文学しごと vol.7「それは誠」

人生で初めて、「芥川賞」の受賞作がどれになるかハラハラしました。

これまでなんとなーく聞いていた芥川賞、たまに受賞作を読むことがあるくらいだったのですが、今回のノミネートに、乗代雄介さんの「それは誠」という作品がありました。

この乗代さん、岡山市が主催する坪田譲治文学賞のおととしの受賞者で、受賞作が「旅する練習」。

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場面場面の描写を読んだ時、あ、見える、という感覚になるんですよね。
テレビで見るドラマは風景を映し出しますが、実際の人生においてはそんな広角で物は見えていないと思うんです。
「それは誠」は自分が見えてる範囲のことしか見えてないように感じます。
でも、見えてる範囲のことはめちゃくちゃ見てる、と。
作品の中で主人公たちがかなりの距離を歩くのですが、それは乗代さん自身が歩いて作品を書くことで生まれてくるそう。
そんな乗代さんの知見を、ワークショップで少しなぞらせてもらえてます。
ありがたくて楽しい。
感謝。

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