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たおやか日記

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恋人との健やかな日々を紡いでいきます。 SNSをやっていない人なので、記念日にまとめてお披露目しています。 「彼氏・彼女」ではなく「恋人」という言葉にこだわっていると話したら…
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2023年5月の記事一覧

薔薇の槍を片手に

薔薇の槍を片手に

平然と、野に咲く薔薇のように、空高く伸び進み
柔らかな花びらの下に、鋭い槍を忍ばせていく。

圧勝したい。誰かに、自分に、負けたくない。

占い師に「あんたの性格は男だ」と言われた。
野心、野望、成長、支配、権力を好むらしい。

個人の性格を男とか、女とかで括るのは、
非常にナンセンスだけれど、その理由は、
性別なんかでは無く薔薇の槍を持っているから。

これは今月の標語。

生活に慣れることだけ

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ポテサラ記念日

ポテサラ記念日

ほくほく芋とハムとレタスの特製ポテトサラダ。
この温かさは、きっと芋のせいではなく。

人生で初めて恋人と一緒に料理をした。

私の拙い料理スキルの中で、唯一胸を張れる
得意料理のジンギスカン。

その隣で、手際よくジャガイモの皮を剥く恋人。

適当に切ったザクザクの玉ねぎやモヤシと、
冷凍羊肉を豪快に炒める大雑把な私とは裏腹に、
ジャガイモの皮を1ミリも残さず丁寧に剥く横顔。

あぁ、もっとお淑

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デタラメ手相

デタラメ手相

いつからだろう。
素直に幸せを喜べなくなってしまったのは。

私には勿体無い程に穏やかで、賢くて、面白くて
いつも肯定してくれて。“こんな私も悪く無いな”
なんて、ほんのり自分のことまで好きになれる。

切符派な所も、スタバの注文が苦手な所も、
私が電車に乗るまでじっと見守ってくれる所も、
いきなり「夢みたい」とか真顔で呟く所も。

本当に私なんかでいいの?って心配になる位に、
過去と比較するのも

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トリケラも笑う夜に

トリケラも笑う夜に

ねぇ、どうしてそんな素敵な言葉が出てくるの。
一旦、脳味噌を覗かせてもらって良いかな?

noteに恋人との日々を綴っても良いか尋ねた夜。

インスタはもちろん、SNSを使わない君にとって
「赤の他人にプライベートを覗かれること」
「知らないところで勝手に紡がれる独自の物語」
本当は、すっごく嫌なことなのかなって。

嫌だと言われたら、キッパリ諦めよう。
noteなんかで喧嘩するのは馬鹿馬鹿しいか

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たおやかの似合う君と

たおやかの似合う君と

「シチューみたいに温かい所が好きだよ」
なに、その可愛らしい形容詞の使い方。
私も木漏れ日みたいな君の言葉選びが大好き。

「アレブリヘのガチャガチャあるかな〜」
私がゴリ押しした民族学博物館を心から楽しみ、
いろんな国の楽器や雑貨のお土産を、大切そうに
ニコニコ抱えている所、本当に可愛いなって。

「そんな可愛い目で見られたらドキドキするよ」
最大のコンプレックスだったこの小さな一重を、
可愛い

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