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読書日記
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記事一覧

待っていた単行本

先日、書店で『失われた岬』(著者: 篠田 節子先生)を発見! この書籍、実は2年前に出版さ…

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どうしても言えない

秋は運動会のシーズン。 春に開催する学校もあるが、私の中ではやはり運動会は秋のイメージが…

マロンと駒
1か月前
14

二百十日の風

すっきりしない天気。 雨になりそうな気配を含んだ風。 一度干した洗濯物を取り込む。 雨が…

マロンと駒
5か月前
26

都会のOASIS

「ココに来ると、色々嫌なこととか発散できる。」 先日、ある習い事の教室で耳に挟んだこの言…

マロンと駒
6か月前
19

試される時

人に裏切られた時は、きっと自分自身が試されている時ー 数年前、ミュージカルにもなった遠藤…

マロンと駒
6か月前
19

神さまの使わしめ

問題を抱えた人のもとに現れる琥珀色の目をしたトラ猫。 まるで『大丈夫だよ』とでも言ってい…

マロンと駒
6か月前
26

名作は形を変えて

衝撃的だった最後の一文。 見事なまでの展開、殺人計画の動機、計画そして実行。 本格ミステリー『十角館の殺人』。 某新聞の週間ベストセラーに掲載されていた同作品。 40年近く前の作品なのに、今もベストセラーに輝く。 ミステリーの女王アガサ・クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせる物語。 携帯・スマホがない、使えない状況で起きた連続殺人事件。 今年3月、実写化されると話題らしい。 漫画にもなっているので、無料で読めるところまで読む。 視覚から入る

操られた心

内容を全く知らずに読み始めた1冊の長編小説『幻夜』。 北陸で震災があったばかりだったので…

マロンと駒
10か月前
22

離れた時に見えるもの

住み慣れた場所を離れ、旅に出たからこそ気付くこと。 ちょっとしたキッカケで、かなり前に購…

マロンと駒
10か月前
32

最近のお客さま

いつの頃からか、実家に毎日現れるというネコがいる。 陽当たりの良いお気に入りの場所で昼寝…

マロンと駒
11か月前
23

『デッキ』とは…?

あれは小学校3年生の時。 朝のHRか授業中に、担任の先生が話していたご自身の学生時代のお話…

20

晴れの日のお赤飯

出来立てで湯気の立つお赤飯。 口に入れると、塩味と小豆の甘さが入り混じり、もちもちとした…

21

犯人は必ず現場に…

犯人は必ず現場に戻る。 これは猫の帰巣本能と似たようなものかも知れない。 引っ越しをした…

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既婚者からのプロポーズ

「好きだよ。」 既婚者から、こう言われたことのある人が、どれくらいいるのだろう? そして、既婚者なのに、なぜそんなことを言うのだろう? 単に人の気持ちを弄んでいるのか、家庭生活が上手くいっていないのか、冗談めかして本気なのか… 真っ先に思い浮かぶのは、その人の配偶者。 そして、もしいるなら子どものこと。 決して手放しでは喜べない複雑な気持ち。 些細な出来心が引き起こす、取り返しのつかない傷。 久しぶりに読み返した、遠藤周作先生の小説『父親』。 これは、主人公の