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思考力低下の原因、6選

みなさん、お久しぶりです(^^)

今回は思考力の低下の原因について、
脳科学的に解説していきます。

・読書していても、内容が頭にはいってこない、スピードが遅い
・仕事でミスが多くて、落ち込む
・頭の回転が悪い
といった悩みのある方は、ぜひ読んで見て欲しいです。

加えて、目次にあります、
原因6つは、
・うつ病、統合失調症
・気分障害
・双極性障害
・自律神経失調症
・心身障害
・精神障害

といった症状の原因にも、大いに当てはまるため、参考になります。

キーワードは「交感神経」です。

まず、はじめにシンプルに思考力の低下のメカニズムについて書くと、


・なんらかのストレス
・トラブル、プレッシャー
・認知・心の歪み
・疲れ、
・腸内環境の悪化、栄養不足
などが原因で、脳からノルアドレナリンやアドレナリンなどの不安、恐怖の物質が出る

②それにより、交感神経(アクセル)が高まり、筋肉の緊張が起こる

③筋肉の緊張が、血管を締め付ける

④血流が悪くなり、脳への血流が低下

⑤結果として、思考力が低下する

となります。

つまり、思考力とは
血流が低下すると起きやすいのです。


となれば、
①のなんらかのストレス…〜…栄養不足が原因なので、ここを深堀りしていきましょう。


1.悩みを現在、抱えている

例えば、自分の母親が入院したとしましょう、そんな時に読書するとします。

しかし、頭の中で、母親のことが気になって、中々、文章が入ってこないのはイメージがつくかと思います。

人の脳は、同時に、
2つのことを考えられません。

頭の中が空でないと、
目の前のことが中々、入ってこないのです。

目の前のことに集中できている時、
脳の状態は、
「α(アルファ)波」という脳波がでています。

この脳波は、脳がリラックスしている時にでるもので、副交感神経が優位に働いているともいいます。

では、目の前のことが入ってこないときの原因として、悩みがあるからと言いましたが、

この時の脳波は
「β(ベータ)波」といい、
常に何か頭で思考している状態です。


緊張していたり、不安、恐怖、悲しみなどの感情を抱えているとき、脳はリラックスしている状態とはいえず、交感神経が優位に働いています。

(副交感神経は、ブレーキ。
 交感神経はアクセルのようなものと捉えてもらっても結構です。)

交感神経が優位になると、
最初に述べた①〜⑤の流れに、
はまってしまうというわけです。

まとめると、
何か悩みがある時は、それが頭の中を支配していると、目の前のことに集中しにくくなっていることが原因であること、交感神経が優位になっていることが原因です。

悩み事が自分で解決できる分にはいいですが、それが困難な場合は、信頼のおける人に相談することが大切です。

2.身体が疲れている

身体が疲れていると、
脳は「身体が疲れていて、ピンチだ!守り・警戒モードに入らないといけない!」というモードになり、
交感神経が優位になります。

(例えば、ポケモンや、ウルトラマンで例えると、体力が減って、赤ゲージになると、ピコンピコン⚠️と音が鳴り続けますよね?)

そうなると、筋肉が血管を締め付けることで、血流は低下し、思考力が低下します。

よく悩み事がある人、落ち込んでいる人の顔色を青ざめている、と表現しますが、これは血流が悪くなっている証拠です。


なぜ、交感神経が働き、筋肉が硬くなるのか?というと、いつ敵に襲われても対処できるようにするため、準備として身体を硬くし、臨戦態勢にはいっているからです。

人間の脳は大昔から、機能は変わらない

こうなると、怒りやすくなったり、不安になりやすくなったりと感情の起伏が激しくなります。

(つまり、自分の命を守るために、警戒モードに入る、防衛反応ともいえます。)

つまり、余裕がなくなると、人の感情は揺れ動きやすくなります。(体力の余裕だけでなく、仕事、お金、時間、人間関係もそうです)

加えて、
脳は(生き延びること)
を最優先に考えます。

つかれていると、思考につかうエネルギーもなくなっていき、脳は生き延びるために、休むことを選択しようとします。

なので、疲れているときは脳は思考するより、休むほうが大切と判断するため、素直に無理せず休むことが大切です。


3.自己否定、自己肯定感の低さ


自分のことを否定していたり、嫌っていたりすると、思考力が低下する要因になります。

自己否定するとは、

自分は弱い、ダメな人間

と脳は捉えます。
そして、脳の最優先の目的は、
「生き延びる事」です。

この目的を達成するためにおいて、
自分は弱い人間である、
と自分が自分を認識している場合、

自分を守るため、生き延びるために、警戒モードになります。
つまり、交感神経が高まります。


(例えば、猫ちゃん𓃠が敵に襲われる時は、シャー!と声をあらげ、全身の筋肉をカチカチにさせて、臨戦態勢に入ります。原理は同じです。)

そして、
自分は弱い、ダメという認識、捉え方をしていると、

・周りから嫌われるかもしれない
・バカにされるかもしれない
・〇〇できないかもしれない

などといった感情と同時に、防衛反応として交感神経が働き、思考力が低下してしまう、というメカニズムです。

さきほどのポケモン、ウルトラマンの例と似てるかもしれません。
(体力はあるけども、自分のレベルが低い理由で自分を弱いと思い込んでいて、自分を守るために警戒モードになっている。)


例えばですが、全くサッカー経験のない人、Aさんが、突然プロの試合に出るとしたら、どうでしょう?

Aさんは全く経験がないので、
出る前から
「こんなダメな、弱い、なにもできない選手が出て、ダイジョブだろうか??😭」
「みっともないプレーをして、嫌われる、非難される、怒られるのではないか??」
とネガティブな感情に襲われるのはイメージがつきます。


そういった不安、恐怖、緊張などの感情から、交感神経が高まり、脳への血流が減り、思考力が低下する、というメカニズムです。

あとは仕事において、人前でプレゼンする場合においても、同じでしょう。



プレゼンする内容に自信がなかったり、準備不足、あとは
プレゼンする経験自体が少ないと、

自分=ダメ、弱い、マズイ状況にいる

と脳は認識し、
自分を守るために、脳は警戒モードとなります。
(失敗すると、バカにされたり、評価が下がることにつながり、しいては、給与がへる、最悪会社にいられなくなる所まで、脳は無意識にイメージする、つまり生き延びられなくなる確率が高まるというメカニズムです。)


そして、交感神経が高ぶり、脳への血流がへり、頭が真っ白になってしまうということが起こるわけです。

(しかし、準備をしっかりした上で臨んでいれば、これだけやったのだから、大丈夫だろうと、自分を信じることができる、つまり「強い」という認識になるため、リラックスしてプレゼンすることができる確率は高まります。)※HSPさんはちょっと特殊なので、またの機会に書きます。

自分を弱いと認識していると、上記のように交感神経が高まり、思考力が減るということですが…
ではどうすればいいのか?

この場合、

①経験を積み、実力をつける
②思い込み、認知の歪みをとる

が有効かと思います。
①については、↑のサッカーやプレゼンの例えのように、練習、準備をしっかりして、脳を安心させることで、副交感神経が優位になる、つまりリラックス状態になり、血流も良くなり、思考力が高まるというメカニズムです。

②については、
かなり奥が深い内容のですが、
例えば
自分が〇〇だから、ダメだ
と思っている、この〇〇だからは、実は悪いことではないよと、
・認識をかえる
・捉え方を変える
・視点を変える
ことで、

〇〇でも
別にいいんだ、
大丈夫なんだ…(^_^)
という考え方に変えてしまう方法です。

視点、捉え方を変えてみる

ちなみに、これは心理学で、認知行動療法とか、認知バイアスといいます。

休んでも治らない、うつ病、気分障害、統合失調症などの原因の一つはおそらくこれでしょう。

精神病の定義は、
「心の歪みが心の歪みをつくる」とされています。
つまり、
偏った、歪んだ考え方、価値観、捉え方をしていると、ノルアドレナリンやアドレナリンなどの不安や恐怖、怒りのホルモンが出やすくなる、つまり心が歪むということです。

(余談ですが、うつ病において、カラダの疲れがたまることで、脳が危険信号として、ノルアドレナリンやアドレナリンといったうつ病の原因となる物質が出ている場合、たいてい食事を整え、睡眠をしっかりとれば、短期で治ります。↑の認知の歪みか、今属している自分の環境のストレスによって、うつ病になっている場合は、休養をとっても中々治らないことがおおいです。)

例えばですが、
これは私の経験談ですが、
私はずっと男らしくなりたい💪
という願望があり、
私の中で、男らしさとは、
・たくましい
・筋肉がある
・いつも堂々としている
・社交的である
という価値観でした。


私は気質上、HSPであり、
他の人よりも気を遣ったり、物事を深く考えたり、緊張しやすいのですが、

この気質が自分の理想の男らしさと、ギャップがあることにいつもコンプレックスを感じていたので、自分は男らしくない!もっとトレーニングしなけばいけない!と
トレーニングばかりしていたのです。(笑)

しかし、トレーニングでムキムキになっても、いつまでたっても人に気を遣ったり、緊張しやすかったりする性格は治りません。


そんなあるときに、
神様とのお喋りという本を読んだときに、感情が揺れ動くところに、偏った思い込みがあるという文章を読んだときに、
これだ!という気づき、
そして、HSP関連の本を読みあさり、

らしさについて、
色々価値観、捉え方を
変えることをしてみました↓

・筋肉ムキムキでも、見た目がかっこよくても、毎日適当に、自分のことばかり利己的に考えている人は、カッコいい、男らしい、人格者と言えるだろうか?…→NO

・男らしさとは、生き方がカッコいい人のことを言うのではないか?

・堂々としていても、その人自身の生き方がカッコいいかどうかは、また別の話

・男らしさとは、何かに真剣な人のことをいうのではないか?

・緊張しやすい性格でも、人に気を遣ったりしやすい性格でも、生き方、何をするか?のほうが、かっこよさ、人としての尊さにつながるのではないか?

・緊張しやすい、人に気を遣いやすい性格は、HSP特有の気質であり、脳が生き残るためには、扁桃体を発達させる方がよいと選択した結果の、気質であり、自分が悪い、良くないと思っていた性格は、裏を返せば長所にもなると本から学んだ

というような、考え方に変わりました。(長くてすいません(^_^;))

このような考え方に変わってからは、つまり、認知、価値観が変わってからは、自己否定することが大幅に減りました。

(おそらく、学生時代にカッコいいとされてきたタイプの人たちは、
スポーティー、筋肉がありたくましい、堂々としている、社交的である人間が割とフューチャーされていたので、自分の価値観に、そういった人=男らしい、イケてるというものが作られたのだと今となっては、思います。)


そして、この社会、特に日本では、

  • 〇〇でなければならない

  • 〇〇を持っていないといけない

  • 〇〇だとダメ

  • 学校にはいかないといけない

  • いい大学、会社にはいらなければダメ

  • 友達はたくさんいないとダメ

  • 働かないといけない、認められない

  • 社交的でないとダメ……等

のような社会的な基準が無数にあり、それが私達を苦しめる原因の一つになっていることは間違いありません。

つまり、↑の条件、基準に当てはまらないと「自分はダメな人、弱い人」とレッテルを貼られやすいし、自分でも自分自身に対して、貼りやすい。

しかし、この認知、価値観を疑ってみたり、違う角度から捉えてみたりすることで、

社会の常識、基準から、自分を解放させることができ、幸せに繋がるのではないでしょうか?

※↑の条件、基準を持つことは、他者に認められやすいため、これらを自分が満たしていないときに、欲求から、それがモチベーションとなって、行動につながることもありますが。

5.コンフォートゾーン


コンフォートゾーンという言葉を聞いたことがありますでしょうか?

コンフォートゾーンとは、「居心地の良い環境、状態」を英語にしたものです。

コンフォートゾーン以外には、

・ストレッチゾーン
・ラーニングゾーン
・パニックゾーン

というゾーンがあります。
基本的に人間の脳は、生き延びることが最優先ですから、コンフォートゾーンに居続けることを望みます。
これを恒常性、ホメオスタシスといいます。

例;居心地の良い家、仕事場、生活環境

コンフォートゾーンのメリットとしては、以下の通りです。
・居心地の良いので、
 メンタルが安定する
・エネルギーを温存できる、消費が少ない
・危険が少ない
・リラックスできる

例えば、我々人間がまだ洞窟暮らしの類人猿だった頃を例えにすると、さらに分かりやすくなります。

・コンフォートゾーン=洞窟(住処)→天敵から身を守れる、休まる→リラックスできる→気楽

・ラーニングゾーン=洞窟(住処)の外
→体力を使う必要がある
→敵の襲来などの危険がある
→食料などを得るためには、外にでる必要がある

しかし、
例えば、今の職場から転職するとき。
Aさんは、今の仕事は、悪くはないものの、飽き飽きしていて、もっと成長、挑戦したいと思い、転職するという選択をすることにしました。

この場合、
・今の仕事場=コンフォートゾーン
・次の仕事場=ラーニングゾーン(パニックゾーン)

と置き換えられます。
ラーニングとは学ぶです。

転職先(ラーニングゾーン)は、最初は覚えることが多く大変ですが、学びが多く、成長できるでしょう。

しかし、選んだ転職先が、仕事の量、質ともに、自分のレベルでは対処できない職場だった場合、心はパニックになるでしょう。(このような状況をパニックゾーンといいます。)

パニックゾーンでは、言いかえると、本人にとっては「ピンチ」なわけです。つまり、
自分は弱い

と脳は認識している状況です。

ここで、3の自己否定の項目を思い出してみてください。

自分=弱い、ダメ
と脳は認識すると、防衛反応として、
交感神経が高ぶり、筋肉が血管をしめつけ、脳への血流が低下し、思考力が低下してしまうというメカニズムでした。

このメカニズムがラーニングゾーンや、パニックゾーンで起きてしまうのです。

人がコンフォートゾーンを好み(恒常性、ホメオスタシス)挑戦や変化を避けたいのは、コンフォートゾーンを抜け出すと、自分が弱い状況、自分にとってピンチな状況が起きやすくなるから。

つまり、
生き延びる確率が減ってしまうから
です。

特に、HSPさんは、扁桃体の働きが高い、つまり警戒心が強いため、コンフォートゾーンに居続けることを好む方が多いと私は考察しています。

(しかし、例外もあり、自分が本当に実現したいこと、やりたいこと、夢、願望があれば、コンフォートゾーンから抜け出すことは容易になります。なぞなら、コンフォートゾーンにいることが苦痛になる、はやく願望実現したい欲求が、ラーニングゾーン〜パニックゾーンにある危険性を回避したい欲求よりも上回るためです。)

まとめると、
自分のコンフォートゾーンを抜け出し、ピンチに直面したとき、思考力が低下しやすい原因になります。


6.栄養不足、水不足



この辺は多くの方が発信していることなので、シンプルに書いておきます。

思考力低下は先程から述べてきたように、自分が弱いとき、マズイ状況にいるときに、交感神経によってもたらされるとしてきました。

栄養不足は、いわば人の活動するためのエネルギーです。
そのエネルギーが不足することは、
=敵に襲われやすくなる
ことを意味するため、

防衛反応として、交感神経が高まりやすくなり、怒りや不安の感情が増え、思考力が低下します。

よくカルシウム不足になると、怒りやすくなるというのも、いわば、

身体にエネルギーがない状態
=脳が体力、栄養がない!危険だ!
と判断し、防衛反応として、怒りやすくなると考えられます。

上司が機嫌が悪いのは、昨日飲みすぎによる、カルシウム不足かもしれない

水不足に関してですが、
血液というのは、ほとんどが水からできています。

水分が不足すると、
血液はどんどんドロドロになっていきます。つまりこれは、血流の低下と同じことです。


そうなると脳への血流も、とどこおり、思考力が低下するというわけです。

基本的に水に関しては、理想は1日2リットル、夏で3リットルといわれています。

神経質に毎日この量を飲まないといけない!というわけではなく、無理のない範囲でとりましょう。

あまりにも水をとらない人がいるため、そういう人は気をつけたほうがいいでしょう。

栄養に関しては、
お酒、お菓子、ジャンクフード、外食はほどほどに、

野菜、発酵食品、塩(ミネラル)、魚、肉をバランスよくとっていれば、そこまで神経質にならなくていいのが、私の経験談です。

今回は以上です。(^^)
おそらくまだ原因はあると思いますが、あれば追記させていただきます。
ぜひコメントいただけたら、嬉しく思います。ではでは。











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