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『それってあなたの感想ですよね?』ってあなたの感想ですよね?

『東京の生活史』という鈍器本を買いました。

さっそく読もうとしたけど、「岸政彦編者は社会学者だなぁ」と思ったら「社会学ってなに?」って気になっちゃって。私が唯一読んだ彼の著作『はじめての沖縄』を引っ張り出したり、そのついでに読んでいないスティーヴン・ミルハウザーの本が3冊ほど出てきたり、Twitterを眺めたり、していると『社会学はどこから来てどこへ行くのか』という本にぶち当たりました。

「入門書として良いかもね。対談集みたいだし」
著者にあがっている4人とも名前は知っている。

岸政彦、北田暁大、筒井淳也、稲葉振一郎
もしかしたら社会学のなんたるやは知らずとも、今まで関心を持って読んできた中には社会学に分類される本が含まれていたのかもしれません。なにせ私はニューアカの洗礼を受けている世代なので。

とにかく直感に従って、その『社会学はどこから来てどこへ行くのか』を電子で買って読み始めたところです。まだ10%程度。

社会学に対して批判が「ある」のは知っていますが、その批判内容は知りません。
社会学というよりも一部の、特にテレビなどのメディアに露出している人に対してだと思います。後付けの理屈で講釈を垂れるのが良くないのでしょうか?
それはどうでも良いですけど、社会の風潮に私が少し気に入らないことを一つあげます。

何かというと「エビデンスは?」という人です。
そのエビデンスが正しい判断できるの? 憎まれ口を叩きたくなる。
ただ一方で、論拠が乏しく印象や感想や思いつきを垂れ流していることが気に食わなく「エビデンスは?」と言っちゃうのもわかるのです。社会学者に関係なく。

それに対して、私の態度は「情勢分析や社会判断にエビデンスなんか必要ない」です。
そもそもエビデンスを示して理解してもらうことは不可能ではないかと思うのです。
あまりにもシニカルに過ぎるかもしれませんが、誰がなにを言おうと社会は変わるし、私たちは観察することしかできないのが実情ではないかと思うわけです。

これまで一般人に広く知られている社会学はそういう感想や印象に近いところがあり、なんやかんや言って無力だったと思います。

確かに、スパッと明確にわかりやすく納得できる解答を与えてくれるし、私たちが内心で感じていたモヤモヤを代弁してくれる。
だけど、それゆえに政治的であったりする。

「それってどうなのよ?」と私は思います。

『社会学はどこから来てどこへ行くのか』では社会学者から見た問題意識から始まっていました。
知の潮流として社会にもてはやされる派手な社会学ではなく、社会調査にはじまる地味な社会学。そういうところにニーズがある。事実=エビデンスを元に考えましょう。そうじゃないと社会学は先細りになっちまうぜ。

ちょっと納得です。イイね!

さて、タイトル “『それってあなたの感想ですよね?』ってあなたの感想ですよね?“
実はあまり意味はありません(笑)
けど、なんとなくわかってもらえれば幸いです。

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