オギヤマヒロユキ

独身。大阪府出身。CM制作会社ー役者ー公務員 旅行とサウナ、書くことが好きです。作家で…

オギヤマヒロユキ

独身。大阪府出身。CM制作会社ー役者ー公務員 旅行とサウナ、書くことが好きです。作家では太宰治、西村賢太さんが好きです。俳優田村健太郎ファンクラブ関西支部長。第40回太宰治賞一次選考通過

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43歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)⑤「ニューヨークの地下鉄はロックだった」

 思えば、僕はギターを弾くわけでもないしドラムを叩くわけでもないが、ロックが好きだった。  生きててどうしようもない、なんやねんどうしたらええねん、これいったいなんやねんふざけんな、みたいになって発狂してしまいそうな時、僕はいつだってロックを聴き、叫び、頭をふり、行き場のない気持ちを発散していた気がする。(はたからみると、変な人にしかみえないかもしれないが)  ニューヨークの地下鉄は、そんなロックの雰囲気を存分に感じさせる場所だった。  そう、僕は2018年12月末、ニュ

    • 43歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)④「ニューヨークの青い空みながら、淡い恋を想い出したのだ」

      2018年12月29日 ニューヨーク3日目。 AM8:30 バンダービルドYMCAにて目覚める。  窓から光が差し込んでいる。なんでか、沸々と勇気が湧いている。前向きで、攻撃的で、アグレッシブで、イケイケで、もう何も怖くないような・・そんな気分だった。 「ああ、ニューヨークや。今僕、ニューヨークにいるんや・・・」  僕はランニング用の短パンとTシャツに着替えて、近くにあるというセントラル・パークを目指して走り出した!!ウオー!  ニューヨークのマンハッタン、という舞台がそ

      • 43歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)③「アコガレのブロードウェイ」

         2018年12月28日。朝、YMCAのベッドの上で目覚めたら午前8時くらいだった。5時間くらい眠ったのか。窓の外から雨の降る音が聞こえる。  人生ではじめて迎えるニューヨークの朝!イヤッホゥー!となるはずなのだが、ひとり旅のせいなのか⁈突如よくわからない不安感に襲われる。というか、決まって朝、漠然とした不安に襲われることがまあまあ増えてきているのだよなー。 「ウアア・・さびしいよぉぉ・・スマホ、スマホでだれかに連絡しなきゃ」 いやいや、せっかくニューヨークまできて、ベッドの

        • 42歳一独身公務員の旅行記番外編「青空の下、仏陀もお昼寝」

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          42歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)②「アラスカの空を飛んだのだ」

          そうして、香港時間夜7時に飛行機は香港国際空港からニューアーク・リバティー国際空港へと飛び立った。 飛行機が飛び立つ前、空港の売店で水を買おうとしたが、クレジットカードの暗証番号をド忘れする、という失態を犯す。3回失敗したから、もしかしてこの旅クレジットカード使えなくなる・・?という実に不安な出発になってしまった。 しかし、僕の場合常にこういう失態がつきものでもある。気になるけど落ち着いて次の手を打つしかないのだ。プロ雀士のミズハラアキナさんもいっているじゃないか。 「切っ

          42歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)②「アラスカの空を飛んだのだ」

          42歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)①「6日間だけのひとり旅!」

          2018年12月27日。37歳。僕は冬休みを利用してニューヨークに飛び立った。(僕は小学校で教師をしているのだが) なんでニューヨークに行こうと思ったのか。 演出家の宮本亞門さんのファンなのだが、テレビか何かで亞門さんがロンドンとニューヨークに留学をし、皿洗いのバイトをしながらミュージカルを観まくっていた、というエピソードを聞いたからだ。 ニューヨーク、ブロードウェイ、タイムズスクエア。 ウィキッドとかライオンキングやマクドナルドのネオン看板がガンガンに光り輝いているイメー

          42歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)①「6日間だけのひとり旅!」

          42歳一独身公務員の旅行記(京都編)②「滋賀にあるトトロの世界へ」

           前回までの内容 日曜参観の代休を利用し、日曜の夜から京都のホテルに宿泊していたのだ。 今朝は8時に起きてランニングし、大浴場に入り、ホテルを10時にチェックアウトした! 午前10時30分 スタバ三条烏丸ビル店で午前中は仕事をする。 教師,という仕事をしてもう14年目になる。頭を抱えることも多い。 「べんきょうがんばろう!きりつきをつけれいちゃくせき!はなしてるひとのほうみてしっかりきいてあげて!よくできたじゃないか!やるべきことはやろう!おはよー!くやしくないのかい?

          42歳一独身公務員の旅行記(京都編)②「滋賀にあるトトロの世界へ」

          42歳一独身公務員の旅行記(京都編)①「四条通りに哀愁の雨が降るのだ」

          某月某日、日曜日。この日は日曜参観だった。(僕はとある町のとある学校で先生をしているのだが) 午前中に無事参観授業を終え、午後の会議も終え、その後公開授業の指導案作成も一通り終え、ヨロコビの瞬間はやってきた。 「お疲れ様でした!」 挨拶をし、校門をでて僕は駅に向かって疾走を始めた!! 「やった!!終わった!仕事が終わった!!」 そう、僕は束の間仕事から解放されてー 今から京都に小旅行に行くのだ!イイヤッホウ‼️ 実は日曜参観、日曜日の運動会は一年に何回とない、最高の旅行の

          42歳一独身公務員の旅行記(京都編)①「四条通りに哀愁の雨が降るのだ」

          42歳一独身公務員の旅行記(東京編)②「東京のナルニア国、そして鶯谷伝説の大衆居酒屋」

          東京旅2日目。茅場町のホテル、相鉄フレッサインで目覚めた。 今日は、ザスズナリでの公演を終えた田宮(仮名)と東京を満喫する!僕たちだけの東京の楽しみ方で・・・。 午前10:30  地下鉄の出口がありすぎて戸惑う。田宮とガッツリ遊ぶのは半年ぶりか。 「オギヤマさん!!」 出口の向こうから、満面の笑顔で田宮がやってくる!! 「タミー!!」 僕も自然とニヤリと笑っちまう。 「いやあ!!久しぶりじゃないか!!」 「昨日は観に来てくれてサンキューな!!」 僕らはガッチリ握手をする

          42歳一独身公務員の旅行記(東京編)②「東京のナルニア国、そして鶯谷伝説の大衆居酒屋」

          42歳一独身公務員の旅行記(東京編)①「ロスト・イン・トーキョー」

          それで僕は東京にいる。東京のど真ん中の、JR新橋駅のSL広場にいる。 友人の田宮(仮名)は俳優をしていて、彼が舞台にでる、というので大阪から東京にやってきたのだ。1泊2日で。で、観劇後に新橋に来たのだ。 田宮は、僕がまだ役者志願だったころ、とある演劇のプロデュース公演で共演したことをきっかけに仲良くなった。 ボクシングを題材とした舞台だった。田宮はお金持ちの両親から超過保護に育てられた、世界最弱にして最強のチャンピオン役、僕は彼のライバルであり、前科27犯でスキンヘッドの

          42歳一独身公務員の旅行記(東京編)①「ロスト・イン・トーキョー」

          42歳一独身公務員の旅行記(静岡編)②「シアワセのモチムネ」

          僕は三交インのベッドで夢を見ていた。 夏休みに青春18きっぷで鈍行列車の旅をしている夢だった。夢の中の僕は20歳くらいで、(20年前だ)大阪から東京まで18きっぷだけでいこうとしている。で、「ルドルフとイッパイアッテナ」を読んでいるうちに寝てしまう。コロコロコロコロ・・カン!という電車内に空き缶が転がる音で、ハッと目覚める。そしたら窓の外一面雪で真っ白になっているのだ!夏なのに?「なんでやねん⁈なんでやねん⁈」て夢の中でパニックに陥っていたら目が覚めた。 起きたらカーテンか

          42歳一独身公務員の旅行記(静岡編)②「シアワセのモチムネ」

          42歳一独身公務員の旅行記(静岡編)「静岡のヨロコビ」

          3月末。今学期が終わり、新学期までの束の間の時間。(僕の職業は教師なのだ) 僕はこの時ばかりは有給休暇を取り、半ば強引に旅行にでかける。強い意志をもってでかける。若かりし頃にはそれで先輩にキレられたこともあった。しかし、一体これは誰の人生なのか。先輩のご機嫌をとる人生なのか。いや、違う。これは僕の人生なのだ。 今年も旅行にでかけた❗️一年に一回会う、30年来の友人K(男、彼も独身)と共に。 行き先は静岡‼️Kが東京在住で、僕は大阪だから中間地点の静岡で会うか、という話にな

          42歳一独身公務員の旅行記(静岡編)「静岡のヨロコビ」

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編🇮🇳)最終回「どうだっ!僕は冒険家だ!」

           今飛行機は、インディラ・ガンディー国際空港を発ち、日本に向かっている。  僕のインド旅行が終わる。もう日常に戻る。飛行機の座席に座ると、猛烈な睡魔に襲われた。  少し眠ると、機内食を配る雰囲気で目が覚めた。  チキンカレー、サラダ、スイーツなど。機内食のこのお弁当感、やはりワクワクする。  機内食を食べてから、スマホでこのインド旅行の写真をスクロールしながら、いつの間にかグッスリ眠っていた・・・。  飛行機の中で夢を見た。  それは僕が、ワーラナシー空港で飛行機が

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編🇮🇳)最終回「どうだっ!僕は冒険家だ!」

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編🇮🇳)⑩「インドのとある駅トイレで絶叫したのち、インド映画を観たのだ」

           今日。夜8時。僕はインディラ・ガンディー国際空港から日本に帰る。インドの旅もついに最終日を迎えた。  昨晩、3時間遅れでワーラナシーからデリーに飛行機で戻り、それから電車を使って何とかホテルに着いた。(これも大変であった)夜10時くらいに、ホテルの近くでマクドナルドの夜食をとった。  朝ホテルでインド最後の朝食を楽しむ。  汚い話だが・・・お腹を壊した状態がずっと続いている。ラージ・キラーの近くの路地裏で食べたヨーグルトカレーせんべいを食べてから、実はずっと・・・  

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編🇮🇳)⑩「インドのとある駅トイレで絶叫したのち、インド映画を観たのだ」

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編)⑨🇮🇳「半径5メートル以内の世界」

           日本では、そう、日本ではー なんとかなることが多かった。  会社員時代、仕事で終電を乗り過ごした上、手持ちのお金が無かった事があった。僕とラジ君の先輩であるマサニイは、「オギヤマー お前お金もってないんだろ。一緒にタクシー乗ってけよ」て言ってくれた。    僕とマサニイは住む場所が全然違うから、タクシーで一緒に帰ったら時間もお金もめっちゃかかるはずなのに、マサニイは僕にそういってくれた。僕は若くて可愛いおねーちゃんでも何でもないのに、マサニイは僕をタクシーに一緒に乗っけてく

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編)⑨🇮🇳「半径5メートル以内の世界」

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編)⑧🇮🇳「帰れなくなった!!!」

           インド旅行も5日目になる。今日デリーに戻り、明日帰国する。この旅行も間も無く終わる。旅行が終わったら、僕はまた一独身教師に戻るのだ。学校でせっせと働くのだ。給食を食べて頑張るのだ。  昨日、ガンジス川からホテルに帰ってから食べた夜ご飯。  大皿に2種類のカレー。サラダ。ナン。真ん中は豆粉を薄く焼いたパパド。ヨーグルト。チキン。なかなかヘルシーじゃないか?ターリー、というインドの定食らしい。  ホテルの人が部屋まで運んできてくれた。美味しかった!  今日は昼、ワーラナシー

          42歳一独身公務員の旅行記(インド編)⑧🇮🇳「帰れなくなった!!!」