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ただ守りたい… 飛鳥編

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「ただ守りたい…」の飛鳥編 152話〜170話
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ただ守りたい… 170話

ただ守りたい… 170話

○○: ……お、戻ってきた……って、いつにも増して、仲良さげじゃん笑

先程、2人と別れた場所の近くの椅子に座って待っていた○○の元に帰ってきた2人の…片方はニコニコの笑顔で、もう片方は少し恥ずかしそうにしながら手を繋いでる様子を見て、○○はそう言う。

日奈子: そりゃあ、仲良しだもん!ね!あっしゅん!

飛鳥: …まぁ、仲良しではあるけどさ……そろそろ離してよ。

日奈子: え〜笑

○○:

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ただ守りたい… 169話

ただ守りたい… 169話

12月25日

とうとう乃木坂高校に、二学期の終業式の日が来た。

午前中のうちに、全校生徒が第3体育館に集まり、相変わらず長ったらしい校長の話を聞き、生徒会長の久保の堂々としたスピーチを聞き、終業式を終えた。

そして、教室や廊下、その他各自の担当場所の掃除を隅々まで行って、12時過ぎ、生徒達は各教室で帰りのホームルームを行っていた。

2年1組教室

高山: さぁ、やることも全部終えたし、あと

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ただ守りたい… 152話

ただ守りたい… 152話

生徒会室

久保: ふぅ……

生徒会選挙が終わって2日後…久保が生徒会長を引き継いだ翌日の朝、久保の姿は生徒会室にあった。

早川: さ、やっと椅子のクッションの感じも、お尻にしっくりしてきたところやし、他の役員を決めようや。

また、同じように監査を引き継いだ、ゴリゴリの関西弁を話す早川も一緒にいた。

久保: うん。それもそうなんだけど、その前にさ。お互いにこれから作っていきたい生徒会ってい

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ただ守りたい… 153話

ただ守りたい… 153話

久保: よし!それでね!みんなをここに呼んだ理由なんだけどもね!

昼休みに生徒会室の隣の会議室で、昼食会をしている面々に向けて、途中で話を逸らされないようにか、ものすごく語気を強めて話す久保。

久保: みんなに、生徒会役員になって欲しいの!

美月: …ニヤッ……え、えぇぇぇえええ!!!!

田村: ?……あ笑……うっそぉぉお!!!!

早川: いや、わざとらしいな笑

美月: 笑、そう?

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ただ守りたい… 154話

ただ守りたい… 154話

16時25分

生徒会室前の廊下

宮瀬: ……

いや、話を聞くだけな。

さすがに、生徒会長からの話を無視するとかは、アレだから、話を聞くだけ聞きに行ってやるってだけだ。

という屁理屈を心の中で並べながら、灰崎に煽られて、行くと宣言した以上、行かなければならないと考えている宮瀬は、しっかりと5分前に、生徒会室の前に到着した。

??1: あれ、君も呼ばれたの?って、どこかで見た覚えが……

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ただ守りたい… 155話

ただ守りたい… 155話

金曜日

放課後

美月: でね、私がこう提案したわけよ。仕事ができる大人って感じのオーラを醸し出すような表情で、みんなで席に座ろう!って。

○○: 笑、その仕事ができる大人って感じの表情とは?

美月: こんな感じ笑………ニコッ

○○: おぉ……確かに、この顔で生徒会室のあの机に座ってたら、仕事できる感というか、そういうオーラが凄そう。

美月: でしょ!笑

水曜日の放課後、いつも通りに風

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ただ守りたい… 156話

ただ守りたい… 156話

放課後

美月: ねぇ、飛鳥。

飛鳥: ん?

帰りのホームルームが終わり、○○はバイトへ、日奈子は部活へ行き、飛鳥も席を立とうとしたところで、美月が引き止める。

美月: あのさ、飛鳥のバイト先の店長さん?って、ここのOGなんだよね?

飛鳥: うん。

美月: しかも、お姉ちゃんの1つ上で……

飛鳥: …あ、そういうことか。

美月の言葉の途中で、質問の意図に気づいた飛鳥は、逆に聞き返す。

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ただ守りたい… 157話

ただ守りたい… 157話

美月: …まいまいさんは今、病院で寝たきりの状態になっています。

新内: っ…嘘……

窓の外に見えるオフィス街の輝きが、背景の夜空に映える時間……閉店時間を過ぎたジコチューカフェの店内に並んで座る2人。

意志を固めた美月から、深川麻衣のありのままの真実を聞き、新内は驚愕する。

美月: 本当です。窓のない大きな病室の中に置かれたベッドの上で、点滴を打たれながら、ずっと眠り続けています。

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ただ守りたい… 158話

ただ守りたい… 158話

放課後のとある空き教室で向かい合う、飛鳥と七瀬。

ここに呼ばれた時点で、どんな話をされるかが分かってるのか、笑顔で関係の無い話を引き延ばそうとした七瀬に、飛鳥は強い意志を持って、本題を切り出した。

飛鳥: ○○と何かあったんですか?

七瀬: え?別に何もないで笑

質問に対し、七瀬は即答と笑顔で返す。

飛鳥: 本当にですか?

七瀬: うん。少なくとも、ななには心当たりはないな。

飛鳥:

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ただ守りたい… 159話

ただ守りたい… 159話

翌日



教室

ガラガラ

飛鳥: …

日奈子: あ!あっしゅん、おはよう!!

飛鳥: っ…おはよう。

○○: ?、おはよう。いつもより元気ないけど、どうした?

美月: え、そう?飛鳥はいつもこんなもんじゃない?

自分の席に座っている○○と、その周りで喋っていた日奈子と美月が、教室に入ってきた飛鳥に挨拶をする。

飛鳥: 別に何もないよ。ただ、昨日あんまり眠れなかっただけ。

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ただ守りたい… 160話

ただ守りたい… 160話

日曜日

祐希の家

朝から、勉強道具を持って、一軒家の玄関前に立つ○○と春時の2人。

○○: ……

春時: 祐希が起きてると良いが……まぁ、寝てるだろうな。

○○: だね……

春時: …まだ、七瀬先輩とは気まずいか。

○○: …正直。

春時: ……そりゃそうか……よし、インターホン押すぞ。

○○: お願い。

ピンポーン

春時: ……

○○: ……

春時: …もう一回押す

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ただ守りたい… 161話

ただ守りたい… 161話

統: じゃ、そういうことで良いね。

理々杏: ……はい。

数十分に渡る話し合いを経て、その終了を告げる統の言葉に、理々杏は少し悲しそうな…それと同時に、強い決意も感じられるような表情で、返事をする。

かおり: もし、理々杏ちゃんのその仮定が合ってたとしたら………その時からが、勝負だね。

理々杏: はい。みんなには負けません。もちろん、美月にも。

かおり: フフ笑、うちの美月は手強いわよ。

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ただ守りたい… 162話

ただ守りたい… 162話

火曜日

生徒会室

新生徒会の面々は、それぞれのデスクで一生懸命に仕事をこなす。

入口の扉から見て、右手前には庶務のデスクがあり…

宮瀬: ……あぁ、くそっ!

大園: 宮瀬君。分からないなら、私に聞いてください。暴言を吐く前に。

宮瀬: ……すみません。

大園: どこが分からないんですか?

宮瀬: ここです。

大園: ……言葉でちゃんと伝えてください。

宮瀬: っ……教えてくださ

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ただ守りたい… 163話

ただ守りたい… 163話

翌日

期末テスト初日

○○: 祐希!気合いは入ってるか!

祐希: はい!

○○: ちゃんと寝てきたか!

祐希: はい!

○○: シャーペンと消しゴムとシャー芯入れは持ってきたか!

祐希: はい!

○○: ならあとはテストに望むだけだ!頑張るぞ!

祐希: おー!!!

理々杏: 笑、さすがに息が合ってるね〜

テストが始まる少し前に、隣の席の理々杏に見守られながら、○○がアドリブで

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