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偶然の哲学

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競艇という窓から、哲学の末端を覗く。
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#競艇

こんな有様

 競艇の予想を書くのは楽しい。楽しいから中毒気味になったことがあって、以前は鬼のような長…

元ホテ
2年前
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帯でマクりたいだとか

 人は真実ではなく嘘にこそ熱狂する。そんな言葉がある。つらつらと並ぶ予想屋の文言を見てい…

元ホテ
2年前
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あなたがギャンブルをする理由

 興味深い記事が流れてきた。若者の「絶対に失敗したくない」という意識について、事例を挙げ…

元ホテ
2年前
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「競艇の蟻地獄」から抜け出すために

 セロトニンの分泌が足りていない皆様、こんばんは。今日も負けましたか。大丈夫、私も負けま…

元ホテ
2年前
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買ってたら当たってたのに

 競艇は締切の間隔が短く、1日に行われているレース数が多い。だからどうしても「買い逃す」…

元ホテ
2年前
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ロマンティック理解

 テレビで高校野球を観ていると、眼光鋭いスカウトマンが熱心に球児の姿を追いかけている光景…

元ホテ
2年前
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忙しくて、脳

 目や耳などの感覚器官から信号が送られてくる。脳はそれを帯電したナトリウムイオンとカリウムイオンに変換し、神経細胞に出し入れする。コネクトームに電気的な力が起こって……というような、相当にエネルギーが必要なプロセスを、脳は一日に何度も何度も行っている。  脳の重さは成人男性で1,500g程度なのに、消費カロリーは全体の2割にのぼる。脳は小さい割に働き者なのだ。だから当然、サボらないとやってられない。  脳は効率的にサボる。たとえば下の有名な錯視を見られたい。  現実をその

「長期的な視点」の哲学

 予想屋をやっていると、どうしてもゴミみたいな結果を並べる日が訪れる。そんなときにメンを…

元ホテ
2年前
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ちょうどよくない

 もう使っている人もほとんどいないだろう。iPodはその昔、一世を風靡した。中でも人々のお気…

元ホテ
2年前
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勝ちたい?

 競艇予想について書き始めた頃、よく「勝つためにはどうしたらいいですか」という相談を受け…

元ホテ
2年前
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途上の揺蕩

 まず前提として、競艇に限らずギャンブルは「実力が即座に成績に現れるとは限らない」という…

元ホテ
2年前
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なぜSGに賭けなくなったか

 給料日前のド平日という悪条件ながら、1Rから億を超える売上を叩き出すSG競走。注目度が高く…

元ホテ
2年前
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不的中の希望

 金銭を得ること以上に「的中」の悦びは大きいようで、Twitterの海を少し泳ぐと、朝から晩ま…

元ホテ
2年前
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歩き続ける競艇、そして哲学

 久しぶりに競艇場で生のレースを観戦した。初めて競艇に触れる同行者は、ヤクルトスワローズの大ファンで、山田哲人と一文字違いの山田哲也選手に肩入れし、その文字が入った舟券を買って面白がっていた。  ふと電光掲示板のオッズを眺める。客席は閑散としていた。締切が迫る中で、屋内の投票券売場はそれなりの賑わいを見せているのだろうか。テレボートの向こうにはその何倍もの参加者がいて、飛び石の平日であっても、数千万円の金が集まり、それらはパリミチュエルな数字となって光っている。  オッズは