#56【これから学校の先生になるあなたへ】指導の系統性を確認しよう
本記事を一言でまとめると、
「若手の先生よ、小学校で身につけている(はずの)内容が何なのか、系統表で確認してから授業をしよう!」
です。
教職9年目、職場では中堅と言われますが、まだまだ若手の気持ちでいたい《たまちゃん》です😄
【これから先生になるあなたへ】では、教育実習生や若手の先生に向けて、お伝えできることをまとめていきたいと考えています。
系統性
私は中学校勤務なので、つい中学1年生からの3年間をイメージしてしまいがちですが、義務教育期間を考えれば小学校1年生からの9年間、子どもたちは国語の勉強をしていることになります。
近年の高校進学率も考えると、高校卒業までの12年間を学習期間ととらえることができます。
12年間のうちのどの時点でどのようなことができていれば良いか、を考えることが「系統性」を意識した指導になります。
既習事項はできていて当たり前
以前、学校に教育委員会の先生が授業を見にくる機会がありました。
そこで、スピーチを生徒にさせたときの評価の仕方が話題に上がりました。
「話す・聞く」の評価について
と言う先生がいました。
私も「読む」「書く」の評価に比べて評価の仕方の難しさを感じていたこともあり、話を聞いてみることにしました。
教育委員会の先生によると、
「まずは学習指導要領の系統表をよく読んでください。」
とのことでした。
指導の目標と内容が書かれている学習指導要領をしっかり確認する、というのは当たり前ですがつい忘れてしまいがちなので、良い機会だなと感じました。
学習指導要領(系統表)
そこで、中学校国語の学習指導要領を例にして見てみます。
今回改めて系統表を見て驚いたことがありました。
小学校1年生の目標内容にある
「声の大きさや速さを工夫すること」(話すこと ウ)
というものです。
スピーチの評価の際、声の大きさや速さなどは話し方の基本的なことなので、評価の観点に入れていました。
しかし、「中学校段階ではできていて当たり前のことであり、評価の対象にはなり得ない」というお話もされました。
つまり、小学1年生が終わる頃にはできているはずの「声の大きさや速さの工夫」を中学生ができていなければそのスピーチをA評価にはできない、ということになるのです。
スピーチなどの「話す・聞く」の評価の際には、どこまでできているか、どんな力をこれからつけるか、を学習指導要領の系統表で確認していくべきだと思いました。
アドバイス(まとめ)
本記事を一言でまとめると、
「若手の先生よ、小学校で身につけている(はずの)内容が何なのか、系統表で確認してから授業をしよう!」
です。
今回はたまたま「話す・聞く」の話でしたが、他の観点でも同じように学習指導要領の系統表を確認しながら指導と評価を行うことが大切だと感じました。
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