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ただ守りたい… 文化祭編

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「ただ守りたい…」の文化祭編 107話〜140話
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2024年5月の記事一覧

ただ守りたい… 110話

ただ守りたい… 110話

翌朝

金川道場

ガラガラ

春時: じいちゃん、○○連れてきたぞ。

○○: お久しぶりです、師範!

一: 笑、師範はやめなさい。

よく晴れた日曜日、早朝から○○は、金川一の待つ、金川道場へと足を運んでいた。

一: しかし、前に会ったのはいつかの。数年会ってない気がするが。

春時: 多分、中三の時に○○がうちに来て、偶然じいちゃんと出くわした時以来じゃないか?

○○: 確かにその

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ただ守りたい… 111話

ただ守りたい… 111話

月曜日

昼休み

第二中会議室

ガラガラ

○○: 失礼します。

3年文委1: あ、深川君。ここに座ってもらえる?

○○: はい。

会議室に入った○○は、部屋の中にいる数十人の男達の視線を受けながらも、案内された席に座る。

3年文委1: えっと、改めてありがとう。手伝いに来てくれて。

○○: いえ。

3年文委1: うちの委員長は、結構めちゃくちゃなこと言ってきたりするから、困っ

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ただ守りたい… 112話

ただ守りたい… 112話

木曜日



教室

ガラガラ

○○: あ、おはよう、理々杏。

理々杏: うん、おはよう…

○○: 笑、そんな不安そうな顔しなくても、分かってるって。

理々杏: え?

○○: 誕生日おめでとう、理々杏。

理々杏: っ!覚えててくれたんだ。ありがとう、○○!

○○: 忘れるわけないじゃん。多分、日奈子も覚えてると思うよ。朝練終わったら、お祝いするって言ってたから。

理々杏: そ

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ただ守りたい… 113話

ただ守りたい… 113話

乃木高全体が、活気に満ち溢れる中、○○達も文化祭に向けての準備を進め、とうとう文化祭まで残り5日というところまで来ていた。

昼休み

生徒会室

桜井: さ、食べよっか。

七瀬: せやな。

大園: いただきます。

田村: いっただっきまーす!!

中田: 笑、元気過ぎ。

灰崎: いつものことですよ。ほら、深川君も。

○○: うん……で、なんでまた、僕を呼んだんですか?

文化祭まで残り

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ただ守りたい… 114話

ただ守りたい… 114話

翌週

文化祭まで残り2日

放課後

堀: よし!みんな気合い入れて、準備に入るよ!!

「はい!!」

教卓の前で、指揮を取る堀。

堀: 改めて説明します!明日は丸一日、文化祭の準備に充てられるということで、今から、ここの教室と、出し物が劇だから文化祭中は使用されない、隣の2組の教室を、我々の執事&メイド喫茶のお店に改造します!!

「いぇーーーい!!!」

○○: 笑、盛り上がってる。

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ただ守りたい… 115話

ただ守りたい… 115話

午前にシフトが入っている面々で、リハーサルを初めて30分が経過し…

堀: はい!!2クラスとも、お客さんがいなくなったところで、終了!!みんなお疲れ様!30分後から、午後の前半にシフトが入ってる人達でやるから、準備しといて!

「はい!」

○○: ふぅ…一旦休憩だ…

料理女子1: おつかれ笑

料理女子2: やっぱ、深川君がいると安心だわ。

○○: いやいや、みんなの方こそだよ。お疲れ様。

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ただ守りたい… 116話

ただ守りたい… 116話

翌日

文化祭初日



○○: とうとうだね。

美月: うん。

日奈子: 頑張るぞ!!

さくら: 頑張ります!

既に、受付もNCFカード関連の機械も設置された正門前で、そう意気込む○○達。

桜井: あ、○○じゃん。

○○: あれ、桜井先輩。

受付のテントから、桜井が顔を出す。

日奈子: おはようございます!!会長!!

美月: おはようございます、桜井先輩。

桜井: みんな、

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ただ守りたい… 117話

ただ守りたい… 117話

正門受付前

文化祭が始まり、受付からどんどん人が流れ込んで来る。

平日ということもあり、学生はほとんどおらず、地域の人々や、学校のOB、OG、そして生徒の家族らしき人などが多かった。

「3年2組、粉物ランドです!!!その名の通り、お好み焼きやたこ焼き、もんじゃ焼きから、パンケーキまで、たくさんの粉物を作ってます!!!お昼にピッタリなので、外で遊んだ後は、是非中央の校舎3階まで来てください!!

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ただ守りたい… 118話

ただ守りたい… 118話

大盛況の執事&メイド喫茶は、その勢いのまま正午を過ぎ、初日午後前半のシフトへと代わる。

料理女子1: ○○君、おつかれ!

○○: うん。注文続いてるから、すぐに入って。

料理女子1: OK!

料理男子1: やっぱ、シフト交代の時間は、人の動きを見とかないと。

○○: 受付の方が、大変そうだよ。今、誰が抜けて、誰が入ったのかを見て、お客さんを入れたり、タブレットの表示を変えたりしないとだか

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ただ守りたい… 119話

ただ守りたい… 119話

生田がお客さんとして喫茶店に来て、パンケーキを食べ始めてから、およそ30分が経過し、○○は未だにパンケーキを食べ続けている生田と、もう1人のお嬢様を相手に仕事をしていた。

○○: いってらっしゃいませ、お嬢様。

女性1: はい、また来ますね笑

○○: お待ちしております。

お辞儀をして、お嬢様を見送った後、1人席でパンケーキをモグモグ食べてる生田の様子を確認し、待機場所に戻る。

○○:

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ただ守りたい… 120話

ただ守りたい… 120話

文化祭2日目

午前

○○: お帰りなさいませ、お嬢様。

美月: それでは、美味しくな〜れ、萌え萌えキュン!♡

飛鳥: さっさと帰れ、ご主人様。

文化祭が始まって、30分程度経ち、昨日の勢いと同じ、いやそれ以上の勢いで来店するお客さんを、全力で捌いていく○○達。

リピーターも数多くいる中で、初日の様子が噂となったのか、新規のお客さんも増えつつ、それぞれの執事やメイドが担当としてつくお客さ

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ただ守りたい… 121話

ただ守りたい… 121話

午後

○○: よし、早めに第2体育館に行こう。

飛鳥: だね。席取っとかないと。

日奈子: やんちゃんのジュリエット、楽しみ!

春時: …

飛鳥: なに、春時も緊張してるの?

春時: いや、そういうわけじゃないが…紗耶も今頃、めちゃくちゃ緊張してるんだろうなって思って。

飛鳥: まぁ、そうだろうね。

○○: でも、紗耶ちゃんは強い子だから、きっと大丈夫。

春時: 笑、だよな。

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ただ守りたい… 122話

ただ守りたい… 122話

特別教室校舎3階

久保: ハァハァ…

飛鳥: 笑、なんとか意識を失わずに、外に出れたね。

久保: 怖かった…怖かったよ!!

梅澤に頼まれて、久保を連れ、お化け屋敷の中を回った○○達は、満足気な表情を浮かべて仁王立ちをする梅澤に見送られ、お化け屋敷を出た。

飛鳥: 史緒里の驚き顔は、最高だったよ笑

久保: クッ…この悪魔め!

飛鳥: 悪魔?私が?

久保: うん!

飛鳥: そんな称号

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ただ守りたい… 123話

ただ守りたい… 123話

第5体育館

裏手

○○: ふぅ…

とにかく、学校の中心から離れたところに来たけど…

ここら辺で隠れとけば、残り40分ぐらいやり過ごせるかな?

…いや、無理か。

この赤の宝石をどれだけの人が狙ってるのかは、分からないけど、たくさんの人が虱潰しに探し始めると考えると、同じ場所に隠れ続けるのは、ダメだ。

同じ場所に隠れる時間を決めて、周りを警戒しつつ、移動していかないと。

よし、まずは、

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