せておきます。

今回、意外に無料部分が少なくてすいません。その代り、少しお安くしておきます。目次を見て面白そうでしたら、お買い求めください。


【NHK本選出場者の傾向】どういう人が選ばれてるのか?

基本的な落語のコンクールについての概略は、別のnoteの記事で書いてますので、そちらをお読みください(参照:落語のコンクールについて【無料部分あり】

今回は「NHK新人落語大賞」というコンクールにのみ絞って記事を書きます。
まず、NHK新人落語大賞というのは、NHKが主催する落語のコンクールで、出場資格は「プロの落語家で、東京では二ツ目、大阪は年季明け~15年未満」のようです。
ここ最近はビデオ審査が加わりましたので、流れとしては下記のようです。

「高座の動画を送るビデオ審査」があり、それを通過すると「予選会」に出場できます。
②その「予選会」(有観客で落語をして審査)から「本選出場者」が選ばれます。
③本選は、有観客の落語会で、その模様がTVで放送され、落語家・芸能人・演芸評論家などの審査員によって審査されて優勝が決まります。

★落語のコンクールというのはどういう競技か?

そもそも落語のコンクールとはどういう競技かを説明します。
それこそ陸上100m走という競技ですと、「足の速い人(100mを走ってタイムの短い人)を集めて競わせ、一着でゴールをした人が優勝」と誰が見ても優勝がわかる競技です。しかし、落語のコンクールはどういうふうにして優劣を決める競技なのでしょうか・・・。
競技の評価基準は「あるようでない」「ないようである」と言えます。

まず誤解のないように、先に言うておきますが、おそらく、
審査員の方々は「本当に高座を見て素直に判断して評価」を与えていると思います。そこにおかしな私情とか依怙贔屓は無いと思います。
しかしながら、そういう私情を排除しても、落語コンクールの評価の仕方には「無意識ですが、一定の傾向」が発生すると思われます。
だから「芸の評価は好き好き(主観)だから、統一の評価基準はあるようで、ない」と言えますが、「無意識に一定の傾向が生まれるので、統一基準はないようにみえるが、実は自然発生的に基準が生まれるので、ある」と言えますので、「あるようでない・ないようである」のです。
そしてその評価基準(の多数決なり、得点の合計なり)で優劣が決められるのが、落語のコンクールです。

他のコンクールとNHK新人落語大賞が大きく違うのは、
「予選」と「本選」で評価基準(競技)が大きく変わるということです。
(すいません、私が勝手に思ってるだけです!)

それゆえ、NHK新人落語大賞というのは、2つの評価基準をクリアした強者だけが優勝できるという難しいコンクールなのです。
(言い換えると、他のコンクールに比して特殊性があるコンクールです)

では「なぜ、予選と本選では、選ばれる基準が変わるのか」という話を書かせて頂きます。
そして、これは「本選でどういう人が優勝するのか」の分析ではなく、「予選でどういう人が通過しやすいか」という分析になります。
そしてこれは「紙入れをやる出場者を年配の江戸落語家の師匠がコンクールでダメ出しするシーンをなぜよく見かけるのか」という謎にも通じる話です(笑)

ここから問題発言になるので、有料です。。。すいません。

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