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また読み返したいnoteを集めた私のブックマーク的マガジン
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2020年8月の記事一覧

9年前のこの日、ぼくはシアトルへ旅立った。

9年前のこの日、ぼくはシアトルへ旅立った。

毎年8月4日になると思い出す。あと1年待てばちょうど10年だけど、書くことはきっと同じだと思うから、今日書いておくことにした。

当時ぼくは大学3年生だった。文転して迎えた浪人時代を何とか気力でやり過ごし、大学へ入った。嫌いではないけど夢中になることもない法律を専攻し、友人とお酒ばっかり飲んでいた。かけがえのない自由を謳歌したけれど、何かが流れ出ていくだけの無為な時間だった。

入学して間もない時

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結局文章は世間に出したらもう読み手のものだけど、仲さんに解説してもらったからちょっと私も解説しちゃおうかしら

結局文章は世間に出したらもう読み手のものだけど、仲さんに解説してもらったからちょっと私も解説しちゃおうかしら

先日、 note &ツイッタ仲間の仲さんがこんな noteを書いてくれました。

すごい。記事の中身、まるまるクニnoteについて書いてあります。ココまで解説&分析できるほど読んでもらえるなんて、幸せです。

元のクニnoteはこちらです。

仲さんの今回のnoteの発端は、おそらくこのツイート。

 上記のアイスキャンディー記事のシェアをしてくれたのですが、固いよねえ表現。事象と視点が入り混じる

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今月のイチオシnoteクリエーターズ(2020年8月)

今月のイチオシnoteクリエーターズ(2020年8月)

ヤマシタマサトシさんが2020年4月まで続けていた「月末恒例、勝手にオススメのnoteクリエーターを表彰して褒め称えて1000円サポートするコーナー!!!」をご存知ですか?

コロナ禍の深刻化とともにnote/twitterとも停止されているヤマシタ兄貴の復帰を心待ちにしつつ、「留守の間にこんなに素敵な人いたよ」というメッセージを込めて、《候補出し》までしておこうと思います。

・note内で初め

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死にたいくらいの苦痛に支配された時に読む自分へのメモ #もう眠感想

死にたいくらいの苦痛に支配された時に読む自分へのメモ #もう眠感想

このnoteは、西智弘さんが主催する、著書『だから、もう眠らせてほしい』の感想文公募企画 #もう眠感想 参加記事です。

幸い、私はこれまで大きな病気をしたことがない。去年、左足首の捻挫でひどい目にあったくらいで、入院したこともない。祖母が癌で逝ったときは7歳ぐらいで、お見舞いに行った記憶もない。死に瀕した身近な人と間近で接したことがない。

だから、「苦痛の先にある死」を考えるのはとても遠いこと

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僕とコンテストと愛と酒とドラッグとセックスとバイクと暴力と呪われし姫君

僕とコンテストと愛と酒とドラッグとセックスとバイクと暴力と呪われし姫君

皆様、ご無沙汰しております。
逆佐亭 裕らくと申します。
今日は名前だけでも覚えて帰ってください。

表題にもある通り、今回はコンテストについてちょっとだけ語らせていただきたく筆を執った次第でございます。

愛と酒とドラッグとセックスとバイクと暴力と呪われし姫君については一切語る気はないので、それを目的に来られた方はすぐに回れ右して一目散にお引き取りください。「じゃあなんで書いたんや」と。そうお思

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あなたといた証

あなたといた証

「乾杯」

僕はバーを営んでいて、数えきれない時間を現場で過ごし、きっと人よりも多くその言葉を聴いてきた。かけ声を合図にグラスの重なる祝祭的な音が響く。その調べは、いつ聴いてもいいものだ。それは祈りにも似ている。

乾杯は一人ではできない。いつだってそこには「あなた」がいる。もし一人だとしても、その瞬間だけは心の中に「あなた」を思い浮かべる。「あなた」でなく「わたし」でもいい。誰かを想うそのかけが

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米津玄師、 刹那に宿る光を見つめて

米津玄師、 刹那に宿る光を見つめて

一つずつ集まったピースがいつのまにか新しいパズルの絵を描くみたいに。バラバラに散らばる人生の断片を、音楽が結び目となって引き寄せるときがある。
過去、現在、未来は地続きであり、ひっくるめて人生と呼ぶが、時折それらが交差する瞬間に出会う。

米津玄師の歌声を聴いていると、何かに似た胸の痛みを伴うと気付いた。その感覚を追いかけてみたら、夏終わりの空気だった。
冷たい夜風がふと腕肌に触れたときに、遠い過

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時計の電池を変えた

時計の電池を変えた

「2時15分か……!?」
今朝起きたら、リビングの時計が止まっていた。

「ねえ、時計の電池変えて」
階下から夫を呼ぶ。
「はぁーい」と気の抜けた返事をしながら、夫が降りてくる。
リビングの壁から時計をはずして、ひっくり返す。
「単三電池、こんなにあったかな」
言いながら、収納庫を漁りに夫が部屋を出て行った。

「結婚祝い何がいい?」
私の26歳の誕生日に夫と結婚した。
大学時代の友人たちが、結婚

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真夜中のシナスタジア

真夜中のシナスタジア

豪奢、静寂、逸楽

みなさん、ご機嫌はいかがでしょうか?僕は今、大きな壁と相対しています。毎日更新を続けているのだから、こういうことを書いても良いですよね。やるべきことに追われて、ある種、文章の〝イップス〟に陥ったような状況です。「そんなこと言いながら、毎日書いているじゃないか」とお思いの方、キンキンに冷えたウォッカに浸したライチとマスカットを召し上がれ。それとこれとは話は別で、稼働している脳の領

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彗星が見えなくなる前に

彗星が見えなくなる前に

またひとり、私がカッコ良いなぁと思った女性が 重い器を抜け出して空へと還った。一足先に彗星の尾っぽにつかまって青い地球を眺める権利を得たんだろう。空に行っちゃったら、美しいことしか見えなくなっちゃうのに。ずるいなぁ、でもいいなぁ。



私自身は癌、という病気そのものに’感情’は持っていない。それは癌を患われている方やご家族の方には腹立たしいことかもしれない、「医師になったのなら何かしろ」と。

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文豪のBL 歌人の熱狂に親しむ

文豪のBL 歌人の熱狂に親しむ

8月に入りましたね。なんと今日はヤオイの日だそうで、Renta!からBL特別メルマガが届きました。すごい表紙の漫画の数々を、ここで紹介できなくて残念です。

「週刊BLマガジン」の表紙絵を更新しました。

高二の夏休み。4人で旅行へ。着ているのは旅館の浴衣。あっちーと言いながら寝転んでうちわをあおいでいた悠也が、いつのまにか寝てしまった。木村と山口が「そいつは置いといて3人で射的行こうぜ」と誘うの

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