昔、グールドのピアノを 狂ったように聴いた バッハ・ゴールドベルク変奏曲 あいつは変人だが天才 と指揮者ジョージ・セル グールド50才で旅立った枕元に 本が二冊 古ぼけた聖書と漱石『草枕』 その英訳『The Three-Cornered World』 どうして三角の世界?
きのう聴いた曲。ハイドンを3曲。トランペット協奏曲(ハイドン・エディションの5枚目、奏者は略)。続いて、ホルン協奏曲第1番(同前)。さいごに、交響曲第96番”奇跡”(セル&CO)。さすがに、”奇跡”は少し飽きたかな。なにせ、セル盤とは30年来のつきあいだから…
いま聴いている曲。モーツァルトのピアノ四重奏曲2番。ジョージ・セルのピアノ、ブタペスト四重奏団メンバーによるライブ録音。NAXOSで聴けるハリウッドのスタジオ録音とは別音源。聴き比べると、ライブ盤の方がテンポが速い気がする。緩急があるというか。実に美しい。1945年の録音なのに…
きのう聴いた曲。ベートーヴェンの第4交響曲(マゼール&CO)。この演奏、まえ聴いたときは気に入らなかったが、今回は、マゼールの”アンチ楽聖的なアプローチ”に理解しているのでよかった。同じ曲でもセルの指揮だと全く違う。セルは、西欧の古典の偉大な名曲を、楽聖への尊敬を持ち演奏する。
”かなり大きな音量の大オーケストラで、同時に弦楽四重奏のように演奏するということ。言いかえれば、お互いに聴き合う。ただ自分のパートを演奏し、拍についていくだけでなく、音楽についていく。そして演奏しながら、自分の耳でオーケストラの他の声部を聴きながら、ついていく。”セルの”理想”。
ベートーヴェン”カカドゥ変奏曲ト長調Op.121a”にハマっている。今日もまた繰り返し聴いた。いま、4回目。演奏がいい。往年のブタペスト弦楽四重奏団メンバーと、ピアノがあのジョージ・セル。実にすばらしい。モノラル録音だけど、音質にも不満なし。”音楽”がよければいいんだ。
”多くの若手ピアニスト、特にアメリカの若いピアニストはもはや、鍵盤でのメロディーの歌い方を知らない。本当の"レガート"の指づかいを持っていないので、ピアノで節を歌うことができない。すべてが打楽器的過ぎる。美ということに関すれば、彼らの音の感覚はあまりに不十分だ。”ジョージ・セル
”セルには基本計画とオーケストラが達成すべき一連の音楽的な目標があった。彼はこれらの目標を、個々の奏者、オーケストラ全体にとって深く身についた習慣となるように、意識的に、長年に渡って休みなく繰り返すことで徐々にしみ込ませていった。”ジョージ・セルのオーケストラ育成の方法論。
"音楽に命を吹きこむことが一番大切なテクニック。そして音楽を描き出すにはまず、作曲家を理解しなくてはならない。作曲家のメッセージを聴衆が理解するためには、指揮者がそれを理解する必要がある。観光バスの運転手はまず、自分で道を知っていなければならない。"大指揮者ジョージ・セルの名言。