ちくわ

普段は会社員をしながら日常で起きた様々な出来事をnoteに書いています。12/1文学フリマ東京39に初出店予定です。遊びに来てくれたら嬉しいです!

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普段は会社員をしながら日常で起きた様々な出来事をnoteに書いています。12/1文学フリマ東京39に初出店予定です。遊びに来てくれたら嬉しいです!

最近の記事

クリープハイプがいるから僕は生きている

クリープハイプの十五周年記念ライブに行ってきた。僕はこのバンドが一番好きだ。出会ったのは中学生の頃、オレンジのMVを見て衝撃を受けた。前髪で顔が隠れた声の高いボーカル、ちょっとエッチなMV。初めて聴いた時から「カッコいいな」って瞬間的に思った。 他の曲も聴いてみたらどの曲も良くて、すぐに好きになった。クリープハイプの歌詞は比喩や言葉遊びが多くて歌詞カードを読むことも好きだった。歌詞カードを読んで初めて歌詞の意味が分かる。思えば、言葉の面白さに興味を持ち始めたのはクリープハイ

    • 気心知れた友達と

      先日、中学の水泳部の友達数人と飲みに行った。場所は地元の小さなお好み焼き屋さん。仕事で川崎を離れた友達もいるけれど、それでも7人集まった。皆、まだ実家を出ていない。 前回集まったのは去年の暮だった。つい最近会ったばかりのような気がするけれど、あれからもう1年経とうとしている事実に僕は怖くなる。気付いたらもうコートが必要な季節だ。 今日のメンバーには数年ぶりに会う友達もいた。その友達は営業で全国を飛び回っており、今回川崎に戻ってきたから集まろうという話になった。数年ぶりに会

      • 12/1文学フリマ東京39に出すエッセイ集が完成したぞ!

        こんにちは。ちくわです。 今日は12/1の東京ビッグサイトで行われる文学フリマ東京39のお知らせです。 本日文学フリマに出すエッセイ集が手元に届きました。エッセイ集のタイトルは「襟足と自信を伸ばして」です。手軽に持ち運べる文庫サイズで100ページの内容になっています。 価格は【900円】で販売予定です。 ブースは【P‐38】 ↓ 表紙はこんな感じ! ↓ 裏表紙はこんな感じ! どちらも自分で撮った写真を使用しました。思いっきり地元の駅ですが、とても満足のいく装丁になりま

        • 実習生に優しく

          先日、親知らず2本目を抜きに病院に行った。前回経験したばかりだから行く前は緊張しなかったのに、いざ施術が始まると急に不安になった。 先生は前回と一緒のベテランなおじいちゃんだったが、アシスタントがまだ慣れてなさそうな実習生みたいな男だった。声が小さくてボソボソ喋るし、なんかもたついてるし、所作全てに不安要素があった。 目を瞑っているから2人の様子は分からないけれど、平然とおじいちゃん先生に怒られている。 「そこに手を置いたらこっちから見えないでしょ?」 「俺が手を休めた

          人生はコンテニュー出来ない

          会社の先輩に彼氏が出来た。それを聞いたのは、先週の日曜日に先輩とハライチのライブを観た帰り道だった。スクランブル交差点の信号を待っている時に先輩が急に「ここで重大発表があります」と言い出した。それなのに、そこから口をぎゅっと結んで黙り込んでしまって僕は困ってしまった。先輩が中々言い出さないから堪らず、自分から聞いてしまった。自分でも薄々気付いていたことを。 「K君と付き合ってるの?」 先輩はこくりと頷いた。そうか、やっぱりそうか。信号が青になって2人で渋谷駅まで歩き出す。

          人生はコンテニュー出来ない

          美容師と話したい!

          行きつけの美容室に憧れる。僕はいつもホットペッパービューティーを見ながら、新宿の美容室を転々としている。値段やクオリティーに「ここだ!」と思える美容室にまだ出逢えていない。 それに美容室は落ち着かない。これは僕の社交性が終わっているからなんだけど、小さい頃からずっと美容師に苦手意識がある。何を話していいか、分からないのだ。 美容師はお洒落だし、キラキラしているから僕みたいな根暗男と会話をしてもつまらないだろうと勝手に思い込んでしまう。美容師からどんなに話題を振られても「は

          美容師と話したい!

          玉城ティナが青春の全てだった

          10月8日、会社のトイレでスマホを開くと玉城ティナが結婚を発表していた。「マジか...」急な結婚発表に思わずそう呟いてしまう。何を隠そう、僕は高校生の頃からずっとティナちゃんが好きだった。 初めてティナちゃんを知ったのは高校生の頃、姉が可愛いモデルがいると雑誌を見せてきた。ボブカットの端正な顔立ちの女の子。僕は「ふーん」と興味のない素振りをしていたけど、一瞬にして恋に落ちた。アニメの世界からそのまま飛び出したような美少女に見えた。 そこから僕は姉よりも熱心にティナちゃんを

          玉城ティナが青春の全てだった

          親知らずを抜く

          平日の水曜、昼下がり。僕は親知らずを抜く予定になっていた。予約は15時15分、おやつが美味しい時間帯。時間が近づいてきて、僕は本気でキャンセル出来ないか考えていた。予定が入ったと言い訳しようかと思ったけど、ふいにそれが出来ないことに気付く。 実は午前中に耳鼻科に行っており、そのお会計は親知らずを抜いた後に一緒に支払いをする予定になっていた。ここで逃げたら犯罪者。僕は耳鼻科の会計を人質に取られていたことに気付く。 総合病院め、これがお前らのやり方か! 仕方がないので時間通

          親知らずを抜く

          副鼻腔炎じゃなかった

          副鼻腔炎の可能性があるため、顔のCTを撮った日から3週間が経った。僕はその結果を聞きに行くためにまた耳鼻科を訪れた。 もしかしたら手術するかもしれないと前回の診察で聞かされていたので、その覚悟を持って診察室の扉を開けた。それなのに、先生が開口一番で口にした言葉は僕を拍子抜けさせた。 「ちくわさんは副鼻腔炎ではないですね。」 モニターにはCTで撮った僕の顔面が写っている。先生はモニターを指差しながら呆然としてる僕の前で説明を始める。 「副鼻腔炎であれば、ほっぺやおでこに

          副鼻腔炎じゃなかった

          夏の終わりにサマーランド

          八王子駅に着いた時、僕たちは絶望していた。サマーランド行のバス停にはプールバックを持った人たちで長蛇の列が出来ていた。9月も終わりだと言うのに、まだこんなにもプールで遊びたい人間がいるのか。(僕たちも人のこと言えないけど) 「バス停混んでるね、次も乗れそうにないよ。」 「やめるか?タクシーならあそこにいっぱい止まってるな。」 ナリが指差した先には、空車のタクシーで溢れ返っていた。サマーランドのバスに乗れない人たちを捕まえようとしてるのだろう。 「タクシーで行くか。」

          夏の終わりにサマーランド

          先輩社員のテーブルMC

          今月、来年入社する未来の新入社員たちとの食事会があった。僕は3年目の先輩社員として、食事会に参加するのが仕事だ。 「3年目の社員は出来るだけ参加して下さい」と社内メールが来て、自分の仕事もあるからそんなことに時間を割いてる余裕はなかったけれど、食事会がホテルバイキングと聞いて僕はすぐに参加することに決めた。 タダ飯が食えるなら僕はどこへでも行く。 食事会はまず社長の挨拶から始まった。会社の一大イベントだからか滅多に会うことのない社長まで来ている。ホテルの綺麗な会場に内定

          先輩社員のテーブルMC

          いつだって悪鬼Tシャツ

          夏の時期、家にいる時はずっとTシャツと短パンで過ごしている。夏用のパジャマは持っていないから、Tシャツをパジャマ代わりにして寝ている。起きた後もそのまま1日着続けて、その日のお風呂に入るまでは交換しない。土日はほぼニート状態だから出掛けないのであれば、これでいいやと思っている。 家用のTシャツは主に3枚。ユニクロとアディダスと悪鬼Tシャツ。悪鬼Tシャツは高校の修学旅行で買った沖縄のお土産だ。おそらく国際通りだったと思う、派手で変なTシャツを売っている店があった。なくるないさ

          いつだって悪鬼Tシャツ

          夜の多摩川を自転車で

          金曜日の夜、僕は多摩川の河川敷を自転車で走っていた。僕の1番好きなバンド、クリープハイプの尾崎さんが書いた小説「転の声」のサイン本を二子玉の蔦屋家電まで受け取りに行くのだ。 今朝、クリープハイプの公式サイトでサイン本が各書店に並ぶという情報を知った。書店の名前に「蔦屋家電 二子玉川店」の文字。僕ん家からはわりと近い。仕事の隙を見計らって書店に電話を架けて、取り置き出来ないかとお願いしたところ、「今日中に受け取りに来るなら可能です」と言われた。仕事が終わってすぐに行けば間に合

          夜の多摩川を自転車で

          12/1文学フリマ東京39に出店するぞ!

          どうも、ちくわです。今回はいつものエッセイではなく、お知らせです。 端的に言うと、12月1日に東京ビッグサイトにて開催される文学フリマ東京39に出店します。 noteで書いたエッセイを1冊の本にまとめて出す予定です。毎回読んでくれる人は分かると思いますが、僕のnoteはすごく長いです。 自分でも長えな!!!と思ってます。 いつも1500~2000字を目標に書いています。 (オーバーすることも結構あるけど) なぜこんなに長い文章を書いているかというと、いつか出版社でエッ

          12/1文学フリマ東京39に出店するぞ!

          病院からとんぼ返りダッシュ!

          今日は総合病院の歯科に行く日だった。僕は歯列矯正をするために、親知らずをそこで抜いてもらうことになっている。8月の上旬に近所の歯医者で紹介状を書いてもらった。予約の電話をしたら8月はもう埋まっていると言われ、1ヶ月以上も先の今日になってしまった。 僕は貰った紹介状を無くさないために、リビングに置いてある電子ピアノの譜面台に立て掛けて置いた。1ヶ月先でも、ここなら毎日目に入るから忘れないだろう。大事な紹介状だからこれを忘れたら大変だ。 そう思っていたのに、今日紹介状を見事に

          病院からとんぼ返りダッシュ!

          今はゲームをしない時期

          会社にいるおじさんがお昼休みにいつもゲームをしている。椅子をリクライニングにして、自分の家みたいにくつろいで楽しんでいる。初めてその光景を見た時は、正直ドン引きした。会社でゲームなんてしていいのか?と入社したての真面目な僕は思ったのだ。 でも、おじさんと仲良くなって話してみると、おじさんには家では出来ない事情があると知った。おじさんにはまだ小さいお子さんがいて、家に帰ると子供の面倒を見ないといけない。奥さんの厳しい目もあって、ゲームをする時間なんてない。おじさんにとって、誰

          今はゲームをしない時期