「夢」や「理想」を目指すよりも
↓が売れています。
表紙のZガンダム、カッコいいですよね。スタイリッシュな細身のフォルムとパイロットのカミーユ・ビダンを連想させる甘いマスクが特徴でしょう。
おそらく永野護さんのアイデアがベースになっているはず。受ける印象が彼のデザインした↓と近いので。
これもお気に入りの機体です。フェンシングの選手(もしくはその源流であろう中世の騎士)みたいな気品としなやかな強さを感じます。
憧れるのは暴風を受け流す柳の柔らかさ。肩に力を入れない穏やかな精神。きっと私が一般的な意味でのタフさとは程遠いからでしょう。
マンガやアニメのキャラクターでいうなら、三浦建太郎「ベルセルク」における初期のグリフィスが理想形に最も近い。「三国志」の賈詡(かく)もいいですね。プロレスラーだとWWEの中邑真輔選手。プロ野球選手なら、阪神とオリックスで活躍した能見篤史さんです。
なんとなく伝わりましたか?
雀鬼・桜井章一さんの本を定期的に読んでいます。彼の教えは「しなやかな強さ」のイメージを補強してくれるのです。「余計な情報は入れなくていい」「熱すぎず冷たすぎず、一定の適切な心の温度を保とう」「池に落とした石の起こす波紋が広がるように全体を見よう」など。
機会があったら↓をぜひ。
書店員の本質は接客業です。誰でも気軽に入ることのできる空間ゆえ、色々な方がいらっしゃいます。どうしても肩に力が入る。常に適温を保つなんて芸当は無理な話で、クールを装って頭に血が上っていることもしばしばです。
まだまだ未熟者。でも最近「Zガンダム」や「エルガイム」の凛とした立ち姿を脳裏に浮かべるだけで冷静になれることに気づきました。イメージは大事です。夢や理想をしゃちほこばって目指すよりも、日常でベストを尽くしつつ思い描いた映像へふんわりと触れに行く。そんな生き方をしたいです。