#3 地名という物語
地名には物語があります。
といっても、地名の成り立ちのことではありません。
その地名から「感じさせる」物語のことです。
例えば埼玉県熊谷市の「籠原」。高崎線の籠原駅。
高崎線の列車の行き先にもなっているので馴染みがある人も多そうです。
籠原駅ではそこより先に行く15両編成の列車のうち、前5両を切り離します。日常的に深谷より先に行く人にとっては、籠原=列車を切り離す駅だから後ろ10両に乗らないといけない、もしくはその行き先に乗っても辿り着けない「厄介な」もの、という印象を持つ