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shigekumasaku
【読書note2/文芸】『川のほとりに立つ者は』
先日来、【2023年本屋大賞】のノミネート作品を少しずつ読み進めています。今回ご紹介するのも、そのうちの一つです。
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■『川のほとりに立つ者は』
■寺地はるな著
■双葉社
■2022年10月
■1500円+tax
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新型ウイルスが広まった2020年の夏。
カフェの店長を務める29歳の清瀬は、
恋人の松木とすれ違いが続いていた。
原因は彼の「隠し事」にあると思って
いたのだが、ある出来事をきっかけに、
すれ違いの「本当の理由」を
知ることになり……
■誰かについて語ること
自分の大切な人について、自分がどれほど知っているか。そう改めて問われると、存外自信がなくなったりします。
私たちは、誰かについて語るとき、その人が親しい人であれ、知り合い程度の人であれ、「この人はこうだよね、ああだよね」と、さまざまなエピソードを思い出しながら語ります。
だから、その人に関わるエピソードが多ければ多いほど、自分の思う人物像は確固たるもののように思ってしまいがちです。でも、一方で、言葉にすればするほど、その人を伝えるには何かが足りない気もしてきます。
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