「3分の1の法則」 こども園をつくる仕事をしています。vol. 49
現場での肌感のお話。
「幼稚園や保育園をこども園にします」と話した際のリアクションとして、「3分の1の法則」ってあるなと感じています。
3分の1は、反対。(不安だからやめてほしい、を含めて)
3分の1は、賛成。(まあええよ、くらいを含めて)
3分の1は、無関心。(どちらでも良い、又は、特に感想はありません的な)
説明会をすると、反対の方は高確率で参加していただけますが、賛成・無関心の方は参加されないことが多いです。
わざわざ出向いて行って「私賛成です!」って言う人はいないよねそりゃ。
結果、説明会のアウェー感。
構造的にアウェーになので、オールウェイズ「アウェー&アウェー」。(ホーム&アウェー方式のJリーグ素晴らしい)
たまに、こちらを応援してくれてると思ってた町内会長さんとかが背中から刺してくる時もあるから気を抜けない。(割と背中に傷持ってます。笑)
アウェーでのふるまいで大切なことは、対立構造にしないことだと思っています。
「結論を押し付けに来たわけじゃありません」
「地域の子育ての方向性を決めていただくのは、地域や保護者の方です」
「私自身も2人の子どもの親なので、子育てのことはしっかり考えたいです」
といった言葉をはさませていただいて、その地域をちゃんと自分の足で歩いた上で感じたことを伝えることから始めて、意見を聞いて、ちゃんと確認して答える。
そんな普通のことをちゃんとやっていると、「不安で反対」だった人が「分かって安心」になったり、「反対は反対だけど、市のやっていることは理解した。」になったりします。
そこまでたどり着けたら、地域のみなさん同士も随分コミュニケーションがはかれてきていて、これからの方向性を見出してもらえるような気がします。
本当は、無関心な方々にも自分事として考えたり、参加してほしいのですが、それはなかなか良い策を見つけられていないんですよね。
フランス・ストラスブールのカトリーヌ・トロットマン元市長が7年くらい前に岡山に来られた時、
「政策に賛成する人は会議に来ない、反対する人は声が大きい。だから、民主主義は戦いなの。」
と言われていたことを思い出します。
うむ。
ハートは熱く、でもできるだけ平和に進めたいなあ。
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