「ローカルな自治は機能しているのか?」 こども園をつくる仕事をしています。vol. 50
本日2023年3月31日なので、このシリーズは一旦終了(修了)です。
独り言のような話が多かったと思いますが、お読みいただいた方々、ありがとうございます!
ラストなので、今後にもつながる(かもしんない)話を。
こども園整備にあたっては「地域で小さい単位の説明会を実施し一定の理解を得たところから整備を進める」という岡山市の方針があります。
市の方針や計画を「押し付けない」ことが、岡山市こども園推進課としての正しい進め方ということになります。
で、プロセスとして、小学校区ごとにある連合町内会とか、町内会とか、婦人会とか、愛育委員さんの会とか、社会福祉協議会とか、小学校や園の保護者の方とか、親子クラブの保護者の方なんかにお話をしていくことになります。
各組織の長をされている方や保護者の方に相談していくわけですが、課題もあります。
①地域からの参加者は、年齢層が高齢者に偏りがち。(地域のお役目につく方は60代~70代がほとんど)
②保護者の方は、お母さん(女性)がほとんど。(平日昼間に説明会したらそうなる。でも、平日夜や土日を希望する保護者はほとんどいないのも事実。)
③未来の保護者となる若者が説明会の場にいたことはない。(声をかけたところで、いやまだ結婚もしてないんで、とリアリティがないので参加のモチベーションが・・。妊娠中の方はいたことある。それに仮に若者が意見を言ったとして、それを他の人が「なるほどね」って聞いてくれるのかどうか問題。)
自分と同じ立場のパパの意見も聞きたいし、そりゃあ若い人の意見だって聞きたい。
でも地域の人全員小学校の体育館に集めて説明会すればいいのか?っていうとそれもベストとは思えない。
以前、0~2歳のお子さんと保護者の方が集まる会に行って、こども園のこと説明したり質問を聞いたりしたけど、「こども園とか保育園とか公立とか私立とか、そんなことより今は目の前の子どものことで精一杯だから考えられない。」と言われたこともあります。
だからって、説明するのをやめるのではなく。
その人たちが近い未来の当事者なんだよということをどうやって伝え、自分ごととして考えてもらえるかを考え動き続けないといけない、と思います。
それと、実務的な法律、時間、人手のバランスを取ることは行政職員としては当然マスト。
民主主義とは?とまで大げさな言い方をする必要はないと思うけど、ローカルな自治って機能してるのかな?どうやったら機能するんだろうな?と思いますね。
それを、自分も考え続けた上で、立場の違う人たちにも分かってもらうためにできることはなに?
と問いを立て続けていきたいと思ってます。
どうかぜひご贔屓に、というか、ご一緒に。
それじゃあ新年度からもー… がんばるぞー!
(宮司のかけ声風)