#13 架空地図的、地名の生み出し方
土地も架空で作る架空地図・架空鉄道では、当然地名が必要になります。それも、1つや2つで済むものではなく、数十〜数千の地名を生み出すことになります。
ここでは、私なりの地名の生み出し方をまとめておきます。
1.音を先に決めて漢字を当てる
(読み→漢字)
2.使いたい漢字(漢熟語)を決めて他の字と組み合わせる
(漢字→読み)
3.名詞をそのまま取る(苗字も含む)
(漢字〈同時〉読み)
パッと思いつく私が普段使ってる方法ものはこんな感じです。
具体例を挙げます。現実にある地名を、架空地図的に生み出すとしたらこう、という具合です。
1.ていね→手稲、つの→都農、さくら→佐倉
2.「勿」→勿来(なこそ)、「蘭」→室蘭(むろらん)、「栢」→栢山(かやま)
3.「昆布」→昆布、「上下」→上下浜、「鹿」+「手袋」→鹿手袋
私はここ1〜2年で地名が浮かびやすくなりました。また、数年前に考えた地名が、今になるとしっくりこない、ということも起きるようになりました。
おそらく、現実の地名により多く触れることで、地名の音のバリエーション(取れる手段、と言ってもいいかもしれません)が増え、架空の地名としても様々なものが生み出せるようになるんだと思います。
こんな音はおかしい、と思っていたものが受け入れられるようになったり、思いつかなかったパターンを知ることで、考え方の幅が広がるからでしょう。
私が好きな地名の読み方(音)は、例えば
土底浜(どそこはま)、南木曽(なぎそ)、上郡(かみごおり)、佐土原(さどわら)
あたりです。
しかし現実を知れば知るほど、現実に影響されて似たり寄ったりになるというデメリットもあります。
また2についていえば、漢字の知識を増やすことも大切です。
私は一時期漢検準一級の勉強をしていましたが(結局受けず)、知らない漢字を知れば地名に使える漢字も増えます。また、知ってはいるけど普段書かない、読めるけど使用頻度が低い漢字を意識したら、メモをしたり、即興で地名を作ろうとするようにしています。
最近だと「揃」(揃うなどに使う)が収穫でした。この記事を書いていて、「農」という字も使ってないことに気づきました。
3にも言えることですが、語彙が豊富な方が地名を生み出せます。
文章だけでなく、文字に限らないコンテンツに沢山触れることで地名のアイデアが浮かびます。