幸せを届けるチョコレート
相次ぐチョコレート菓子の値上げ。
カカオ豆の産地、西アフリカのコートジボワールとガーナにおける昨年夏から冬にかけての異常気象と病害などで、カカオ豆の収穫が激減したためという。
チョコレートで思い出したのが映画『Chocolat』(2000年 アメリカ)。
古い伝統としきたりに支配されたフランスの小さな村に、北風とともにやってきた母娘がこの村に住みチョコレート店を開業する物語。
ただ美味しいだけでなく、頑なな心を溶かし、食べた人を幸せにする不思議な力を持つこのお店のチョコレート。
けれど断食期にチョコレート店を開いた未婚の母、ヴィアンヌを良く思わない者の手によって、村中から敵視されてしまう母娘。
悲しみにうちひしがれていると、またしても強く吹く風。
とうとうある朝、移り住む暮らしを嫌う娘のアヌークを連れ、村を去ろうとするヴィアンヌでしたが…
思いがけない展開となるラスト。
心を込めて作られた、甘く優しいチョコレート。
人の心も優しく溶かす、魔法の力を秘めた味。