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雑文

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#コラム

【雑】他人の目を気にして生きるなんてくだらないことさ

【雑】他人の目を気にして生きるなんてくだらないことさ

仕事が休みのとき、俺の場合は土日と国民の祝日にあたるが、定期的な記事とは別に何かしらを書きたいと思っていた。そしてほとんどできていなかった。ネタがないからではない。やってもやらなくても構わないことはプライオリティが下がっても当然ではないか。そういう事柄は「面倒くさい」という理由で容易に実行されない。

そんな〈面倒くさい〉をできるだけ押さえつけて何とか実行するようにしようとするのが「有言実行」。公

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『それってあなたの感想ですよね?』ってあなたの感想ですよね?

『それってあなたの感想ですよね?』ってあなたの感想ですよね?

『東京の生活史』という鈍器本を買いました。

さっそく読もうとしたけど、「岸政彦は社会学者だなぁ」と思ったら「社会学ってなに?」って気になっちゃって。私が唯一読んだ彼の著作『はじめての沖縄』を引っ張り出したり、そのついでに読んでいないスティーヴン・ミルハウザーの本が3冊ほど出てきたり、Twitterを眺めたり、していると『社会学はどこから来てどこへ行くのか』という本にぶち当たりました。

「入門書

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人間ドックに行ったけど……

人間ドックに行ったけど……

人間ドックに行ったけど、一つだけ検査できなかった。
胃のレントゲン・バリウム検査。
血圧が高すぎたのだ。
下が100をちょっと超えて、上が150台。

医者に「バリウム検査どうする?」と聞かれ、「どんなリスクがありますか?」と問い返したところ、「レントゲンで血圧がさらに上がって脳出血とか起こる可能性がある」と言われた。そりゃそうか。あれだけ屈辱的にぐるぐる回されると血圧も上がるよな。
一旦断念した

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書くことの悩み

書くことの悩み

日曜の記事に書いた『コスパ厨とビジネス脳』を切り口にエッセイっぽいの書き始めたのですが、どうもうまくいかないんです。

論理的な間違いをできるだけ少なく、いろんな観点を網羅しようとしてしまって、長大な論文みたいになりそうです。

「こんなことを書きたいんわけじゃない」
と思いながら考えているうちに、頭の中で結論めいたことはできあがってしまうから、だんだん書く必要性がなくなって、止めることも多い。

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困リンピックとハンナ・アーレントとデマリンピックと。

困リンピックとハンナ・アーレントとデマリンピックと。

とぼけた記事です。
思いついた言葉を note の下書きに残しています。気づいたら30個も溜まっていました。
中には何を書こうとしたのか忘れてしまっているのもありますし、途中まで書いているのもあります。この note では本に関すること以外は極力書かないようしているので大体は表に出ることはないと思うけど、こんだけ溜まるとちょっとストレスになります。なので、本に関係ないけど、少し消化しようと思いまし

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重い本と軽い本、わかりやすさの罠

重い本と軽い本、わかりやすさの罠

(少し毒)

重量の重い軽いではありません。
鬱になるような重さ、軽快なスキップするような爽やかな軽さ、でもありません。
難しい本、易しい本と思ってもらえれば。
(だったらそう書けばいいのにね)

村上春樹の本はどうでしょう?
文章は難しくなく読みやすい。けど、難しいか易しいかと言うと難しいと私は思います。ひとつひとつはわかるけど、全体で見るとわかりにくい。

そんな村上春樹を評論したのが、加藤典

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小説と音楽に関してのクエスチョン

小説と音楽に関してのクエスチョン

だいぶ前、数10年も前のこと、小説ジャンルと音楽ジャンルで次の式が巷間まことしやかに語られたことがありました。小説と音楽の等式。

純文学 = クラシック
ミステリー = ジャズ
SF = ロック

小説を純文学・ミステリー・SFの分類は便宜的でさらにサブジャンルに分けられるしどっちともつかないものもあるし、音楽にも同じことが言えます。かなり乱暴で厳密ではありませんけど、お遊びでなんとなく割り当て

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「炭鉱のカナリア」の炭鉱夫としての読者

「炭鉱のカナリア」の炭鉱夫としての読者

芸術家の機能を表す言葉のひとつに「炭鉱のカナリア」があります。確か作家のカート・ヴォネガットが言っていたはずです。違ってたらごめん。

ヴォネガットは「ノーベル文学賞に近いSF作家」と言われていました。
代表作は『スローターハウス5』かな。『タイタンの妖女』かな。私が題名として好きなのは『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』。キルゴア・トラウト!
フィリップ・K・デイックの『流れよ我が涙、

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読書では解決できない最終問題

読書では解決できない最終問題

(※薄めの毒は薬です)

文芸書をどう紹介すればわからない。
私の目下の悩みです。いや、そんなに悩んでいないけど、悩みです。

文芸書以外の知識を与えてくれるような本であれば、書いてあることを要約すればある程度、要を満たせます。ところが、文芸書、小説だと粗筋を示しても意味ないじゃないですか。意味がない、は言い過ぎにしても、そもそも粗筋がないような小説はどうなのか。私が読まないポエムなんてまったく見

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24時間読書について書く。

24時間読書について書く。

5月2日の記事から。

ふと、1時間に一本1000字程度のコラムを24時間書く「24時間ライティング」という企画を思いついた。儂はやる気ないし能力的にできないし付き合うつもりもないけど、連休中に誰かやらないかな。自分の能力をストレッチするのに良いかもよ。などと無責任なことを思った。

1時間に1本だと推敲を含めてほぼ書き続けないといけず、私には非現実的だけど、3時間に1本ならいけそうな。24時間で

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「読書は趣味ですか?」「いいえ、読書は〈食〉です」という話

「読書は趣味ですか?」「いいえ、読書は〈食〉です」という話

(ほんの少し毒入り注意)

「趣味は読書」を標榜している。
しかし、「読書は趣味か?」と聞かれたら断じてNOだ。

※子どもの頃から本を読んできた方なら感覚的にわかってもらえるかと思う。
物心ついたときから本を読んでいると、好きとか嫌いとかじゃなくて、そこにあって当然のものだ。止めることができない。ちょうど〈食〉のように。嫌でも食わなきゃいけない。食べないと生命の維持ができない。そんなものに立派も

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モンドリアン・フリースタイル

モンドリアン・フリースタイル

(プロレス技のようなタイトルですが、違います)

3月からSOMPO美術館で『モンドリアン展』が催されている。彼の作品をあしらったTシャツを何枚か持っている程度の、好きなアーティストのひとりで、ぜひ行きたいのだが、ひとつ問題がある。物理的な問題ではない。
もっぱら私の、めんどくさい性格の問題であり、2020年展覧会に行けなかった理由のひとつでもある。

日時指定入場制

計画を立てて行動するのが苦

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【雑文】文芸賞と小説を選ぶことの自己分析

【雑文】文芸賞と小説を選ぶことの自己分析

本屋大賞の候補作リストを眺めていて「全然読んでいないな」と思った。
このときに「自分はどうやって小説を選んでいるのか。選択に賞は関係があるのか」疑問に思った。
以下、この疑問の解決のために棚卸した結果だ。思ったより長文になっちまった。たまには簡単なことを難しく考えても良いんじゃないの。

自分と向き合う結果となって、私としてはおもしろかったが、他の人からするとつまらん肩透かしになるかもしれぬ。

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【雑文】初期のブラタモリが好きだった

【雑文】初期のブラタモリが好きだった

NHKの『ブラタモリ』が好きな方は多いかと思います。
タモリがいろんな場所に行って、歴史的・地学的ウンチクを曰う、或いは現地のことをよく知っているガイド役の方から教えてもらう教養バラエティ番組。

今でこそ、日本各地に出向いているタモリですが、『ブラタモリ』のパイロット版を含む初期は、『笑っていいとも』のMCを務めていた関係で東京都内が主でした。お昼の生放送を平日やっていたため、遠出することが難し

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