43歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)⑧「1時間で巡るメトロポリタン美術館!」
2018年12月30日。僕はニューヨークにいた。自由の女神像を観た後、かの有名なメトロポリタン美術館を目指し地下鉄で移動していた。時間は16時くらいだった。
その日深夜25時発の飛行機に乗って、上海経由で僕は日本に帰ることになっていた。帰ったら、僕はまた大阪のとある街のとある小学校で、5年生担任教師として朝8時から夜9時30分までぶっ続けで働くことになっているのだった!
飛行機が25時発だから、空港でのチェックインは23時には済ませたいところ。マンハッタンからニューアーク・リバティー空港まで行くのに小一時間かかることを考えれば、余裕をみてマンハッタンを9時にはでておきたかった。
つまり、僕のニューヨークでの許された時間は残りわずか5時間くらい・・・。いこう!魔法が解けちまう前に!!
王宮みたいな外観。僕はあらかじめ購入していたチケット(25ドル)を見せ、館内に飛び込んだ!!嗚呼!まるで舞踏会に参加するシンデレラみたいじゃないか!!
独身38歳、月15000円払い続けて結婚相談所に登録しているものの、一向に相手の見つからないシンデレラ・・・。
メトロポリタン美術館はとてつもなく広く、全部を見るには、一日中観ても足りないらしい。
なのに、今日は午後5時半に美術館は閉まるという。なんてこった、後1時間しかないじゃないか・・・。
残り1時間、僕はメトロポリタン美術館を夢中で駆け巡った!
美術館の持つ幻想的、非日常的な世界、雰囲気、やっぱり好きだなあ・・・。心が満たされていく。
けど時間がない、僕は美術館内をどんどん駆け巡る!そして僕は衝撃的な作品に出会った・・・!
メトロポリタン美術館のクリスマスツリーは、クリスマスシーズンのみ展示されるツリーだそうだ。
精巧な天使の人形が多数飾られてあり、あまりに神聖な雰囲気にショックを受けた。圧倒された。畏怖した。僕は両手を強く握りしめ思わず祈った。
「神様、もうすこしだけ・・・」
僕は夢遊病者のごとく2階ヨーロッパ絵画エリアを巡った。「妖刀」という言葉があるが、これらの絵から妖しい空気をヒシと肌で感じた。油断すると額の中に吸い込まれてしまいそうな引力を感じるのだ。絵とはわかっている。しかし絵自体が何か意思を持ったひとつの生命体のような・・。魅入ってしまって動けなくなる様な感覚があった。作者の執念が乗り移っているのだろうか。
絵ってすごいなあ・・・。
ロダンの彫刻、もう時間が限界でじっくりはみられなかった!!
僕はメトロポリタン美術館を出た・・・!
メトロポリタン美術館で受けた刺激が強すぎて、もはや夢か現実なのか、よくわからないフワフワとした精神状態だった・・・。マンハッタンをPM9時にでなくちゃいけないから、残された時間は後3時間ちょっとか・・・。フワフワしている暇はない、ともかくいかなくては‼️‼️
つづく
宜しければスキしてください!