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ハードボイルド書店員が助けられてきた「漫画&ゲームの名言」

「助けられてきた漫画やゲームの名言」を紹介します。

まずは冨樫義博「幽☆遊☆白書」における蔵馬の一言。

「切り札は先に見せるな。見せるならさらに奥の手を持て」

日々活用しています。「引き出しのすべてを明かさない」という形で会社の己に対する評価を、実際よりも低めに留める処世術です。

手を抜いてはいません。毎日ギリギリ。でも実は「もう少しできるけどね」をどこかに残している。

営業マン時代に「後先考えず死ぬ気でやれ」と注意されたことがあります。スルーしました。無責任だと感じたから。本当に死んだ場合、その人が生き返らせてくれるわけじゃないから。

参考にしたのは「ファイナルファンタジー6」のシャドウ。重要なダンジョンへ向かおうという場面でも「俺の仕事はここまで。カネの分だけ働いたぜ」と去ってしまう。私もシビアなストッパーを保って情に流されず、その代わり「俺の仕事」は完遂しているつもりです。

「FF6」の名言がもうひとつ。どこで誰が発したかは書きませんがこちらです。

「今考えている事の逆が正解だ。でもそれは大きなミステイク」

初めて見た時は戸惑いました。どっちだと。

いまの私は、前半と後半の話し手が異なると解釈しています。Aさんが「どうせ俺の考えの逆が正解なのさ」とぼやき、Bさんが「多数派のなかではそうかもしれない。でも君にとってはミステイクだよ」と窘める。

やりたいことはあるけど自信がない。だから皆がするような選択をしておこう。そういう理由で進む道を決めようとした経験はありませんか? 私はあります。とにかく大企業に入って正社員になってお金稼いで、みたいな。

迷いが生じた際は、いまでも自分のなかでBさんが囁いてくれます。「それは大きなミステイク」「君はそんなものに何の価値も見出していない」と。

印象に残る名言があったら、教えてくださいませ。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!