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『映画秘宝』11月号、只今発売中です

9月20日、『映画秘宝』最新刊11月号が発売中です。
冒頭の大型特集はベネチア国際映画祭で賛否真っ二つにわかれたドッド・フィリップスの最新作『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を本格特集。「フォリ・ア・ドゥ」とはフランス語で「2人気狂い」という意味。当初は「ハーレイ・クィーンなのか」と思われたレディー・ガガが演じるのは謎の女リー。彼女とジョーカーの共依存が裁判の場をヒートさせる内容。ちなみに後のトゥーフェイスことハービー・デントも登場。
この映画に合わせて、気鋭の若手論客ジョージ&麗日の大反響連載「21世紀のトラヴィスたちへ インセル時代の映画語り」も11ページにわたってトッド・フィリップスのフィルモグラフィを遡り、彼の作風を徹底検証しています。

宣伝も本格的になってきた『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は一筋縄ではいかない異様な映画です。本特集では各シーンに流れる音楽の意味も徹底解明。そこから見出せる、この映画の言わんとする隠されたテーマを浮かび上がらせます。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』という映画を観たら絶対に知りたくなることを特集しました。
第2特集は全米で2週もトップをとった『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。進歩的なカリフォルニアと保守的なテキサスが手を組み、西部連合を名乗ってアメリカが内戦状態になる。地獄のようなアメリカをジャーナリストたちがホワイトハウスに立て篭もる大統領へ取材に行くサスペンス。監督のアレックス・ガーランドに町山智浩が鋭く切り込み、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が描く世界の謎を解いていきます。

アメリカで論議を呼んだ『シビル・ウォー』

分断と混乱が進むアメリカのアンダーグラウンドではウェブ掲示板「4chan」が広げていく憎悪の世界を虫塚虫蔵が研究。ウェブでの交流が牧歌的だった時代を過ぎ、冷笑と悪意が拡散していく状況を研究します。『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』に通底するアメリカの問題点を見聞できる特集号になりました。
その他、ティム・バートンが帰還した『ビートルジュース ビートルジュース』を暗黒研究家の後藤護が斬り、封印された70年代の深夜ワイドショーを発見する『悪魔と夜ふかし』を実際のオカルト検証番組のプロデューサーが論じるインタビューなど、今回も詰め込みました。

ファウンド・フッテージ路線ながら70年代風俗を見事に描いた『悪魔と夜ふかし』

『映画秘宝』11月号は現在発売中です。税込1650円。
何卒よろしくお願い申し上げます。

発売中です

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