42歳一独身公務員の旅行記(ニューヨーク編)②「アラスカの空を飛んだのだ」
そうして、香港時間夜7時に飛行機は香港国際空港からニューアーク・リバティー国際空港へと飛び立った。
飛行機が飛び立つ前、空港の売店で水を買おうとしたが、クレジットカードの暗証番号をド忘れする、という失態を犯す。3回失敗したから、もしかしてこの旅クレジットカード使えなくなる・・?という実に不安な出発になってしまった。
しかし、僕の場合常にこういう失態がつきものでもある。気になるけど落ち着いて次の手を打つしかないのだ。プロ雀士のミズハラアキナさんもいっているじゃないか。
「切った牌はもどらない」と・・・。
しかしそんな不安を吹き飛ばすくらい、夜の飛行機からの景色は美しかった。ピーターパンになって夜空を飛んでいるみたいだった❗️
機内食を食べてから、眠った。なんといってもこのフライトは16時間というこれまでの人生で最も長いフライトなのだ。
おやすみなさい・・・。
幸せな時間だった。日頃は仕事にがんじがらめだけど、空の上でぐっすり眠れるなんて、なんて自由なんだ・・・。だいぶ眠った気がする・・・。
「ハッ!!」
目覚めた瞬間、壮大な景色に目を奪われた!!
氷の海?流氷⁈ 僕の目に飛び込んできた‼️
僕は夢中でスマホのシャッターを押した。自分の人生で、ベスト3に間違いなく入る美しい景色だった。夢のような時間だった。いや、ほんとに夢だったのかも。
ひょっとしてアラスカあたりを飛んでいたのか❓
大好きな冒険家、星野道夫さんはアラスカに生きた。ロシア取材中、カムチャッカ半島南端でヒグマに殺された。星野道夫さんの本、何冊も読んだ。その世界が目の前に広がっている・・・。
機内食を食べて、眠すぎてまた眠った・・・
夢の中で、アラスカの夢を見ていた気がする。
ニューヨークに着いた・・・!
何やら無性に感動していた。
なんだかんだで、自分の力でニューヨークにこられたじゃないか!またひとつ、自分でできることが増えたじゃないか・・・!
さきほどのクレジットカードの暗証番号3回間違いが気になって、Wi-Fiを使いクレジットカード会社に電話したが、カードは使える状態です、と言われた。良かったー。
ちなみにこの時、ニューヨークは12月27日の夜9時半だった。日本はニューヨークより14時間進んでいるから、日本時間でいうなら12月28日の午前11時半くらいか。とすると旅は実質2日目に突入していることになる。
これまでの僕ならこの時点で恐れをなしていたかもしれない。しかし、僕はインド旅行を経験したことで一定落ち着いていた。その時だ。
「ねえ、あなたはマンハッタンまで行く?」
前にいた、ヨーロッパ系の老夫婦に声をかけられた!
「バスがこないからタクシーをシェアしない?我々が多く払うから」
「わかりました!オッケーです!」
即答した。外国人の老夫婦とタクシーをシェアできるなんて、またとない経験だろう❗️
老夫妻(フランス人らしい)が、20ドルでいい、と言うので20ドル支払い、礼をいってタクシーを降りた!
僕は完全なるオノボリさんだった。駅構内を徘徊しまくり、夢中でスマホのシャッターを押しまくった!!
田舎町で育った僕にとって、ニューヨークの刺激は凄まじいものがあったよ
シャワーを浴びて、結局深夜27時就寝!
明日からニューヨーク観光だ‼️
つづく
宜しければ、スキをお願いします!