流尾正亮/ Masaaki Nagareo

焚き火、角地、茶道が好き。ドローン飛ばすのも好き。こども園をつくったり、文学のまちづくりをしたりする公務員の、もどかしかったり楽しかったりを。

流尾正亮/ Masaaki Nagareo

焚き火、角地、茶道が好き。ドローン飛ばすのも好き。こども園をつくったり、文学のまちづくりをしたりする公務員の、もどかしかったり楽しかったりを。

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〜アイルランド紀行 vol.1〜 「司馬遼太郎先輩の影響を受けて」

大学時代から数えると、引っ越しの回数は10回近くになる。 その都度いろんな服を捨て、本を捨て、がらくたを捨ててきたけれど、その引っ越しという試練を何度も乗り越えてきた本というのが何冊かある。 まるで古い友人のように、ずーっと自分の本棚にあって、ごくたまに開いて「あぁ、こんなことが書いてあった」というやつ。 そのひとつがこれ、 「愛蘭土紀行I【街道をゆく30】司馬遼太郎」 大学時代この本に出会って、急にアイルランドへの興味が深くなって、この本に登場する文学者たち(W.B.

    • 文学しごと vol.10「やまがたクリエイティブシティレポート」

      やまがたクリエイティブシティセンターQ1(キューイチ)で開催された国際会議へ参加しました。 映画分野のユネスコ創造都市は国内では唯一、山形市だけ。 「やまがた国際ドキュメンタリー映画祭」の隔年開催を中心に、映像制作のワークショップとかイベントも数多く開催しています。 https://www.yidff.jp/home.html 山形市は人口約25万人のまちで、東北初のプロの交響楽団である山形交響楽団があります。 これまで開催したスクールコンサートで、のべ300万人の子ども

      • アイルランド紀行vol.16 「2001.9.11.」

        「学生時代にアイルランドに留学していて、その時の9月11日にアメリカ同時多発テロがあった。」 という話をインターンシップ生にしたら、 「まだ生まれてません。」 と言われた。 そんな前?昨日のことのようなのに。 その数日後に留学を終えてアイルランドを離れることにしていた。 午前中に学校に行って、ビーチの近くをサイクリングして、パブでギネスを飲んで。 いろいろあったけど楽しくて大好きになったアイルランドの港町ゴールウェイ、また絶対帰ってくるぞ、って思って海に向かって I'll

        • 文学しごと vol.9「臼杵パイセンとこ行ってきた!」

          中1の時の中3、高1の時の高3つまり2コ上ってほぼ神みたいな憧れを持ってきましたが、この度2年前の2021年にユネスコ創造都市(食文化)に認定された大分県臼杵(うすき)市先輩のところにお伺いしました。 これは2コ上のパイセンというやつですね。(うちまだ認定されとらんから畏れ多いが) 小倉から特急ソニックで大分へ、大分から特急にちりんで臼杵へ行ったわけですが、いやー、ソニック揺れすぎ。(久々の乗り物酔い。いや飲んでなくてよ。) 臼杵市。 大分から電車で40分の大分市都市

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        • 文学しごと
          10本
        • アイルランド紀行
          16本
        • 走る宮司と
          2本
        • こども園をつくる
          49本
        • 秘密基地を考える
          6本
        • 茶の湯
          4本

        記事

          文学しごと vol.8「久しぶりのファシリテーターしていろいろ反省した件」

          文学創造都市岡山である我がまち岡山市ですが(え?異論あり?まあまあ。笑)、これから広報、PR(まさにパブリック・リレーションづくり!)していくための、有識者・関係者の会議でアイデア出しの場を設けました。 事前に送ったコンセプトペーパーをふまえ、皆さんからの意見集約もした上で、実際集まってもらった現場で生の意見も出してもらうというあつらえ。 ESD担当時代に学ばせてもらい、以降何十回とさせてもらってきたファシリテーターを久しぶりにやりました。 メンバーの皆さんが前向きなの

          文学しごと vol.8「久しぶりのファシリテーターしていろいろ反省した件」

          文学しごと vol.7「それは誠」

          人生で初めて、「芥川賞」の受賞作がどれになるかハラハラしました。 これまでなんとなーく聞いていた芥川賞、たまに受賞作を読むことがあるくらいだったのですが、今回のノミネートに、乗代雄介さんの「それは誠」という作品がありました。 この乗代さん、岡山市が主催する坪田譲治文学賞のおととしの受賞者で、受賞作が「旅する練習」。 https://amzn.asia/d/bwuczur 場面場面の描写を読んだ時、あ、見える、という感覚になるんですよね。 テレビで見るドラマは風景を映し

          文学しごと vol.7「それは誠」

          文学しごと vol.6「パリへ向け飛び立ちました」

          ご存知のとおり、かどうかはさておき、岡山市は「ユネスコ創造都市・文学分野」にエントリーしようとしておりました。 このたび、2023年6月に無事国内の関門を通過し、申請書がユネスコ(本部 フランス、パリ)へ向けて飛び立ちましたのでご報告いたします。 https://www.city.okayama.jp/bungakucity/0000051300.html 「いよいよ文化振興課の7階の窓から羽ばたいていきましたねー!」 と課のメンバーに言ったところ、 「いやちゃんと玄

          文学しごと vol.6「パリへ向け飛び立ちました」

          文学にまつわる仕事をしています。(仮)vol.5 「ミャンマーに送る絵本をつくる」

          ミャンマーに届ける絵本をつくるワークショップ、と題して、日本語で書かれた日本の絵本に、現地語(ビルマ語)のシールを貼る、というワークショップ(プレ事業)を開催。 シャンティ国際ボランティア会という、ESDでも関わりのある公益社団法人さんと岡山市のコラボ事業。 https://sva.or.jp ミャンマー。 ミャンマーゲームってのも昔ありましたが。(古) 軍事政権のこととか報じられていますが、子どもたちの学びの環境について。 学校の整備もそうですが、その中でも図書館や図

          文学にまつわる仕事をしています。(仮)vol.5 「ミャンマーに送る絵本をつくる」

          文学にまつわる仕事をしています。(仮)vol.4 「文学界へ入界」

          ずいぶんと男前な雑誌を買ってしまった。 ポマード、あご、黄色いシャツて、こんな人おるんかいな。 「文學界6月号」 乗代雄介さんという方が要チェックだと聞いたので、お買い上げ。 文学な方々は、毎月この雑誌(と呼ぶにはぶ厚い)の掲載作品のことを語り合ったりするんだろうか。 純喫茶とかで、ジャズとか聞きながら。 小腹がすいたらナポリタン、なんだろうか。(目玉焼きのってたりして) いまの仕事でなければ買うことのなかったであろう本と出会えたのもご縁。 文学かいわいでインプットしな

          文学にまつわる仕事をしています。(仮)vol.4 「文学界へ入界」

          文学にまつわる仕事をしています。(仮)vol.3 「本丸と二ノ丸」

          私の仕事の本丸は現在こちら。 「ユネスコ・クリエイティブ・シティ(創造都市)」への申請です。 ユネスコさんに提出する締切が6月末。 その前に文科省さんに提出する締切が5/26、本日でした。 https://www.mext.go.jp/unesco/001/2019/1415285_00002.htm ・岡山県立図書館の貸出冊数が日本一←知ってた。 ・坪田譲治文学賞←知ってた。 ・坪田譲治さん、宮沢賢治さん(銀河鉄道の夜)や新美南吉さん(ごんぎつね)と同年代←知らんかった。

          文学にまつわる仕事をしています。(仮)vol.3 「本丸と二ノ丸」

          文学にまつわる仕事をしています(仮)。vol.2 「TWICE考」

          「クラッチ、TWICEのライブ当たったら一緒に行こーぜ。」 という大学の同期の誘いを受け、いや俺TWICEのこと知らんけど、と思いながら 「イエス(or イエス)。」 と答えたのが数ヶ月前。 当たったらしいので大阪行ってきたら、大阪東京の4日間で120万件の応募、22万人の動員というバカでかい興行でした。 https://news.yahoo.co.jp/articles/3a92283bfbe8d4cbffefcd90a64bf013de888fee 約2ヶ月でメンバー

          文学にまつわる仕事をしています(仮)。vol.2 「TWICE考」

          文学にまつわる仕事をしています(仮)vol.1 「ユネスコクリエイティブシティ」

          タイトルいまいち…。仮題で始めます。 4月1日の異動で文化振興課に来てから、やはり新しい部署の仕事、新しいメンバーでバタバタ。 「ユネスコクリエイティブシティ」 の主担当になっていて、申請書を書いてます。 いろんな人に話を聞いて、毎日毎日知らないことを教えてもらい、ネイティブチェックは知り合いに頼りつつ、申請書の提出期限がすぐで…とかです。 向かいの同僚、山Pに「脳みそから湯気がでるくらいやれとか言われたことあります。」とか言われ、その情報提供に恐れおののいています。

          文学にまつわる仕事をしています(仮)vol.1 「ユネスコクリエイティブシティ」

          アイルランド紀行vol. 15 「蔵田、ステイ先を追われる。の巻」

          アイルランド、ゴールウェイで過ごした語学留学中は、ノックナカラパークというエリアにホームステイさせてもらっていた。 学校のあるまちの中心部からチャリで20分ほどのところで、雨の日以外はかなり快適なサイクリング。 まあ、雨が多いのが問題なんだけど。 ステイ先の老夫婦はステキな方々で、ほがらかだしご飯も美味しい。 他のルームメイトとも仲良くして過ごしていた。 そんなステイがひと月ほど過ぎたある日、語学学校のスタッフの方から呼び出しを受けた。 この方日本人なのだけど、我々学生の

          アイルランド紀行vol. 15 「蔵田、ステイ先を追われる。の巻」

          「ローカルな自治は機能しているのか?」 こども園をつくる仕事をしています。vol. 50

          本日2023年3月31日なので、このシリーズは一旦終了(修了)です。 独り言のような話が多かったと思いますが、お読みいただいた方々、ありがとうございます! ラストなので、今後にもつながる(かもしんない)話を。 こども園整備にあたっては「地域で小さい単位の説明会を実施し一定の理解を得たところから整備を進める」という岡山市の方針があります。 市の方針や計画を「押し付けない」ことが、岡山市こども園推進課としての正しい進め方ということになります。 で、プロセスとして、小学校区ご

          「ローカルな自治は機能しているのか?」 こども園をつくる仕事をしています。vol. 50

          「3分の1の法則」 こども園をつくる仕事をしています。vol. 49

          現場での肌感のお話。 「幼稚園や保育園をこども園にします」と話した際のリアクションとして、「3分の1の法則」ってあるなと感じています。 3分の1は、反対。(不安だからやめてほしい、を含めて) 3分の1は、賛成。(まあええよ、くらいを含めて) 3分の1は、無関心。(どちらでも良い、又は、特に感想はありません的な) 説明会をすると、反対の方は高確率で参加していただけますが、賛成・無関心の方は参加されないことが多いです。 わざわざ出向いて行って「私賛成です!」って言う人はいな

          「3分の1の法則」 こども園をつくる仕事をしています。vol. 49

          「異動することなったので言う楽しかったこと」こども園をつくる仕事をしています。vol. 48

          こども園推進課丸4年にして、別部署への異動内示をいただきました。 異動先は文化振興課。 そろそろかなと思っていたところだったのでビンゴでした。 こども園推進課での4年間、大変なことも多かったけれど正直楽しかったです。 一番は同じ課のメンバーに恵まれていたこと。 苦難の旅もしっかりしたパーティ組めてれば大丈夫。 ドラクエと一緒。 こども園の仕事で死ぬことはないので、分からない時に分からないと言えたり、外でボロボロになった時に戻ってきたらみんなが愚痴を聞いてくれたり、相談し

          「異動することなったので言う楽しかったこと」こども園をつくる仕事をしています。vol. 48