【現代詩】『ピエロの心臓』
『ピエロの心臓』赤黄緑紫
真心込めて邪魔をしている
世界は私を 奪えはしない
神様の無いモノねだりの最中に
詩と現実を繋ぎ合わせて木目調にする
*
読みかけの本に栞をはさんで
小脇にお前を抱えて走ろふ
幾頁にも渡る波飛沫を受け
平均台の上 恋をしたー。
〈溜息と雪が駆け落ちしてゆく〉
、、、春、、、、
*
逢えないという決まり事の上
去年より多く降り積もった雪、振り払う。
私が今までフラフープしてきた
すべての気持ちを
「三、二、一!(すりーとぅーわん)」で
お前に返す
今この心 取り壊す時ー。
あかきみどりむらさき
2015ねん