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クリニックを経営する先生たちを陰ながらサポートするお守りのような存在でありたい 「医師のおまもり」サービスを展開中::https://harashima-kikaku.com/top

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記事一覧

令和6年12月からの医療情報取得加算の変更点について

令和6年7月17日に開催された中央社会保険医療協議会にて、令和6年12月からの医療DX推進体制整備加算の取り扱いに対する答申が行われ、即日取りまとめられました。 現行の…

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2週間前
5

HPVキャッチアップ接種とは

こんにちは、原嶋企画です。今回は、厚生省や日本医師会から接種を呼び掛けられているHPVキャッチアップ接種についてお話します。 このキャッチアップ接種は、平成9年度生…

原嶋企画
2週間前
1

医療DX推進体制整備加算におけるマイナ保険証利用率について

こんにちは、原嶋企画です。今回は表題のとおり、令和6年10月から適用とされていた、医療DX推進体制整備加算におけるマイナ保険証の実績の具体的な数字が厚生省より発表さ…

原嶋企画
3週間前

査定事例 ~細菌培養同定検査の算定回数~

こんにちは、原嶋企画です。今日は表題にありますように、実際にあった細菌培養同定検査の査定についてお話します。 ◇査定項目 事由B 細菌培養同定検査(消化管)△1…

原嶋企画
3週間前

ボスとリーダー、どちらになるか 部下への接し方

今回は、イギリスの百貨店セルフリッジの創業者の言葉をご紹介します。国際百貨店サミットで2度の受賞を受けた唯一の百貨店である創業者ハリー・ゴードン・セルフリッジは…

原嶋企画
1か月前
1

今、急増している熱中症保険とは

最近、ニュースなどで耳にすることが多くなった熱中症保険をご存じでしょうか。酷暑で加入者が増え、参入する会社が増えているそうです。そんな熱中症保険が、どのような仕…

原嶋企画
1か月前
1

2024年の最低賃金について

先日、7月25日に開催された中央最低賃金審議会にて、今年度の地域別最低賃金額改定における、引き上げ額の目安が公表されました。全ランクに対して50円を目安として引き上…

原嶋企画
1か月前
2

レセプトの請求期限は?

保険医療機関では、毎月10日までにレセプトを送信していると思います。ですが、毎月請求をしているレセプトにも請求期限があることはご存じでしょうか。どこまで、さかのぼ…

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1か月前
4

査定事例 ~尿素呼気試験(UBT)~

今回、査定があった事例は「尿素呼気試験(UBT)」になります。 何故査定されたのか、みていきましょう。 ◇査定項目 尿素呼気試験(UBT)△70点 +  微生物学的検査判…

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1か月前
2

査定事例 ~在宅自己注射における導入初期加算~

こんにちは、原嶋企画です。 今回は実際にあった査定事例についてお話させていただきます。 ◇査定項目 事由D 導入初期加算(在宅自己注射指導管理料)△580点  当…

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1か月前
5

標榜診療科名について

患者さんが医療機関を受診する際に考えることは、「何科に行けば良いのか」です。自分の症状にあった適切な医療機関を探すにあたり、診療科名は重要な指針となります。そ…

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1か月前
1

診療所における書類の保存期間について

現在ではデジタル化という言葉が当たり前となり、多くの医療機関で電子カルテが浸透しています。ですが、医療機関が完全にペーパーレス化する日は遠いでしょう。永続的に増…

原嶋企画
2か月前

レセプトの査定・返戻とは

医療機関は毎月10日に支払基金・国保連合会へレセプトを請求します。診療報酬の原資は国民が納付する税金や保険料等です。診療報酬は医療法や療養担当規則等を遵守し行った…

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2か月前
6

薬剤料の計算方法

今回は、薬剤料の計算方法とルールについてお話します。 日々の業務ではコンピュータが計算する為、自分自身で計算する機会は少ないと思います。ですが、計算方法を理解し…

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2か月前
6

長期収載品の選定療養に関する処方箋の見方

本日は先日お話しました、長期収載品の選定療養に関して院外処方箋の様式等のポイントをお話させていただきます。現行、院外処方箋には後発医薬品に対して変更不可欄があり…

原嶋企画
2か月前
2

2024年10月より始まる「長期収載品の選定療養」について

今回は、2024年度改定にて定められた「長期収載品の選定療養」について解説させていただきます。まず、長期収載品とは後発医薬品(ジェネリック医薬品)のある先発医薬品の…

原嶋企画
2か月前
5
令和6年12月からの医療情報取得加算の変更点について

令和6年12月からの医療情報取得加算の変更点について

令和6年7月17日に開催された中央社会保険医療協議会にて、令和6年12月からの医療DX推進体制整備加算の取り扱いに対する答申が行われ、即日取りまとめられました。

現行の健康保険証の発行は令和6年12月に終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行することから、本項目に対して評価の見直しが行われました。

具体的な内容は、マイナ保険証の利用の有無に着目した加算の点数差を見直し、標準的な問診票や、オ

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HPVキャッチアップ接種とは

HPVキャッチアップ接種とは

こんにちは、原嶋企画です。今回は、厚生省や日本医師会から接種を呼び掛けられているHPVキャッチアップ接種についてお話します。
このキャッチアップ接種は、平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方に対して行われているものになります。
公費による接種は2024

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医療DX推進体制整備加算におけるマイナ保険証利用率について

医療DX推進体制整備加算におけるマイナ保険証利用率について

こんにちは、原嶋企画です。今回は表題のとおり、令和6年10月から適用とされていた、医療DX推進体制整備加算におけるマイナ保険証の実績の具体的な数字が厚生省より発表されました。当該項目について算定する予定の医療機関は、自院が要件を満たしているか確認をする必要があります。

◇医療DX推進体制整備加算1 ・・・ 11点
(6)マイナンバーカードの健康保険証利用について、十分な実績を有していること。

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査定事例 ~細菌培養同定検査の算定回数~

査定事例 ~細菌培養同定検査の算定回数~

こんにちは、原嶋企画です。今日は表題にありますように、実際にあった細菌培養同定検査の査定についてお話します。


◇査定項目 事由B 細菌培養同定検査(消化管)△190点
(※改正前の為、200点でなく190点となっています。)

本レセプトについては、嘔気及び血便症状のある患者に対してCSを実施し、感染性腸炎疑いにて盲腸・回盲部より細菌培養を提出。細菌培養同定検査(消化管)190点×2を請

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ボスとリーダー、どちらになるか 部下への接し方

ボスとリーダー、どちらになるか 部下への接し方

今回は、イギリスの百貨店セルフリッジの創業者の言葉をご紹介します。国際百貨店サミットで2度の受賞を受けた唯一の百貨店である創業者ハリー・ゴードン・セルフリッジは、こんな言葉を残しています。また、トヨタ自動車の労使協議会でも取り扱われた有名な言葉です。

The boss drives his men; the leader coaches them.
ボスは部下をせきたて、リーダーは部下を指導す

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今、急増している熱中症保険とは

今、急増している熱中症保険とは

最近、ニュースなどで耳にすることが多くなった熱中症保険をご存じでしょうか。酷暑で加入者が増え、参入する会社が増えているそうです。そんな熱中症保険が、どのような仕組みなのかPayPayほけんについて調べてみました。

◇PayPayほけん 熱中症お見舞金 ~診断書不要・1日100円から~

・期間選択型(保険期間1~7日)
【1日100円、2日110円、3日120円、4日130円、5日140円

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2024年の最低賃金について

2024年の最低賃金について

先日、7月25日に開催された中央最低賃金審議会にて、今年度の地域別最低賃金額改定における、引き上げ額の目安が公表されました。全ランクに対して50円を目安として引き上げられます。この場合の全国加重平均は1,054円、引き上げ率5%となります。なお、前年度の全国加重平均の上昇額は43円、引き上げ率は4.5%でした。
Aランクにおける、現在の最低賃金及び改定後の最低賃金は下図のとおりです。

最低賃金は

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レセプトの請求期限は?

レセプトの請求期限は?

保険医療機関では、毎月10日までにレセプトを送信していると思います。ですが、毎月請求をしているレセプトにも請求期限があることはご存じでしょうか。どこまで、さかのぼって請求することが可能なのか。今回は請求期限についてお話します。

◇レセプトの請求期限は原則5年
請求期限は民法によって定められており、以前までは3年間(訪問看護は2年)でしたが、令和2年4月1日より改正され原則5年間とされました。

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査定事例 ~尿素呼気試験(UBT)~

査定事例 ~尿素呼気試験(UBT)~

今回、査定があった事例は「尿素呼気試験(UBT)」になります。
何故査定されたのか、みていきましょう。

◇査定項目 尿素呼気試験(UBT)△70点 + 
微生物学的検査判断料 △150点

当該レセプトは、胃カメラにて胃炎の診断を受けた患者に対して、ヘリコバクター・ピロリ感染症の診断がなされ除菌及び除菌後感染診断を行ったものでした。
では算定要件を確認しましょう。

◇算定要件
5 除菌後の

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査定事例 ~在宅自己注射における導入初期加算~

査定事例 ~在宅自己注射における導入初期加算~

こんにちは、原嶋企画です。
今回は実際にあった査定事例についてお話させていただきます。

◇査定項目 事由D 導入初期加算(在宅自己注射指導管理料)△580点

 当該レセプトでは、在宅自己注射指導管理料を算定している糖尿病患者において、オゼンピックからトルリシティに処方変更したため、導入初期加算を算定しましたが、本件の導入初期加算の算定は認められず査定になりました。
何故、査定されたのか理由

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標榜診療科名について

標榜診療科名について

患者さんが医療機関を受診する際に考えることは、「何科に行けば良いのか」です。自分の症状にあった適切な医療機関を探すにあたり、診療科名は重要な指針となります。その為、医療機関は医療法により定められた診療科を標榜しなければなりません。今回は、標榜診療科名に関するルールについてお話させていただきます。

基本的には「内科や外科などの単独名称」を標榜診療科名とし、「呼吸器内科」「糖尿病・代謝内科」等

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診療所における書類の保存期間について

診療所における書類の保存期間について

現在ではデジタル化という言葉が当たり前となり、多くの医療機関で電子カルテが浸透しています。ですが、医療機関が完全にペーパーレス化する日は遠いでしょう。永続的に増え続ける紙媒体の書類の置き場で困っている方は多いと思います。
今回は、保存期間や保存方法についてお話させていただきます。

≪診療所における書類の保存期間≫

これらは診療所においての取り決めとなり、病院や特定機能病院等によって対象項目が

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レセプトの査定・返戻とは

レセプトの査定・返戻とは

医療機関は毎月10日に支払基金・国保連合会へレセプトを請求します。診療報酬の原資は国民が納付する税金や保険料等です。診療報酬は医療法や療養担当規則等を遵守し行った医療行為に対して支払われるものになるので、第三者である審査機関が適正か審査し判断をします。今回は保険請求に係る査定・返戻の基礎知識についてお話いたします。

【返戻とは】審査の結果、記載事項の不備や不明等により、医療行為の適否の判断ができ

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薬剤料の計算方法

薬剤料の計算方法

今回は、薬剤料の計算方法とルールについてお話します。

日々の業務ではコンピュータが計算する為、自分自身で計算する機会は少ないと思います。ですが、計算方法を理解していれば様々な面で役に立ちます。患者さんなどから説明を求められた際にも、理解していることで分かりやすく説明できることで患者さんも安心して納得していただけます。どのように成り立っているのか知っておいて損はないと思います。

では、簡単に解説

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長期収載品の選定療養に関する処方箋の見方

長期収載品の選定療養に関する処方箋の見方

本日は先日お話しました、長期収載品の選定療養に関して院外処方箋の様式等のポイントをお話させていただきます。現行、院外処方箋には後発医薬品に対して変更不可欄があります。今回の改定に伴い変更がいくつかありますので、チェックしていきましょう。

変更箇所は以下の部分となります。

左側の変更不可欄に「医療上必要」の旨が追記され、その右隣に「患者希望」欄が追加されました。これらの変更点により、処方欄右上

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2024年10月より始まる「長期収載品の選定療養」について

2024年10月より始まる「長期収載品の選定療養」について

今回は、2024年度改定にて定められた「長期収載品の選定療養」について解説させていただきます。まず、長期収載品とは後発医薬品(ジェネリック医薬品)のある先発医薬品のことです。選定療養とは患者さんが自ら選択するもので、大病院にかかる際の紹介状なしの初診料や差額ベッド代などがあります。

(選定療養については、こちらの記事で説明しておりますので、ご参照ください。)

要約しますと、原則として自らの希望

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