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天皇制は廃止してもいい??→小林よしのり「よしりん辻説法1」の回答
天皇制は廃止してもいい??→小林よしのり「よしりん辻説法1」の回答
実は、ボクは、もしかしたら、天皇制は廃止したほうがいいんじゃないか??とか思っていたんだ。
だから、天皇制は廃止して、大統領制みたくするほうがいいかもしれないとも思ってた。
でも迷いもあり、その答えが、読めばわかるのではないかと、よしりんの天皇論の本を買い集めた。
でも、買い集める必要も、読む必要もなく、「よしりん辻説法1」で答えは書かれていたのだ。
すなわち、「よしりん辻説法1」に天皇制についての記述があった。それを読むだけで、やはり、天皇制は必要だと、考え方を改めた。
【よしりん】けれど今の日本にも人権を奪われた存在はいるよ。(中略)天皇だよ!皇室の方々は基本的人権のほとんどを奪われているぞ!(中略)
【秘書】だから天皇制は廃止した方がいいという考えの人もいるんだよね。
【よしりん】だが、「権威」(天皇)と「権力」(幕府や政府)を分立させるのは、日本の長い歴史が産み出した知恵なんだ。
【】はボクが追記した
つまり、天皇が基本的人権のほとんどを奪われていることと、だから天皇制廃止論もあることと、日本は歴史的背景もあって権威・権力分立制である、ということだ。
権威・権力分立制がなぜいいかというと、
君主がいない民主主義国では、韓国やアメリカのように、「権威」と「権力」が大統領に集中する。
すると、国の象徴であるべき大統領が、不人気になり、敵対視され、国民の分断を招いたり、他国から信用されなくなったりする。
なるほど。
大統領制もそういう弱点があるんだなー。国の象徴っていうのは大事なのに、それがゆらいでしまうのは問題だよね。
あと、独裁者の問題もある。
あるいは逆に、熱狂的な人気を集め独裁者が誕生する危険も、民主主義にはあるのだ。
「天皇制」「立憲君主国」は、「権威」が「権力」を承認する形式だから、独裁者が生まれない。
つまり、
権威・権力分立制だと、独裁者も生まれないという利点がある。
まとめると、
大統領制にしてしまうと、象徴というものがゆらぐ。そして、権威と権力を分ければ、独裁者が生まれない、ということだ。
だから、
天皇制・立憲君主制は、だいぶ、理にかなった制度だと言えるのではないだろうか。
ただ、
大学で、憲法の授業で、象徴天皇制について学んだとき、なんか微妙な違和感があったのも事実だ。
実は、小林よしのり「愛子天皇論」にこういう記述がある。
実は意外なことに「天皇は象徴にすぎない」というネガティブな言い回しを始めたのは、戦後の左翼憲法学者なのである!
戦後憲法学の始祖、宮沢俊義は天皇を「盲判を押すロボット」と言い切った。
このGHQよりすごい極左解釈は、戦後の憲法学の主流になってしまい(略)
宮沢先生といえば、憲法学では、もう、本当に、本当に、ものすごい大先生だ。(当然もう亡くなってるけど・・・)
GHQも象徴天皇制をイギリス的にとらえていたらしいのに、あの、本当に、本当に、ものすごい大先生がそんなことを言ってしまっていたのか・・・?!。
大学という世界は学閥の世界。権威のある先生に歯向かったら、追放されるかもしれない世界だ。
宮沢先生が言っていて、主流になった考え方なら、それをそのまま、学生に教えるしかない。
(追記:盲判云々はそのまま教えなくても、その思想を教えるってことね。)
余談になるが、ここだけははっきり覚えているのが、
そのとき東大で講義を担当した先生のテキストには、女性天皇を認めないロジックが書かれていた。
なぜ、覚えているのかといえば、その先生のテキストを元に、小論文を書いてみたことがあったからだ。だから、それだけははっきりと覚えているのだ。
でも、
なんか、悶々とした気分がしたのも覚えている
だから、10年以上も経ってから、「愛子天皇論」なんて名前の本に、心惹かれて、ゲットしてしまったのかもしれない。
なんか、話がそれてしまった。元に戻そう。
まあ、これだけの記述だけでは、天皇制に納得しない人もいるかもしれない。だから、本を買って、前後の文章もあわせ読んでほしいものである。
あまり、引用を長くしすぎると、著作権の問題に引っ掛かるおそれがあるので、あまり、長く引用しなかったからだ。
あと、
あれだけ天皇制について考えて、それについての著作を数多く出版してきた、よしりんの書くことだから、説得力があったというのもあるな。
ふつうは、こんな短い文章だけでは、説得されないものだ。
アナタは、納得しただろうか?納得しなかったとしたら、ボクの引用のしかた、書き方などが悪かったということもあるだろう。それは、ボクの力不足という面もあるかもしれないが・・・。
それにしても、
よしりんのたくさんの著作をこれから読んでいくにあたって、よしりんの立場がわかりやすく、エッセンスだけ書いてあったのは、とてもよかった。
やはり、木を見て森を見ずになったら、やだもんなー(笑)