マガジンのカバー画像

買ってよかったもの

31
文字どおり「買ってよかったもの」について綴るシリーズです。
運営しているクリエイター

#エッセイ

たまにひとクセ、の誘惑

たまにひとクセ、の誘惑

久しぶりにニットを買った。以前記事にしたように、今冬はオーソドックスなウールニットが大活躍しているため、まだニットを一枚も新調していなかった。

10年ほど前に買ったオフタートルニットは奇をてらわないシルエットと上質な素材感だから、まだまだ現役でいてくれそう。ワイドパンツをよく穿くようになったせいもあるけれど、出番が多い。「オーソドックス」の底力を感じさせるニットである。

しかし、オーソドックス

もっとみる
憎らしいほどスベスベしてる

憎らしいほどスベスベしてる

ここ最近、肌が絶好調である。

しばらく前までは肌荒れがひどく、通っている皮膚科の先生に相談して漢方薬を服用したり、日々のスキンケアを変えてみたりと試行錯誤していた。

結果的に、化粧水と乳液を保湿力の高いものに変えたのが功を奏したようで、だんだんと落ち着いてきた。今は肌荒れの痕が残りそうな箇所をどうケアしようかと考えているところだ。

ボディケアもうまくいっていて、毎年この時期になると粉をふいて

もっとみる
「クセつよ白ブラウス」が5枚あればいい

「クセつよ白ブラウス」が5枚あればいい

秋の気配が漂いはじめている。しばらく前から夜は過ごしやすくなったし、暑いとは言っても8月に比べると日差しの強烈さが弱まっているように感じられる。

こうなると秋ものの洋服を準備しなくてはならない。

今秋の新作は、黒のレースブラウスと白いスカートだけを買った。「1万円以上の洋服を熟考のうえ買うチャレンジ」を続けているので、どちらも前髪が薄くなりそうなほど検討を重ねて購入した。

それ以外には、チュ

もっとみる
絵羽のボタニカルで物語をくるむ

絵羽のボタニカルで物語をくるむ

思い出したように書く、買ってよかったものシリーズです。



久しぶりにブックカバーを買った。このところ単行本を読むことが多く、サイズの合うものが欲しいと思っていた。

たまたま個人的に嬉しい出来事があったので、自分へのプレゼントに購入することにした。

前から気になっていた「亥之吉」さんのものだ。

たくさんの柄があり、迷いに迷ったのだけれど、今回はモダンさを感じるボタニカル柄をチョイス。「し

もっとみる
いとしこわし、ロルバーンデビュー

いとしこわし、ロルバーンデビュー

文房具が好きだ。おそらく、この世にはもっと文房具を愛する方々がたくさんおられる。その方たちに比べればわたしの愛なんてまだまだだと思う。

なにせ、ロルバーンを使ったことがなかったのだから。

あの、文房具好きな方々が口を揃えて褒めるロルバーン。デザインバリエーションの豊富さと使い勝手のよさで誰をも虜にすると噂のロルバーン。

noterさんにもロルバーンを愛用されている方が多数いらっしゃる。ロルバ

もっとみる
カジュアルアクセサリーにも定位置を。

カジュアルアクセサリーにも定位置を。

あっという間に無印良品週間が終わってしまった。
「週末にもう一度行こう!」と思っていたのに、うっかり忘れてしまい、このたびの獲物はこちらのみ。

アクリル樹脂製のネックレス・ピアスケース(見開きタイプ)である。
以前使っていたスライドタイプのシングルのものがとてもよかったので、ずっと見開きタイプが欲しいと思っていた。

収納したいのは、カジュアルシーンに使うアクセサリーたち。
貴石や貴金属製のもの

もっとみる
内包物を抱きしめた人生だって、ありよりのあり

内包物を抱きしめた人生だって、ありよりのあり

しばらく前に、サブピアスを失くしたと書いた。わたしは右耳にピアスホールが二つあって、メインピアスの隣に小さなサブピアスをつけるのを自分のなかで定番としている。

一週間に三度はつけていたサブピアスを失くしてしまった。0.15カラットのダイヤモンドがついたホワイトゴールドのピアスだ。

すっかり右耳が寂しくなってしまっていたが、少し前に新しいダイヤモンドのピアスを購入した。前髪が薄くなりそうなほど悩

もっとみる
不本意な増量がくれた出合い

不本意な増量がくれた出合い

このところ、ワイドパンツが大活躍している。

しばらく前に、百貨店の小さいサイズの婦人服売り場で購入したものだ。大好きなセレクトショップがポップアップ出店していた。

小柄なため、洋服のなかでも特にボトムスのサイズ選びに苦労するわたしは、Sサイズショップのポップアップにはよく行く。

今回は、サテン地のワイドパンツを選んだ。生地に光沢があって見た目が華やかなうえ、足さばきもいい。なにより、小柄な女

もっとみる
ぷらーんとさせたい

ぷらーんとさせたい

何気なくSNSを見ていて、ほんの少しショックな動画や投稿に出会うことがある。傷つくほどではないのに、歯のすき間に胡麻が詰まったときのような気分になるもの。

華奢なピアスは古くさく見えるとか、存在感がありすぎるジュエリーは「おば見え」だとか、その手の文面に出くわすと、ちょっとだけ気落ちしてしまう。

投稿によって主張が真逆なこともあるので、「どっちやねん」とツッコみたい気にもなる。しかし、やはり心

もっとみる
何度でも選ぶし、何度でも選ばれる

何度でも選ぶし、何度でも選ばれる

同じものを買い直すという経験を、何度かしている。

このたび、KINTOのティーポットを再び購入した。昨年はじめて買って、その使い勝手のよさと素敵すぎるルックスの虜になってしまったもの。

こんな記事も書いた。

各所で人気の、KINTO「UNITEA ワンタッチティーポット(720ml)」だ。

ガラスのクリアな美しさも、たっぷり720mlのお茶を淹れられる頼もしさも、ストレーナーと蓋が一体にな

もっとみる
ミラコレの夏、わたしの夏

ミラコレの夏、わたしの夏

10年リピートし続けている「モノ」はありますか?

そう聞かれたら、迷わずフェイスパウダー(おしろい)を挙げる。

カネボウの「ミラノコレクション フェースアップパウダー」である。言わずと知れたロングセラー商品だ。

わたしはこのフェイスパウダーを20代の頃から使い続けてきた。これほど長く使ったコスメはほかにない。

下地またはファンデーションを塗ったあとに、パフでふわっとパウダーをのせる。まずこ

もっとみる
熟考ワードローブチャレンジ

熟考ワードローブチャレンジ

実は、2024年が明けてから「熟考を要する1万円以上の洋服だけを買う」ことを試みていた。そのチャレンジについて書きたい。

1. チャレンジの意図

去年の秋、クローゼットに洋服が増えてきたと気づいた。それも、2000〜7000円の価格帯のものが増えていた。

手ごろな価格ゆえに、気軽に買えてしまう洋服たち。そのぶん、手持ちの洋服と合わせにくかったり、着心地が良くなかったりして出番が少ないとわかっ

もっとみる
夏をわたるメルカドバッグ

夏をわたるメルカドバッグ

メルカドバッグを買った。

もともとはリサイクルプラスチック素材を編んでつくったバッグをメルカドバッグと呼ぶそうだ。メルカドとはスペイン語で「市場」という意味らしい。

わたしがメルカドバッグを見かけるようになったのはかなり前だ。7、8年前にはもう「お、かわいい」と視線を走らせていたと思う。

使いやすそうなところが気になっていたものの、これまでは購入に至らなかった。わたしは基本的に革のバッグを使

もっとみる
籠城はレモン&ローズマリーの香り

籠城はレモン&ローズマリーの香り

少し前、城ごもりした。

仕事には関係のない事柄についてじっくり考えたくて、ある日わたしは家族の前で宣言した。

「ママちょっと部屋にこもるから!」

6畳とコンパクトではあるものの、自室は誰にも邪魔されないわたしの城だ。そこに約2時間の籠城である。

おかげで集中できたけれど、なんとなく寂しさを感じた。そうだ、わたしの部屋には香りがない。娘たちを出産して以来、我が家には香りを発するものがなにもな

もっとみる