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世界遺産

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訪れた街や国のうち、世界遺産登録された場所
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記事一覧

北ドイツ旅行②ドイツ最大の港町ハンブルク

北ドイツ旅行②ドイツ最大の港町ハンブルク

ハンブルクと聞いて、まず思い浮かべるのは港。
そして、街の中心にある美しいアルスター湖。
他には、世界遺産に指定された倉庫街、音楽や演劇がお好きであればエルプフィルハーモニーを思い浮かべるかたもいらっしゃるだろう。
もしくは、港町らしいオトナの区域レッパーバーンを思い出すかたもいらっしゃるだろうか。
とにかくハンブルクは、見どころの多い街だ。
人口は、ベルリンに次ぐ2位。
そして港の大きさは、欧州

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北ドイツ旅行①ハンザの女王リューベック

北ドイツ旅行①ハンザの女王リューベック

以前ドイツの北海沿いを旅行した記事を書いたが、今回はバルト海方面を訪れた時の思い出を。

リューベックへは、遠い昔に一度だけ訪れたことがあるが、記憶が曖昧だったのでぜひもう一度訪れたかった。

リューベックの正式名称は、ハンザ都市リューベック。
ハンブルクと共にハンザ同盟の中心的役割を担った事、またその旧市街は世界遺産にも選ばれている(1987年)事などから、ハンザの女王、もしくはバルト海の女王な

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グリム童話XI グリムの世界 カッセル

グリム童話XI グリムの世界 カッセル

カッセル訪問の目的の一つは、グリムの世界 Grimmweltという博物館。

グリム童話の誕生は、1812年。
2005年には、ユネスコの世界記憶遺産として登録された。
かつてヘッセン方伯の宮殿内にあったグリム博物館は、展示品が増えて手狭になり、代わってこの博物館が2015年に建てられた。

博物館近くのグリム広場には、グリム兄弟の像がある。
グリム兄弟はハーナウで生まれ、大学時代はマールブルク、

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カッセル② ヴィルヘルムスヘーエ宮殿

カッセル② ヴィルヘルムスヘーエ宮殿

カッセルの街、公園全体についてはこちら。

Schloss Wilhelmshöhe ヴィルヘルムスヘーエ宮殿は、方伯ヴィルヘルム9世によって建てられた。
ここは、ナポレオンの弟ジェローム・ボナポルトが住んだ事でも有名だそうだ。
現在は、美術館として利用されている。

館内はギリシャやローマのアンティークコレクションと、絵画の展示室がある。
4階から見学を勧められたので、その通りに見学してみること

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カッセル①水の芸術〜世界遺産の噴水

カッセル①水の芸術〜世界遺産の噴水

暑い日が続くと、涼を求めてお出かけしたくなる。

Kassel
カッセルは、ヘッセン州北部に位置し、フランクフルトからは約200km。
以前この街を訪れた事はあったが、街の代名詞でもある噴水を見ていなかったので、いつかまた必ず訪れたいと願っていた。

市の中心地の様子

公園に行く前に、街を歩いてみる。
ドンとした構えで威厳のある市庁舎。

フリードリッヒプラッツ
フリードリッヒ2世の像が見守る大

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ドイツ最古の街トリア②ドイツ三大大聖堂

ドイツ最古の街トリア②ドイツ三大大聖堂

ローマ帝国支配下のトリアについては、こちら。

コンスタンティヌス帝は、母ヘレナと共に、現在の大聖堂と聖母教会の場所に、教会を建てさせた。

ローマの栄光は去り、街はキリスト教中心に造り替えられていく。
5世紀頃には、フランク王国の侵入や破壊を経て、トリアはかつての栄光を失っていた。
しかし、造幣局の機能を持っていたため、キリスト司教区としては、他の街よりも地位が高いとされていた。

以下の目次★

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ドイツ最古の街トリア①ドイツのローマ遺跡 

ドイツ最古の街トリア①ドイツのローマ遺跡 

Trier

トリア
トリル
トリール
トリアー
トリーア

この街の日本語表記をいくつか見かけたのだが、一番馴染みの良いトリアとして記述。

トリアは、ドイツの西、ルクセンブルクに近い位置にあり、街には南北にモーゼル川が流れている。
州はラインラント・プファルツ州に属する。
そしてこの街は、ドイツ最古の街として知られている。
その歴史は古く、発掘調査によると7000年前の新石器時代まで遡る事が

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世界地図 今までに訪れた世界遺産

世界地図 今までに訪れた世界遺産

友達の『名前の日 Namenstag』のプレゼントに、世界地図を贈った。
今まであまり国外旅行をしなかったという友達は、最近になって旅行の楽しさを知ったと話してくれていた。

しかし、せっかく旅行の計画をしたけれど、コロナ禍で全ての予定は白紙に戻ってしまい、とても残念そうにしていた。
そんな友達を少しでも元気付けたいと思い、このプレゼントを選んだ。
全ての国がスクラッチになっており、行った国を削っ

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薔薇に導かれる街 ヒルデスハイム

薔薇に導かれる街 ヒルデスハイム

一つの街に、二つの世界遺産がある街。
それがヒルデスハイムだ。
薔薇に導かれる街というのも、この世界遺産に関連している。
街の場所は、ニーダーザクセン州。
司教座が置かれた815年から数えると、千年以上の歴史を持つ古い街だ。
更には、1367年にはハンザ同盟にも加盟している。

聖マリア大聖堂

一つ目の世界遺産は、聖マリア大聖堂。
この街の一番のシンボルと言っても良いだろう。
872年、大聖堂の

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ギリシャ③アテネ 博物館編

ギリシャ③アテネ 博物館編

アクロポリス博物館

2009年に開館した博物館。
以前の博物館と区別するために、新アクロポリス博物館とも言われるそうだ。
アクロポリスの目の前に建ち、ガラス張りの現代的な建物はとても美しかった。

3階部分テラスはカフェになっており、アクロポリスを見ながらお茶を楽しめる。

国立考古学博物館

こちらも、どうしても訪れたかった博物館の一つ。
エーゲ文明、ミケーネ文明、ローマ文明など、様々な種類の

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ハルツ地方④ドイツ発祥の街クヴェトリンブルク

ハルツ地方④ドイツ発祥の街クヴェトリンブルク

ハルツ地方最後の記事は、クヴェトリンブルク(Quedlinburg)。

ハルツ地方を巡る旅。
私の一番の楽しみは、このクヴェトリンブルクだった。
この街には、なんと2000軒もの木組の家が残っている。
その広さは80ヘクタールで、ドイツで一番大きな世界遺産としても有名だ。
木組の家好きの私としては、何としてでも出かけねばならない。
この街はヴェルニゲローデと同じく、ザクセン・アンハルト州に位置す

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ギリシャ②アテネ 女神に愛される街

ギリシャ②アテネ 女神に愛される街

Αθήνα アテネ

この言葉を聞くだけでワクワクするほど、私はアテネの街に強い憧れがあった。
特別な場所であるからこそ、まだ若かった私は、いつか愛する人ができたら二人で一緒に訪れるのだと、そう決めてしまった。
そのため、欧州旅行をした学生時代にもギリシャは避け、訪れることはしなかった。

その後、何度か愛する人には巡り会えたものの、ギリシャ旅行を実現する事は出来ずにいた。
そして、ようやく長年

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ハルツ地方③世界遺産の街ゴスラー

ハルツ地方③世界遺産の街ゴスラー

ハルツ地方2つ目の街は、皇帝都市、そして鉱山の街、ゴスラーGoslar。
ヴェルニゲローデから30分ほどの距離だが、こちらはニーダーザクセン州内。

この街を豊かにしたのは、ランメルスベルク鉱山。
現在は、街と鉱山が世界遺産に指定されている。

鉱山資源は、すなわち財力。
中世よりこの地を支配する事は、重要視されたそうだ。
そのため皇帝の直轄領に指定され、神聖ローマ帝国の重要な都市の一つとなった。

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スペイン バルセロナ 情熱と芸術の街

スペイン バルセロナ 情熱と芸術の街

オリンピックと聞いて、私が必ず思い出す街がある。
それが、バルセロナだ。
1992年、私が初めてドイツで見たオリンピック。

開会式では、火のついた矢が放たれ、点火台に火が灯った瞬間には鳥肌が立った。
あれ以上に印象的な点火式を、私はまだ知らない。

オリンピック競技だけでなく、その街の様子が映し出される度に、私はこの街をいつか訪れてみたいと思っていた。

バルセロナと言えば、やはりサグラダ・ファ

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