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日本全国、56の書店に仕掛ける「必殺本」まつり。該当店での購入者には必殺クリアファイルをプレゼント!

9月19日より、「高鳥都の必殺本まつり」と題して、必殺取材人の顔となった高鳥都がこの2年の間に世に出した立東舎のインタビュー本3冊、『必殺仕置人大全』と「必殺」脚本家・早坂暁の作品集(ともにかや書房刊)の5冊を揃えたフェアが開催中だ。(以下、全国開催店を知るには下のサイトへアクセス!)

https://rittorsha.jp/s/hissatsu_matsuri/

昭和の時代、許せぬ悪を捌き、人でなしを消すアウトロー時代劇「必殺」シリーズはたくさんの視聴者を抱える人気ドラマだった。その徹底した勧悪懲悪のダークなドラマは時代を越えて生き続け、高鳥による「必殺」スタッフへの聞き書きノンフィクション『必殺シリーズ秘史 50年目の告白録』(立東舎)は凄まじい反響を呼び起こした。現在では監督も務めるカメラマンの石原興をはじめとする、テレビのブラウン管の影で番組を作り上げていったスタッフたちの、時に驚き、時に関西弁で笑いを誘う逸話の数々はリアルタイムで「必殺」シリーズを観ていたファンの魂を鷲掴みにした。シリーズは『必殺シリーズ異聞 27人の回想録』、『必殺シリーズ始末 最後の大仕事』(共に立東舎)の3部作となり、初期必殺の顔となる『必殺仕置人』の全エピソードを門外不出だった資料をもとにまとめた『必殺仕置人大全』は充実の仕上がり。また一級品資料として『早坂暁必殺シリーズ脚本集』(共にかや書房)も極めて重要な仕事となった。この5冊、すでに読まれているファンは多いと思うが、「必殺」ファンだけでなく、より多くの時代劇ファン、TVドラマ・ファンの手に届かないかと画策された「まつり」なのだ。また熱心に読み込んだ結果、本の背が痛んできた人(筆者もそう)も新たに保存用に買い求めないとならない時期になっている。

「必殺」シリーズ再評価の始まりはこの本から。念仏の鉄こと山﨑努も登場!
「必殺」シリーズの顔、『仕置人』二部作の完全資料集

帯も痛んできたし、このチャンスに保存用にもう1冊如何? ちなみに「必殺本まつり」開催中の書店で購入すると小冊子に加え、他所では買えない必殺クリアファイルをゲットできるのだ。

仕置人クリアファイル、表の顔
クリアファイル、裏の顔

そして10月18日には「最後の大仕事」をこなしたはずが、まさかの4冊目『必殺シリーズ談義 仕掛けて仕損じなし』(立東舎)が登場。スタッフへの取材が主だった前3冊から、今度は出演者に軸足を変えて刊行される。その豪華な顔ぶれは以下のサイトでわかる。

個人的に目が離せないのは『新必殺仕置人』に登場、部類の強さを持ちながら、全シリーズ中、最も悲惨な、可哀想な最後を遂げるギリアーク人・死神(河原崎建三)が遂に登場すること(高鳥によると、死神の人気は高いそうだ)。これも見逃せない。「必殺」ファンは死ぬまで油断は禁物なのだ。
(本文敬称略)
文:映画秘宝公式note編集部

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