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★予選大会・2020年ほぼ上半期のベストアルバム、ベストEP(その1)
今年も気がつけば5月、というよりも、5月もそろそろ終わろうとしていますね・・毎月のように傑作ばかり出てくる2020年、個人的にはお財布がどうかなってしまいそうですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
「今月もいい音源ばかり出てくるなあ・・」が無限に更新されていく中で、このままぼんやりと過ごしていては本当に「今年って何が出ていたっけ?」とすっとぼけてしまいそうなので、ざっくりと1〜5月リリースのア
ダンスで軽やかに誘われる、孤独な夜の浮遊感
Twitterのハッシュタグに「#30DaySongChallenge」というものがあり、その名の通り1日ずつお題に沿った曲を選んで投稿する、というものなのですが、楽しそうなので参加してみました。
ただ私は基本的にダンスミュージックが大好きで(四つ打ちの曲だったら大体好きというガバガバ判定)、そのせいで6日目のお題「踊りたくなる曲(A song that makes you want to da
ユーフォリアがつなぐサリー・シナモンのバトン(Mall Grab「Sunflower」EPレビュー)
ロウ・ハウスというシーンにおける重要人物として語られるJordon AlexanderことMall Grabーオーストラリア出身でロンドンを拠点にする1994年生まれ、若干20代にして世界的に活躍するDJ/プロデューサーであるという以外の情報はほとんどヒットしないが、彼自身について説明するのにこれ以上の言葉は不要かもしれない。
ロウ・ハウスの文脈で語られることの多いMall Grabではあるもの
没入、余白、精神性(Aril Brikha 『Dance Of A Trillion Stars』 レビュー)
このところメインストリームでアンビエント的母体を持ったフォークロアや、ワールド的アプローチのアンビエント、ノイズなんかをちらほら目にします。
一つはサブクスリプションという低コストの楽曲配信の影響でかなり世界的なインディーズを掘りやすくなっているという点もあるのでしょうけれど、ヨーロッパにおけるフィドルや、アジアのガムランやシタールといった楽器が現代的アプローチで再構築されている様子を見ると個人
もう少しだけ2019年を引きずってみる(個人的に出会ってよかった作品54)
普段はどちらかというとアンビエントかノイズかアラビア・トルコ音楽を聴いている私ですが、いわゆる「テン年代」の終わりとしての2019年は、再結成やら数年ぶりのリリースやらで色々とあって、自分の好きなアーティストの復活に心踊らせているうちにあっという間に過ぎてしまいました。
・・というわけで(?)、実は個人的ベスト作品25というものはすでに記事化しているものの、それではあまりにも取りこぼしてしまった
何だか聴いたことがあるようで新しいもの、としてのアルチュセール的理解(Easy Life『Junk Food』レビュー)
メロウなキーボードのメロディに打ち込みやサンプリングされたパーカッション、そこにギターやベース、ドラムといったオーセンティックなバンド構成を合わせつつ、サックスやトラペットなどの管楽器が時折姿を見せ、レイドバックした調子のラップが展開される・・
果たしてこれはファンクなのか、ヒップホップなのか、ソウルやジャズの参照点もありそうだが、BBCのSound of 2020にて「 hard to pin
記号的であること、匿名的であること(Brainwaltzera「The Kids Are AI」レビュー)
例えば Vaporwaveの名盤『フローラルの専門店』をリリースしたアメリカのアーティストVektroidが、Machintosh Plus、情報デスクVIRTUALなど同時多発的に別名義での作品をリリースし拡散するという(セルフ・)プロモーションを行なった一方、
嘗てのウィッチハウスのようなムーヴメントがそうであったように、Unicodeや三角形、十字架といった可読性の低い記号を用い(†‡†、