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カセットboyの読書記録

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2022年10月の記事一覧

本日の読書

本日の読書

「カオス」梁石日先日、読む本に困った時、20年くらい前に読んだ梁石日氏のことを
思い出し、再読を続けているところだが、これも面白かった!!
今回もアウトロー(在日)を主人公にした作品で、裏社会の
魑魅魍魎達が登場する。
しかし、その誰もが、畢竟、日本では「少数派」であり、
ある程度は、危険な橋を渡らないことには、この日本では
生きて行けないという現実もある(一概にはいえないが)
そういう意味で、暴

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本日の読書

本日の読書

「血と骨」梁石日(著)一九三〇年頃、大阪の蒲鉾工場で働く金俊平はその巨漢と凶暴さで極道からも恐れられていた。実在の父親をモデルにしたひとりの業深き男の激烈な死闘と数奇な運命を描いた山本周五郎賞受賞作!

ある作品を再読して以降、どハマリ中の梁石日作品。
この「血と骨」は彼の代表作かもしれない。
大河小説ともいえる大作で、戦前戦後の大阪の朝鮮人達の
過酷な暮らしが描かれている。
まさかここまで酷い人

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本日の読書〜どっか面白い本はねーべか(T_T)

本日の読書〜どっか面白い本はねーべか(T_T)

「偽りの眼」カリン スローター (著)2021年アトランタ。
大手法律事務所に勤める弁護士リーは、大企業の御曹司による陰惨なレイプ事件の担当を突如命じられる。
残忍な犯行を裏付ける複数の証拠が揃い、類似事件の犯行も疑われるなか、男は無罪を主張していた。
しかし大事な公判直前になって、なぜ自分を指名したのか?
依頼人に面会したリーは衝撃とともに悟る。
23年前、完璧に葬ったはずの過去が報復に訪れたの

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本日の読書

本日の読書

「方舟」夕木春央(著)ネットでめちゃくちゃ話題になっている本。
本年度の暫定1位との声もある。
5chの評価も高い。
品薄らしいが、先週、実店舗で見つけ購入。
奥田英朗「リバー」の次に読み始めた。

で…….
この評価の高さはいったいどこから来てるのだろうか。
帯の推薦文も錚々たるメンツで、期待感がマックスの状態で
読んだからなのか、僕の読解力が足りないのか、
今ひとつ、いや、今ふたつくらいの感想

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本日の読書

本日の読書

「チェスナットマン」セーアン スヴァイストロプ (著)出版社の謳い文句から。

バリー賞新人賞受賞!
デンマークを震撼させる連続殺人事件。
手首のない死体の側には、
“栗の人形(チェスナットマン)"が残されていた――
「1ページ目から鷲掴み!」ジェフリー・ディーヴァー

はて、そうだろうか。
まず感想として持つのは「読みにくい」ということでは
ないだろうか。
独特の翻訳文に、著しく転換する場面。

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本日の読書

本日の読書

「スリープウォーカー」ジョセフ・ノックス (著)ついにノワールの謎解きが本格ミステリーを超えた。
警察小説×ハードボイルド×ノワール×謎解きミステリー、
シリーズ三部作完結篇にして現代ミステリーの完成型、誕生。
十数年前、夢うつつのまま一家を惨殺したと目される男〈夢遊病犯(スリープウォーカー)〉が、癌で余命宣告され病院に収容された。相棒サティと共に警護を命じられたエイダンだったが、男は何者かの襲撃

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