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25時ごろ、待ち合わせ。

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今日はどんな日でしたか。 25時頃、大切な今日を想って書く文章です。 2019.7.8〜2019.12.31
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2020年4月の記事一覧

#12 今日もあなたは。

#12 今日もあなたは。

最近、朝にカーテンを少し開くのがマイブーム。

仕事をしている時は眠たい頭で電車に乗る。
なんとなく車窓からの景色や光の模様は見ているけれど、〝光が差し込む朝〟を感じ取ることがほとんど無かった。

夏場でもない限り、仕事が終わると大概日没を迎えている。夕方の時間は良い。
夏の日の入りに染まる海が、世界で一番好きな景色だと思っていたけれど。
朝日にもまったく違った嫋やかさがあることを、
最近思い出し

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#11 25時じゃないけど。

#11 25時じゃないけど。

最近、note文芸部仲間い〜のさんのツイキャスをよく聞いている。

聞き取りやすくて耳に心地いい声と、テンポのいい話し方。
ゲストに来る方々も直接関わりがなくても知っている方が多くて、ああこんな声でこんな風に話すんだなぁと急に輪郭を帯びてくるのもなんだか面白い。

今まで表現や趣味の為のSNSを色々なシーンで活用してきたわけだけど、note界隈って類を見ないほど基本穏やかで平和だなぁと感じる。

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#10 音楽のはなし。

#10 音楽のはなし。

昨日Twitterに歌の音源をのせた。
このnoteは、私と音楽のはなし。

†††

好きな音楽ジャンルは数あれど、私が一番好きなのはバンドサウド。とにかくバンドが大好き。

若かりしころの父親がバンドマンでレコードを出していたらしく、物心が着くより前から家にはギター数本とピアノとキーボードがあった。

3歳から11歳までピアノを習っていた。
全く身になってないけど、音楽が常に身近にあるという生

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#9 あさのひかり。

#9 あさのひかり。

太陽の光を久しく浴びてなかったので、
朝、
電気を消したままの部屋でカーテンを少しだけ開く。

なんだか心地いい。
とても静か。

こんな時間を愛していられたら。
#25時じゃないどころじゃない #朝 #日記 #光 #おはよう

#8 ゆめの中に在る町。

#8 ゆめの中に在る町。

夢を見ない日の方が少ない。
それは覚えてる限りのずっと昔からそうだ。

前にも少し書いたけど、子供の頃から20代中頃まで、何パターンかの同じ怖い夢を繰り返し繰り返しみていた。
またこれか、あのシーンまでいかないと目は覚めないな、と冷静に俯瞰しているのに恐怖の値はまるで変わらない。

同じ螺旋階段。同じマンション。同じ洋館。
同じ廃遊園地。同じショッピングモール。

何度も、何度も、何度も。
いい加

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#7 おはよう。

#7 おはよう。

日の出と日入り
カーテンを開かない私の部屋には、最近昼間がない。

明るくなってから眠りにつく。
目を覚ますとカーテンの隙間からぼんやり明かりが漏れていて、時計を見ると日入りの少し手前だ。

1日の半分近くを仕事に使っていた日々が、丸々睡眠にすり替わっている。
相変わらず夢ばかりみているから、眠りの質は良くないみたいだけど。

急に誰かに会いたいような気持ちになるけれど、
会いたい人の顔が浮かばな

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#6 受け取ったものは。

#6 受け取ったものは。

ドラマの登場人物が泣いていると何故か一緒に泣いてしまう。

見入っていたドラマならよくある事なのかもしれないけど、部屋から出てきて、たまたま目にしたTV画面で誰かが泣いているだけで反射的に涙が出る。
最近よくある。

話の前後も分からないのに、これは何に対する涙なんだ?と泣きながら考え込んでいる姿を他人に見られたらどう思われるんだろう。
情緒が不安定、でしょうね、多分。

最近思っているのは、涙の

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#5 仕事と自分の相性。

#5 仕事と自分の相性。

年明けから副業でコピーライターをやっている。
始めてからまだ日が浅いので、ほとんどお小遣いのような収入なんだけど、とりあえず副業を始めた。

2月の本職繁忙期には、案件を抱えすぎて正直病みそうだったけど少し慣れてきて最近は楽しさも感じる。

本当にやりたいことは音楽や物語を作ること。
自分の感覚を使って何かを作り上げることがしたい。

じゃあなんでコピーライターなんて始めたの?
答えはシンプルで、

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#4 春爛漫。

#4 春爛漫。

春って何かが一区切りされる。

終わって始まる、一番明確な時期。
でも今年はそうもいかなくて、昨日と今日の境目も曖昧なまま4月は半ばを過ぎようとしている。

春になったら…と買ったまま使っていないコスメも、暖かくなったら着ようかなってそのまま着れていない服たちも、全部自分のための物だから別に構わない。

毎日誰かの愛や恋の話がTLを過ぎていく。
窓から見える景色の写真。
猫。
手紙。
音楽に言葉。

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#3 その瞳から。

#3 その瞳から。

君のその瞳に どれくらいの世界が写ってきたのだろう。

調子に乗って怒られる。
屈託のない顔でヘラヘラしてるその目から
どのくらいの泪がこぼれて染み込んでいっただろう。

ある日突然 交差し始めた一つの人生と人生。

髪が伸びてもファッションが変わっても
顔つきや仕草が次々と変化していくその過程で
君の声だけはどうやら変わっていないみたいだ。

なんだかそれが愛のようで
途方も無い祝福のようで

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#2  あの街

#2 あの街

雨の音で目が覚めた。

カーテンの青がぼんやりしている。
雨の日の午後 明かりのついていない部屋。
独特な仄暗さが好き。

*****

不意に思い出したことがある。
何年も前のこと。

初めて訪れた遠くの街で買った、一冊の本のこと。

県道沿いにあったその書店。
平日の昼間で客足も疎らだった。
駐車場から見ていたより広い店内は、都内の駅に隣接された書店と違ってまろやかな時間が流れていた。

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#今 ここにある。

#今 ここにある。

去年の7月から12月まで思いつきでやっていた、
25時ごろ、待ち合わせ。という日記のようなもの。

日々失われていく毎日に諸行無常のノスタルジーを感じていたので、それをささやかに記録していこうと始めたものでした。

25時を通して出会った人も多く、
小さなやりとりが待ち合わせ場所に残っている手紙のようで、なかなか面白い時間でした。

世界がこんな風になってから、どのくらい時間が経つのでしょう。

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