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HPVキャッチアップ接種とは

こんにちは、原嶋企画です。今回は、厚生省や日本医師会から接種を呼び掛けられているHPVキャッチアップ接種についてお話します。
このキャッチアップ接種は、平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方に対して行われているものになります。
公費による接種は2024年度末(2025年3月末)までになっており、接種は3回行われ終了まで約6カ月かかるため、9月中に1回目の接種をしなければ全3回の接種が公費でできないことになります。そのため、日本医師会等も接種の検討を呼び掛けています。
 
◇対象者(次の2つを満たす必要があります)
① 平成9年度生まれ~平成19年度生まれ
(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性
② 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない
 
※1回または2回接種していた場合でも、残りの回数は公費対象。
 
接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた令和3年11月までは、接種を勧めることを差し控えており、この間に接種対象だった方に公平に接種の機会を提供するためにキャッチアップ接種を実施しています。
 
◇ワクチンの種類
・サーバリックス(2価ワクチン)
・ガーダシル(4価ワクチン)
・シルガードⓇ9(9価ワクチン)

◇一般的な接種スケジュール

日本では、年間約1.1万人が子宮頸がんに罹患、約2,900人が亡くなっており、25〜40歳までの女性で2番目に多いがんによる死亡は子宮頸がんによるものとなっています。ほとんどの子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が原因であり、ワクチン接種によってHPVへの感染を防ぐことで、子宮頸がんの罹患を予防できるとされています。
 
また、日本医師会の釜萢敏副会長は8月7日に記者会見を行い、日本医師会では60秒のテレビCMを、8月下旬〜9月初めに掛けて地上波で放映することを検討していると報告しました。副反応に対して疑問や懸念があるという意見がありますが、その上で今回の広報活動について、子宮頸がんで亡くなる人を一人でも減らしたいと、接種の検討を呼び掛けています。

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